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サイバーパンクな探偵RPG「Gamedec」の最新ビルドを紹介する,開発者によるプレイ実況動画が公開。Switch版の発表も
これまで,VRゲームで開発力を身に着けてきたAnshar Studiosの新作は,ポーランドのファンタジー作家であるマルチン・プリジビレック(Marcin Marcin Przybyłek)氏による同名タイトルのSF小説シリーズをベースにしたものだ。22世紀のワルシャワでは多くの人々が無職の状態にあり,人々の怒りを抑えるためにVR世界へのアクセスが奨励されているという世界がベースになっている。
この世界では,人間の持つ欲望,怠慢,嫉妬などが露見する結果になるという,近年オンラインゲームやSNSなどでも問題視される感情のもつれが,現実世界と絡んで非常に複雑な社会問題になっていることで,専門の私立探偵“ゲームデック”という生業が成立している。今回,プリジビレック氏も参加した実況でも,VR世界の中で行われた性犯罪はどのように裁くべきなのかといった,非常に複雑な問題に触れられていることが紹介されている。
そんな「Gamdec」では,“アダプティブ・ゲームプレイ”(適応型ゲームプレイ)という仕組みが採用されており,プレイヤーの行動や選択によって事件に関わる人々の感情が変化し,その後の会話やミッション,ひいてはストーリーも変化していくという複雑なナラティブ構造を持っているという。現在,一部のメディアやファン向けにリリースされているアルファ版も,15回プレイしても15回の異なるプレイスルーを体験できるほどだという。
現実世界とVR世界を行き来し,さまざまなNPCたちとの会話の中から事件解決の糸口となるようなヒントを探し出し,それを専用画面でつなぎ合わせながら仮説を立てていくというような,探偵アドベンチャー的なエッセンスが強いのが,アクションRPGというジャンルにおいてはユニークなところかもしれない。
キャラクタースキルも,自分のプレイスタイルに合わせて構築していくようなシステムになっているようだ。
4Gamerでは,昨年のgamescom 2019の特集記事で本作をレポート(関連記事)しているが,最新ビルドはその時よりも非常に美しくなっており,かなり作り込まれているのがわかる。
現時点では日本語化の予定がないため,特に会話選択に比重が置かれた本作のプレイはハードルが高そうだが,今回Nintendo Switch版のリリースが決まったことで,今後はさらに言語サポートを追加していく可能性は十分にありそうだ。発売が2021年内へと延期されてしまったのは残念だが,今後のニュースにも注目しておこう。
「Gamedec」公式サイト
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Gamedec
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