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「BLUE PROTOCOL」の公式番組『ブルプロ通信 #5』をレポート。1年半を掛けて行われた40以上もの仕様変更や,現在の各クラス等について解説
公式番組の『ブルプロ通信』が放送されるのは,前回から約1年半ぶりのことである。以前からブルプロに注目していたような熱心なファンにとっては,久々の情報公開を喜ぶのと同時に,今まで“何が”行われていたのかも,多いに気になるところであろう。今回,こういった状況下で番組が放送されるにあたり,ブルプロの現在の開発状況について説明がなされた。
3名が話した内容を整理すると,この1年半は表向きの情報公開こそなかったものの,内部ではずっと開発作業が続けられていたという。また,これらの内容を細切れではなく,ある程度まとまってから一気に公開したいという意向だったそうだ。つまり,今回こうやって番組が放送されたということは,万全の準備が整ったということでもある。
下岡氏によると,ブルプロの開発作業は“基本的に完了している”とのこと。現在は最終的なバランス調整やデバッグを行っており,来年1月に予定されているネットワークテストが順調に進めば,その終了後からあまり間を置かずに正式サービスを開始する見通しとなっているそうだ。
ブルプロは過去にもテストプレイが行われており,これに参加したプレイヤーからは,さまざまな要望が届いている。久々に実施する公式番組においては,何はともあれ,これに対する回答をきちんと説明すべきだと考えたという。番組では40以上もの修正箇所が,実機プレイやスライドを交えてかなりの時間を費やし説明されていた。
5種類が用意された各クラスの現状について
ブルプロのプレイアブルクラスは,現在「イージスファイター」「ツインストライカー」「ブラストアーチャー」「スペルキャスター」「ヘヴィスマッシャー」の5種類が公開されている。各クラスは基本コンセプトこそ従来から変わらないものの,習得スキル等の詳細はかなりの部分で手が加えられているという。そういったこともあり今回の番組では,現在の各クラスにおける大まかな特徴が,プレイムービーと合わせて紹介された。
本稿では各クラスの概要をテキストでも説明するが,公開されている番組のアーカイブを直接見てもらったほうが理解が早いと思われる。もし興味を持ったら,以下のリンクからぜひチェックしてほしい。
『ブルプロ通信 #5』クラス紹介部分へのリンク
「イージスファイター」
片手剣と盾で戦うタンク系のクラス。モンスターのヘイト(敵対値)を高めてターゲットを真正面から受け止め,それにより他のパーティメンバーがポテンシャルを発揮できるようにすることを得意とする。
盾でガードすると少し押されるが,このタイミングに合わせて,強力なカウンター攻撃を繰り出せる。単純に攻撃を待ち受けるだけでなく,たとえばパーティメンバーにターゲットが向いているなか,わざと自身も巻き添え攻撃を喰らいに行き,そこからのガード→カウンターという力技も可能だ。ビルド次第ではダメージもそこそこ出せるようで,一般的なオンラインRPGのような,防御一辺倒のクラスではなさそうである。
「ツインストライカー」
斧による二刀流で戦う近距離アタッカー系のクラス。通常攻撃のモーションをキャンセルしてからアクティブスキルを繰り出したり,敵の攻撃を素早いキー操作で回避してから,懐に飛び込んでの攻撃が得意だ。
攻撃によってコンボゲージを溜め,これと引き替えに強力な攻撃も繰り出せる。ブルプロには,パーティメンバーとコンボ数を共有する“チェイン”なるシステムが搭載されているが,ツインストライカーは,ここからの派生攻撃も得意だという。ひっきりなしに攻撃を続け,そこからもさまざまな派生が面白そうなクラスだ。
「ブラストアーチャー」
弓による中〜遠距離攻撃を主体としながらも,バフやデバフ,さらにはヒールまでも可能という多芸なクラス。
遠距離攻撃時はターゲットのロックオンが行えるが,それとは別に,マウスカーソルを動かしてのエイムも可能。敵によっては,頭などの特定部位が弱点として設定されているので,これを的確に狙うことでダメージ上昇も見込めるだろう。ビルド次第ではアタッカーとしても活躍できそうである。
「スペルキャスター」
魔法による遠距離攻撃に特化したクラス。単体攻撃や範囲攻撃,さらには属性ダメージなど,さまざまな魔法を使いこなせ,与えられるダメージ量は全クラスのなかでもトップだという。
その代わり近距離戦闘は苦手で,接近戦になると不利を強いられがち。そのためソロプレイは難しいとのことだが,パーティプレイで守ってくれる仲間がいれば,固定砲台として存分に力を発揮できるだろう。
「ヘヴィスマッシャー」
先端に球体が付いた巨大なハンマーで戦う,ちょっと珍しい見た目のクラス。これを振り回しての攻撃は一撃がデカく,手数で勝負するツインストライカーとは好対照だ。
ハンマーの先端に付いた球体は“射出”が可能で,カートリッジ(弾数)やリロードのシステムもある。また,弾を後ろ向きに射出するときの反動を利用した,ジャンプ攻撃も行える。クラス全体としては近〜中距離をカバーしており,また生来のHPの高さやスーパーアーマーを生かし,パーティプレイ時はサブタンク的な立ち回りも担えるそうだ。
テスターから寄せられた各種要望を受けての仕様変更
上述したとおり,ブルプロの開発チームはこれまでの1年半にわたり,過去にテスターから送られた要望に対する多くの修正を行っている。本稿ではゲーム内画像や実機プレイとともに紹介された各項目を,キャプションで全部紹介しよう。
今回の番組で紹介された主な内容は以上となる。ブルプロの情報公開を待ちわびていたような熱心なファンにとっても,かなりの見ごたえがある内容といえただろう。
しかも,今回の番組で主に紹介されたのは,これまでにテスターから寄せられていた各種要望に対する修正内容である。それとは別に,現在のブルプロでは追加機能も多々実装されているのだ。放送中の3人からは,この詳細を伝えてたくて仕方がないといった様子がうかがえた。
そしてブルプロの追加機能紹介に重点を置いた次回の『ブルプロ通信』が,12月に放送されることが発表された。紹介されたスクリーンショットのキャラは「釣り」を行っているが,今回の番組で明らかになった情報量を踏まえると,次回放送が今から気になるばかりだ。
最後に,個人的に今回の番組を取材して特に印象に残ったのは,YouTubeの視聴者によるチャットである。番組自体が久々ということで,ときには容赦ないツッコミも入っていたが,全体的には情報公開を皆で楽しんでおり,彼等の反応がいちいち面白かった。
オンラインゲームではコミュニティが大きな醍醐味であることは言うまでもないだろう。そういった面において,ブルプロの醍醐味はもう始まっているのかもしれない。もし本稿でブルプロに興味を持ったのなら,次回のブルプロ通信の際は,ぜひライブで視聴してほしい。
「BLUE PROTOCOL」公式サイト
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