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銀河の黄金時代とその崩壊を描くSF RTS「Homeworld 3」は2024年2月に発売延期へ。美しいシネマティックトレイラーも公開
Steamの「Homeworld 3」ストアページ
「Homeworld 3」は,宇宙を舞台にしたRTS「Homeworld」シリーズ最新作だ。1999年にRelic Entertainmentが開発し,当時はRTSに3Dグラフィックスを導入したタイトルは希少だったことから,コアなファン層を獲得した「Homeworld」。そして,その続編として2003年に「Homeworld 2」がリリースされて以降,パブリッシャや版権元の倒産が続いた不運なシリーズでもある。
2013年にその版権を共同獲得したのがGearbox Softwareと,Relic Entertainmentから独立した開発メンバーが設立したBlackbird Interactiveで,2015年には「Homeworld」と「Homeworld 2」のリマスター版がセットになった「Homeworld Remastered Collection」が,2016年にはスピンオフ版となる「Homeworld: Deserts of Kharak」を発売している。
久々のシリーズ続編となる「Homeworld 3」については,2019年に制作発表されて以降はなかなか新しい情報が発表されず,これまでも何度か発売予定日の延期がアナウンスされてきた。最近では,“2023年第1四半期”からしばらく動きはなかったが,再び延期が発表された形だ。
「Homeworld 3」の時代設定としては,シリーズのプロローグとなる銀河の黄金時代とその崩壊を描いているという。クシャン人の科学者でありリーダーでもあったカラン・ス=ジェット(Karan S’Jet)が,ハイパースペース・ゲートを開いたことで,銀河での自由貿易や技術共有が行われるようになった。しかし,アノマリーと呼ばれる闇が広がりはじめ,ゲートと惑星を飲み込んだ。人々が築いた平和と繁栄が脅かされ,カランは原因を探すためにアノマリーへ向かったが,彼女が戻ってくることは二度となかった。
それから100年後,クシャン人の新たなリーダーであるイモジェン・ス=ジェット(Imogen S’Jet)が,アノマリーによる宇宙崩壊を食い止めるべく旅立つとことになる。
今回公表された情報は,「Homeworld 3」の開発状況を詳しく報告する内容になっている。ゲーム中のカットシーンは,旧来の手描きアート風2D映像ではなく,3Dグラフィックスのプリレンダリング映像が使われることが明らかになり,BGMや音声などはないものの,美しいシネマチックトレイラーが公開されている。
また,Steamストアページニュース(リンク。英語)では,スピーチシステムや環境のレンダリングアート,照明効果などについても語られているので,興味のある人はチェックしてみるといいだろう。
Gearbox Softwareを2021年に買収したEmbracer Groupは現在,その資金繰りの悪化から大規模なリストラ計画を推進することをアナウンスしている(関連記事)。すでに制作発表されている多くの作品については開発中止はしないとされているものの,今回のBGMやサウンドがないままの映像公開は,心配するファンを安心させるという目的もあったのだろう。「Homeworld 3」は,日本語化も予定されており,さらなる開発の進展況報告を楽しみにしたい。
「Homeworld 3」公式サイト
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Homeworld 3
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