連載
さっきの自分のせいで大混乱! スマホ向けレースゲーム「トラフィック・ジャム」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2077回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,自動前進する車を操作し,ゴール地点へと移動する,スマホ向けレースゲーム「トラフィック・ジャム」(iOS / Android)を紹介しよう。
操作方法は左右移動のみで,制限時間内にゴールにたどり着けなかったり,別のゴールに到達したりしてしまうとゲームオーバーだ。もっとも,最大の壁は“さっきの自分のプレイ”なのだが。
「トラフィック・ジャム」ダウンロードページ
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ゲームの舞台は,1970年代のとある街だ。最初のステージにはほかの車がいっさい存在せず,クリアするのも非常に簡単である。障害物にぶつかると車が故障して速度を出せなくなるので,安全運転でゴールに向かおう。
すると今度は,同じステージを別の車でプレイし,別のゴールを目指すことになる。とりあえず車を操作していると,小さな違和感に気づくことだろう。そう,「先ほど自分が操作した車」が,リプレイのごとくステージ内を走行しているのだ。
どのタイミングで気づくかは人それぞれとしても,別の車でゴールするたびに確信へと変わっていく。このゲームではゴールすればするほど,ステージ内を行き交う車両(先ほどの自分のプレイ模様)が増えていき,町中の交通模様が賑わっていくのだ。
さっきのパーフェクトな安全運転が,次の自分には「こっちに曲がれない!」の壁になる。奇抜なルートで最速を叩き出しても,次の自分には「絶対ぶつかる!」な暴走車両になる。つまるところ,制限時間内に1ステージ数十車両をいかなるルートで交差させるか。頭を使うマネジメントこそが,このゲームの本領なのである。
一定数の車をゴールに導くと,次のステージへと進める。マップは徐々に複雑化し,操作すべき車両もバスやバイクなど種類が増えていくため,難度はどんどん上がっていく。
プレイ中,一時停止とやり直し(1回ごとに制限時間マイナス1秒)はいつでも可能なので,難関に出くわしたら利用してみるといい。このゲームでは良いも悪いも,すべて自分のせいなのだから。
トップビュー型の単純なレースゲームかと思いきや,リプレイが実体として積み重なっていく独創性が光る本作。謎めいたテキストも魅力なので,じっくり楽しめるゲームをお探しの人にはピッタリである。
著者紹介:瑞嶋カツヒロ
Wikipediaに記事があることを密かに誇りに思ってしまうおじさん。好きなものは銃(ドンパチ)・病原菌(ゾンビ)・鉄(巨大ロボ)。思春期にTFCに傾倒したのが運の尽き,"キャプチャー・ザ・フラッグ"こそ最高のゲームモードと考えるようになった。早くVRで魔法少女になりたい。
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