「ブルプロ通信 #16」発表内容まとめ。ビートパフォーマーの実機プレイ，機能改修，ハウジング機能，4月の新ガシャなどを紹介

　バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオが共同開発する，「BLUE PROTOCOL」（PC / PS5 / Xbox Series X|S。以下，ブルプロ）の公式番組「ブルプロ通信 #16」が2024年4月16日に放送された。


　今回のブルプロ通信では，4月24日に実施予定のアップデート内容として，新クラス「ビートパフォーマー」，機能改修と機能追加，4月の新ガシャ，さらにハウジング機能などの一部情報が公開された。

　本稿ではこれらについての番組内容をまとめてレポートしていく。

左から，フリーキャスターの吉﨑智宏さん，「BLUE PROTOCOL」運営統括ディレクター兼プロデューサーの鈴木貴宏氏，エグゼクティブプロデューサーの下岡聡吉氏，開発統括ディレクターの福崎惠介氏

「BLUE PROTOCOL」公式サイト

4月アップデート

　4月アップデートの目玉は，なんといっても新クラス「ビートパフォーマー」だ。ビートパフォーマーは“ギターを使って味方を支援する”クラスで，特設サイトや4Gamerのプレイレポートなどで情報公開されていたため，大まかな特徴はご存じの人も多いことだろう。

　なお，下画像の「闘技場」カテゴリに並ぶ「EXラッシュ SP ○○の章」については，クラス専用のラッシュバトルで，ソロプレイ限定とのこと。クリア時に称号がもらえる実力試しのミッションらしい。


　まずは，いくつかの機能の改修と追加から紹介された。


　ミッションのカテゴリ内に「マッチングサポート」のボタンが追加される。マッチングサポートは“ランダムに選ばれたクリア済みの調査系ミッションに参加できる”というもので，クリア時の経験値報酬が通常攻略よりも多くなる。さらに，1日5回までは経験値獲得量が増加する。

　こちらはクラスレベルを上げやすくする施策だという。オンラインゲームでは類似のシステムをよく見るし，使い勝手もよさそうだ。

　なお，「経験値獲得量はどれぐらい増えるのか？」についてだが，福崎氏によると「めちゃくちゃもらえる」とのこと。
　具体的な数字までは分からなかったが，効率も期待できそうだ。


　新機能「ミッションリザルト時の宝箱の自動回収」が追加される。こちらはミッションクリア時，敵からドロップした宝箱が未開封だった場合，リザルト時にすべて自動で開封されるというものだ。
　ボスを倒し終わったあと，ふと宝箱が落ちているのを目にすると悲しい気持ちになっていたので，うれしい改修である。

　さらに，ミッション道中の敵からドロップした宝箱を放置して先に進んでも，リザルト時にちゃんと受け取れるという。
　ただ，宝箱を開ける快感というのもあるにはあるので，ドロップした宝箱を手動で開けることは引き続き可能だとしている。


　バフ・デバフの適用中に「残り時間ゲージ」が追加される。今後は自身のバフの効果時間が視認できるようになるほか，戦闘中にターゲットロックしたエネミーのデバフも確認できるようになるという。

　一部読者はビートパフォーマーの先行プレイレポートを読んで気付いていたようだが，「ついに実装されたか」という印象である。新クラスが支援系だけに，バフ管理がやりやすくなるのは確実だ。なお，ほかのプレイヤーのバフ効果時間は見られないため，その点は注意したい。


　マイキャラカードと冒険者カードが改修される。両カードはプレイヤーのプロフィール要素にあたる機能だ。

　マイキャラカードは，ミッション開始時にパーティメンバーに表示されるもので，改修後はフレームの設定が可能になる。
　冒険者カードは，フレームとカード背景がカスタマイズできるようになる。カスタマイズアイテムはアップデート時にデフォルトで1種類配布され，それ以外についてはGCで交換が可能だという。


　ワープに関する機能追加・調整が行われる。今後はショートカットリングに“空間転送ポータル”を設定できるようになり，マップを開かずとも登録した場所にワープできるようになる。

　これまでは頻繁に飛ぶ場所であっても，マップを開いて，マップリストから飛びたい場所を選んで……と。なかなかに手間だった。この改修により，移動もかなり快適になりそうだ。なお，キーボード環境ではショートカットキーから直接ワープを実行できるという。

左・コントローラ。右・キーボード＆マウス

　番組内では資料が用意されなかったが，「トリートシリーズのFタイプの衣装を分割する改修」も行われるとのこと。

　トリートシリーズは，2023年のハロウィンシーズンに販売されたガシャ衣装で，衣装の大部分が合体した複合ウェアだった。しかし今回の改修により，それぞれの部位が分割されるという。

　どのように分割されるのか，また染色済みの場合の対応などは，公式サイトのお知らせに詳細が掲出されている。

ハロウィンガシャ「トリートFシリーズ」

　4月アップデートではこのほかの機能改修も予定されているが，それらについてはアップデート時に公式サイトで告知するとしている。

4月の新商品・キャンペーン紹介

　4月は衣装ガシャ「エーデルガシャ」，マウントガシャ「ボードバイクガシャ」が実装される。エーデルガシャは“騎士がテーマの衣装”で，女性タイプはこれまでになかったカッコ＆カワイイ仕上がりだ。

　ボードバイクガシャのほうは，近未来SF的な乗り物といった印象。下岡氏によると，エンジンやブースト時の音が鳴るところがウリだという。移動しているだけで気持ちいいマウントになりそうだ。


　ガシャのおまけは，衣装ガシャがジェスチャー「ねこのマネ」「悔しい」「ひざまずく」，マウントガシャがジェスチャー「うろたえる」となる。にゃあ，と言いたくなったときに使うといいだろう。



　マンスリーイベント「ロマンの欠片」では，ビートパフォーマーをイメージした衣装「月下装F」「月下装M」が入手できる。衣装は5パーツに分かれており，1つずつ交換していく形になる。

ビートパフォーマーの紹介・実機プレイ

　続けて，4月アップデートの目玉「ビートパフォーマー」について紹介された。まだ能力の詳細などを確認していない人もいるだろうから，本稿でも簡単におさらいしておこう。


　ビートパフォーマーは，ギターを使って戦う，サポート色の強いクラスだ。右クリックで，クラス特有のベースアクション「ジェネレートアンプ」が発動し，任意の場所にアンプを設置できる。

　アンプは“自身の攻撃やスキルを拡散させる機能”があり，アンプ利用時は広範囲攻撃や，回復・バフを味方にばら撒ける。

　また，アンプが拡散した攻撃をヒットさせるなどの条件で，クラス専用ゲージ「ヒートゲージ」が上昇する。これが最大値になると，攻撃とスキルが強化されるモード「ハイスピリット」が発動可能になる。


　番組では，代表的なスキル4つが紹介された。

　「ハルシオンノート」は，範囲内の味方を回復できる追加入力対応のスキル。「ブレイブノート」は，自身とアンプの周囲に与ダメージバフを付与できる（G4時は10％アップ，ハイスピリット時は＋5％）。

　「スタンウェーブ」は，範囲スタンを付与できるデバフ。「ソリッドゲイン」は，狙った位置にアンプを設置し，一定範囲の味方にスーパーアーマーと被ダメージダウンを付与するバフとなる。


　クラス共有アビリティ「アグレッサーモード」について，吉崎氏が深掘りしてくれた。アグレッサーモードは，自身が攻撃系のタクティカルスキルをセットしているときに与ダメージがアップし，攻撃系の装備数が多いほど効果が上乗せされるというもの。最終ランクでは1枠ごとにダメージ1％上昇とのことで，アタッカー運用を見越してのものだろう。

　続いて「バフの重複」についても解説された。現状，バフは同じスキルによるものであれば重複しない仕様である。ビートパフォーマーについてはキャラクターの発射判定とアンプの拡散判定の2種が存在するが，同じスキルの場合はいずれも“同一のバフ”と判定される。

　さらに，同じクラスでレベル差のあるプレイヤーがいて，バフ効果量が違うスキルレベルG1とG4などが重ねがけされたとき，優先して残されるのは“効果量が高いほうのバフ”となる。
　ただし，G4のバフスキルの効果時間が残り短いときに，G1の同一スキルを重ねがけすると“効果量はG4のまま効果時間のみリセット”される。それほど見るシチュエーションではないだろうが，プレイヤー側が不利にならず，できたときはちょっとうれしい仕組みと言える。

ガッツリ深堀りしてくれた吉崎氏

　ここからは「実機プレイ」を交えながら紹介されていった（動画時間52:00〜）。本稿でもその一部を切り取っていこう。

「ハルシオンノート」の最大回復力は非常に高く，瀕死のプレイヤーであっても全快させられる。追加入力は簡単なようだが，開発時には「音ゲー仕様でシビアにしたこともあったが，全然成功しなかった」とのこと

「スタンウェーブ」は貫通属性で，アンプに当たると効果範囲が拡散される。範囲スタンってだけで弱いわけないよね

「ソリッドゲイン」は範囲指定中の音がすごくいい。ギターを使うクラスとあって，“音”にもかなりこだわって作っているようだ

ヒートゲージを最大までためて発動する「ハイスピリット」は，もっとも長い状態でおおよそ83秒。G2でもおおよそ66秒持続する。スキルの強化内容はそれぞれ違うが，ダメージだけ見れば，平均して約1.3倍の火力になるらしい

ULTスキル「カデンツァ」は「エネミーにダメージを与え」「味方を回復し」「与ダメージアップと被ダメージダウンのバフも付与する」という盛り盛り性能

新衣装チェックも行われた

　カカシ相手の操作説明に続き，「まばゆき御座・調査」での6人パーティプレイに挑戦していく（動画時間1:10:40〜）。

　道中ではビートパフォーマーの開発秘話が話されたり，実際のパーティプレイ時の動きを見られたりと，かなり興味深い内容だった。
　なお，一番の見どころは，よどみなく実況しながら初見であろう新クラスで安定した戦いを繰り広げる，ガチな吉崎氏だった気がする。

開発初期の段階では「ハンドベル」で戦うという案もあったらしい。よわそう

アンプを前衛の位置に置いて，自分は部屋の外からバフや回復を行う，なんてことも

ハイスピリット時はダメージがけっこう出る。発動中だけは率先して前線に出るなど，立ち回りを変えてもいいかもしれない

スタンウェーブにより，レーザーをキャンセルさせるファインプレイ

無事にクリア。終始にぎやかな雰囲気で，ビートパフォーマーの操作の忙しさと楽しさが伝わってくる実機プレイだった

検証中のアップデート内容

　最後のお知らせの前に，現在検証中だというアップデート内容の映像が公開された。こちらはいずれも実装日が未定のコンテンツだが，とても気になる内容なので，しっかりと確認しておこう。

　まずは生活系コンテンツ「ハウジング」の映像が流された。検証中ということでエリアの作りなどはかなり簡素だが，映像内では操作キャラクターが部屋にある植木鉢を持ち，地面にセットしていく姿が。

　巨大な「イー」のぬいぐるみに腰かけたり，電気のスイッチらしきものにパンチを繰り出したり，ちゃぶ台で団らんしていたりと。まさに生活感のある様子。開発は少しずつ進めている状況らしい。


　さらに新機能「エネミーラッシュ」も追加予定だという。こちらはミッション中に突発的に発生するイベントで，エネミーラッシュが起きると，制限時間中は部屋に「ナッポ」が湧き続けるらしい。宝箱のドロップ率がすごく高いようで，爽快感のあるボーナス的な要素のようだ。

　また，映像中では“まだ実装されていないアクション”も確認できたので，そちらも気になってしまった。

お知らせ

　ビートパフォーマーの実装後，記念キャンペーンとイベントが実施される。期間中はガシャチケットが入手できるなど，お得な内容になるようなので，開催期間をしっかりとチェックしておこう。


　メインシナリオ5章でフォーカスされた，ブルプロの歌姫たちが歌う音楽CDが発売される。こちらはすでに告知済みで予約も実施中だが，今回は特典Blu-rayの試聴動画が公開された。

　なお，商品には初回生産特典として，ゲーム内でBPポイント×1000を獲得できるシリアルコードを付属するとしている。



　次回のブルプロ通信は，6月14日に配信される。そして同日は“ブルプロのサービス1週年記念日”でもある。その前触れか，今回の配信記念プレゼントはかなり豪華に。シリアルコードの入力などはなく，ログインすればレターが届いて受け取れるので，忘れずにもらっておこう。


　4月アップデートは，やはりビートパフォーマーが大きな目玉だ。番組内では細かな仕様までは説明されなかったが，掲載済みの先行プレイレポートでは踏み込んで紹介しているので，あわせて読んでほしい。

「ブルプロ通信 #16」YouTube

「BLUE PROTOCOL」公式サイト