Amazon Game StudiosがLeyouと共同で「指輪物語」をベースにしたMMOを開発中

　Amazon.com傘下のAmazon Game Studiosは北米時間の2019年7月11日，J・R・R・トールキンのファンタジー小説「指輪物語」をベースにした新作タイトルを制作中であると発表した。

Amazon Game Studios and Leyou to Co-develop Game Based on The Lord of the Rings World

　正式タイトルは明らかにされていないが，ゲームはFree-to-PlayのMMO（多人数参加型オンラインゲーム）となり，対応機種はPCおよびコンシューマ機。開発は中国のゲームメーカーLeyou Technologiesと共同で行われ，中国を除く世界展開をAmazon Game Studiosが，また中国でのサービスをLeyouが行う。発売日や日本展開については今のところ発表されていない。

　2018年9月には，Leyouのゲームレーベルである北米のAthlon Gamesが，「指輪物語」などの著作権を管理するMiddle-earth Enterprisesとのパートナーシップ契約を発表しており，この段階から開発はスタートしていたようだ。また，Amazon Studiosは現在，「指輪物語」をベースにしたオリジナルテレビシリーズを制作中だが，ゲームとは無関係とのこと。

　ゲームの内容についても明らかにされていないが，「指輪物語」三部作の舞台「中つ国」で冒険を繰り広げる，複数年にわたってサービスが継続されるオンラインゲームになるという。
　「指輪物語」でMMOと聞くと，2007年にTurbineがサービスを開始した「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」を思い浮べる人も少なくないはずだ。日本語版は2009年に終了しているが，北米などでは現在もFree-to-Playタイトルとしてサービスが続いているようで，直接のライバルになる可能性もある。

　Amazon Game Studiosは本作のほかに現在，「New World」の開発を進めており，こちらは新大陸を舞台にしたMMOという，今回の「指輪物語」と似たコンセプトの作品だ。また，Leyouは傘下に「Warframe」のDigital ExtremesやSplash Damageを持つゲームメーカーで，PCのFree-to-Playタイトルに深い経験を持っている。「指輪物語」ファンは続報に期待しよう。