プレイレポート
[TGS 2019]新聞の編集者となって世論を動かすゲーム「ヘッドライナー:ノヴィニュース」のプレイレポート
すでにSteamでは2018年10月に英語版がリリースされているが,今回,日本語ローカライズされた国内版が初出展されていた。本稿ではそのプレイレポートをお届けしよう。
ライターの寄稿してきた原稿を没にするか,採用するか。紙面を決めるのは貴方
本作は,政情不安定な国の新聞「ノヴィニュース」の編集長であるプレイヤーが,世論をコントロールして14日後の未来を作っていくという社会風刺の利いたタイトルだ。
この世界では,医療保険制度の問題や,町で流行している遺伝子病の騒ぎ,近頃メディアで猛プッシュされている謎のアルコール飲料などいろいろなニュースが世間を騒がせている。それらの話題に対してライターは,個々の見解から書いた原稿を寄稿してくるため,プレイヤーは原稿の内容を精査し,没にするか採用するかを決めていく……というのが基本的なゲームの流れだ。世間を騒がす話題について,ノヴィニュース新聞としてどういう見解を示すのかを自分で選べるのだ。
しかし,時には会社のボスから「この会社は俺たちに金を落としてくれるから,肯定的な意見を書け」と横槍が入ったり,差出人不明の寄稿者からソース不明の眉唾モノな原稿が送られてきたりというハプニングが発生する。そういった意見を聞き入れるか聞き入れないかもプレイヤー次第なのである。
記事によって動かされる世論。14日後にはどんな未来が?
さて,そんなこんなで出来上がった記事を発表すると,影響を受けた世論によって,世界は大きな変化を見せていく。筆者の場合,「町で流行している遺伝子の騒ぎの原因はレアリス社なんです!」という原稿を採用したら,新聞社から自宅に帰る途中にあるその会社の前で,住民による暴動が起きてしまった。
「なんてことをしてしまったんだ……」という罪悪案に駆られたものの,一方で「俺が世論を作ってるんだ!」というイケナイ優越感も生まれてしまった。
ほかにも,ちょっとカワイイ女性ライターの原稿を積極的に採用したりと,編集者にあるまじきモラルのない職務態度を見せることも。いやぁ人間って嫌な生き物ですね。
今回は筆者はゲームの折り返し地点である7日目までをプレイしたが,最初のころとは街を取り巻く世論や雰囲気はまったく違うものになっていた。ゲームをやっている最中もふと「これで正しかったのかな」なんて思うこともあり,いちメディアに携わる人間としていろいろと考えさせられる部分もあるタイトルだった。
出展バージョンでは,一部日本語のローカライズがまだなされていないところもあったが,質はかなり良く違和感はなかった。テキストを楽しんでこそのゲームなので,会場に来る予定の人はぜひ初出展の日本語版を楽しんでみてほしい。
「コーラス・ワールドワイド」公式サイト
- 関連タイトル:
ヘッドライナー:ノヴィニュース
- 関連タイトル:
ヘッドライナー:ノヴィニュース
- 関連タイトル:
ヘッドライナー:ノヴィニュース
- この記事のURL:
キーワード
Headliner:NoviNews (C)2019 Developed by Unbound Creations. Published by Chorus
Worldwide Games, all rights reserved.
Headliner:NoviNews (C)2019 Developed by Unbound Creations. Published by Chorus
Worldwide Games, all rights reserved.
Headliner:NoviNews (C)2019 Developed by Unbound Creations. Published by Chorus
Worldwide Games, all rights reserved.
- ヘッドライナー:ノヴィニュース【初回限定特典】オリジナルサウンドトラック DLCカード付- PS4
- Video Games
- 発売日:2019/12/12
- 価格:¥909円(Amazon) / 1129円(Yahoo)