プレイレポート
[プレイレポ]個性的なメカで戦場を飛び回れ! ハイスピードなチーム戦がアツい「Mecha BREAK」
今回4Gamerでは,発売に先駆けて本作の一部を体験できたので,本稿にてその内容をお届けする。
なお,開発中の作品のため,製品版とは内容が異なる可能性がある点は注意してほしい。
Steamの「Mecha BREAK」ストアページ
自分の好きな戦闘スタイルで広大なステージを飛び回ろう
「Mecha BREAK」は,大災害により地磁気の弱体や気温の急上昇,地殻変動による海面上昇などが発生し,人類の半数以上が失われた近未来の地球が舞台だ。災害後,人類は一丸となって故郷の復興に努めていたが,ある時地殻の裂け目から発見された未知の物質「芯石(しんせき)」をめぐって,さまざまな勢力が争いを始めるようになる。かつては復興のために使用されていた二足歩行の産業用ロボットも,今では兵器へと発展し,芯石争奪戦の要となっていた……。
本作の特徴は,なんと言ってもダッシュや急降下などを駆使したハイスピードなバトルだ。通常時の移動はロボットらしい重さのある動きなのだが,エネルギーを消費してブーストすることで,ダッシュをしたり,空中を飛んだりできる。もちろんエネルギーには限りがあるので,戦闘中は切らさないように注意しよう。うっかりエネルギーを切らすと,敵に狙い撃ちされてしまう。
また,本作は戦闘の際,相手を一定時間照準内に収めることでロックオンが可能だ。もしロックオンされた時も,こうした高速移動が重要になる。ダッシュで素早くロックオン範囲外に出る,障害物の後ろに隠れて視線を遮断するなどの行動でロックオンを解除できるので,まずは移動操作に慣れると,戦闘をより楽しめるようになるだろう。
本作で操作できるロボットたちは,さまざまなタイプの機体が存在している。武装や能力も各機体ごとに特徴があり,自分の好みに合わせたスタイルで戦闘に臨めるだろう。
いくつか例をあげると,攻撃型機体の「ファルコン」は,空中機動と近接武装の値が高く,機動性能を大幅に強化する“隼フォーム”へ変形が可能だ。空中から一気に近づき,格闘攻撃で敵機をなぎ倒すような戦い方ができる。
一方で,同じく攻撃型機体の「インフェルノ」は,最大12個の標的を同時に攻撃できるスプリットカノンを駆使する射撃型の機体だ。広範囲の攻撃で味方の支援をしたり,反射ドローンにより標的を1つに集中させて各個撃破を狙ったりできる。
防御型機体も紹介すると,「トライセラ」は,移動不可能になる代わりに,全方向へのシールドを展開する“要塞フォーム”が特徴だ。武器には大型のガトリングガンや榴弾砲などを装着可能で,変形後に弾幕を張る姿はまさに要塞と言える。
また,狙撃型の機体「ナルカミ」は,敵から視認しづらくなるステルス迷彩のような武装を装備しており,戦場で密かに飛び回り,気づかれにくい位置から強力な一撃を叩き込むことができる。また,味方を回復する修復ドローンを放つなど,チーム戦に特化した支援型機体も登場する。
機体のタイプは全部で5種類あり,上記以外にも強力な近接攻撃に特化した格闘型機体なども登場する。どれも個性的で操作していて面白い。
さらに,各機体の固有装備である“コア武装”以外の武器や武装は自由に変更可能だ。同じ機体でも自分の好きなスタイルを追求できるのは嬉しいポイントだ。
チーム戦がアツい! 6vs6のハイスピードロボバトル
今回の先行プレイでは,チュートリアルに加え,最大6vs6で戦える2種類のモードをプレイできた。まず1つ目は,制限時間内に3か所の拠点を占拠した時間を競う,拠点制圧戦だ。占拠している数に応じて毎秒ポイントが増えていくほか,敵を撃墜することでもポイントが加算される。
拠点同士の距離がそこそこ長く,どこにどれだけ人数を割くかが本モードのポイントだ。交戦エリアがある程度決まっているので正面からの戦闘になることが多く,スタンダードなバトルを楽しめるルールだと感じた。
2つ目は,戦場にランダムに生成される暗号鍵を,マップ中央のオブジェクトまで運んだ数を競うというモードだ。もちろん敵チームの暗号鍵の運搬は妨害できるので,暗号鍵を運ぶ人のために先行してエリアの安全を確保したり,妨害しにきた敵を迎撃したりする必要がある。1つ目のルールとはうってかわって交戦エリアがめまぐるしく変化するため,地形や状況に合わせた立ち回りをしたり,相手の裏をかくような作戦を立てたりと,やりごたえのあるルールだ。
当然ながら,どちらのルールも大事なのは味方との連携だ。本作はロボット同士のバトルということもあり体力は多めのようで,1対1の戦闘ではそれほどすぐには倒されない。しかし,それを過信して複数の相手と戦うと,頑丈な防御型の機体でもあっという間に破壊されてしまう。
また,リスポーン時間が30秒と長めで,ダウン回数に応じてどんどん時間が伸びていく点にも注意したい。6人はチーム戦としては多めなほうなので,1人がダウンしてしまった時の負担は比較的低いとはいえ,30秒間の人数不利を背負うのはなかなかつらい展開だ。まずはダウンしない立ち回りを心がけるのが得策だろう。
今回は,基本的な性能の機体を多くプレイしたので,正面からの撃ち合いや殴り合いばかりになってしまったが,支援型や狙撃型のような後方機体をうまく活用できれば,人数差のある不利な状況でも優勢に立ち回れるようになるかもしれない。
「Mecha BREAK」は,現在リリース日は未定だが,12月21日からクローズドαテストが開催される予定で,リリース前に触れられる機会は何度かありそうだ。メカ好きな人はもちろん,ロボット同士のチーム戦を楽しみたいという人は,次回のテスト実施を見逃さないようにしておこう。
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