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[TGS 2019]「eFootball ウイニングイレブン 2020」,真の実力者が決定する日本代表決定戦の模様をレポート
本大会は,日本eスポーツ連合(以下,JeSU)が主催となり,国内で活躍するプレイヤーの中から選ばれた招待選手8人によって争われるトーナメント戦だ。この大会は,今年12月に韓国で行われる「第11回 eスポーツワールドチャンピオンシップ」の代表選手を決める選考会も兼ねている。大会は2部に分かれており,前半では準々決勝,準決勝の第1試合が行われ,後半では準決勝2試合目と決勝戦が行われた。本稿では,準決勝2試合目と決勝戦の模様をレポートしよう。
参加選手は以下の通りだ。
- まやげか選手
- レバ選手
- かつぴーや選手
- うでぃ選手
- からあげ選手
- カーリー選手
- エビプール選手
- 掛け布団選手
MCにはコーリーこと郡正夫さん,実況にはフリーアナウンサーの齋藤寿幸さん,解説にはコナミデジタルエンタテインメントの梅津慧さんを迎え,さらに特別ゲストとして声優のPileさんと,日本代表の経験もあるサッカー選手の播戸竜二さんも登壇し,大会を盛り上げた。大会当日はeFootball ウイニングイレブン 2020の発売日ということで,このタイトルの国内最速公認大会となった。
準々決勝と準決勝第1試合で,からあげ選手とエビプール選手に勝利し,決勝戦まで駒を進めたうでぃ選手。うでぃ選手の相手が決まる準決勝第2試合の対戦カードは,全国の学生を対象としたeスポーツ大会「BS11CUP全日本eスポーツ学生選手権」の初代王者である掛け布団選手と,アジア大会の金メダリストであるレバ選手による強豪対決となる。
掛け布団選手がユヴェントスFC,レバ選手がFCバルセロナを選択してキックオフ。序盤は掛け布団選手が積極的にゴールを狙うが得点につながらず,カウンターのチャンスを活かしたレバ選手が先制ゴールを決める。その後も掛け布団選手は攻め続けたが,追いつくことはできずに前半戦が終了。
後半戦でも,掛け布団選手が何度かゴールを脅かすシーンがあったが,全体的にレバ選手がゲームを支配していく流れで展開し,レバ選手がさらに1点を追加する。掛け布団選手も攻撃的なフォーメーションに切り替えて逆転を狙うが,結局,ゴールを奪うことはできず,アディショナルタイムでさらに失点し,3-0でレバ選手が決勝戦へ駒を進めた。
うでぃ選手とレバ選手の戦いとなった決勝戦は,お互いがFCバルセロナを使用する同チーム対決となった。試合開始直後,ゲーム内時間で2分にも満たないところで,うでぃ選手がいきなりの先制点を決めて,観客を湧かせる。面食らった感じのレバ選手だったが,序盤のうちにしっかりゴールを決めて追いつくが,再び1点を奪われて2-1で前半戦を折り返す。
後半戦はお互いが何度もチャンスを作るが得点につながらない状況が続いたが,中盤に入ったところでレバ選手がゴールを決めて,試合は振り出しに戻る。同点のまま試合終了かと思われたが,うでぃ選手が決勝点となったゴールを決めて,3-2で試合終了となった。
見事優勝を収めたうでぃ選手は,「第11回 eスポーツワールドチャンピオンシップ」の出場権を獲得。さらに,今まで所持していなかった「JeSU」公認となるプロライセンスが発行され,名実ともにプロプレイヤーとしての地位を確固たるものとした。
試合の感想を聞かれると,「最初のゴールを決めたときに,今日の自分は何か持っていると感じた。試合中はなかなか点差を広げられなかったので,ゴールが決まっても安心はできなかったが,80分過ぎに決めたゴールでようやく勝ちを確信できた」と語った。
表彰式にて,改めて優勝の感想を聞かれたうでぃ選手は,「気持ちいいに決まってるじゃないですか!最高ですよ!」と満面の笑顔で答えた。さらに「第11回 eスポーツワールドチャンピオンシップ」への抱負を聞かれると,「大会まではしばらく時間が空くので,しっかり練習して優勝を勝ち取りたい」と述べた。
試合後には,うでぃ選手への囲み取材も行われたので,試合に関する質疑応答の内容を掲載しよう。
――ウイイレ 2020で勝因となる要素について
うでぃ選手:
年々リアルになっていくウイイレは,体の向きやパスの強弱などの些細なプレイが勝敗につながるので,試合が終わるまでとにかくミスをしないことが重要だと感じた。
――決勝戦は緊迫した乱打戦になったが,試合を振り返っての感想は?
うでぃ選手:
自分が先に決めて,それを返されるという展開だったが,気持ち的にはそこまで緊張することなく,最後も勝ち越せたので楽しい試合だった。
――これだけのトッププレイヤーが揃ったトーナメントをどう感じたか。
うでぃ選手:
試合には常に真剣だが,実績がある8人が選ばれているので,いつも以上に手を抜けないと思った。チャレンジャーとして試合に臨むことができたので,それも優勝できた要因になっていると思う。そういったトッププレイヤーたちの中で勝てたというのは,やはり嬉しい。
――JeSUのプロライセンスが発行されることになった感想は?
うでぃ選手:
JeSUライセンスというのは,プロと呼ばれる1つの基準だと思うので嬉しい。今後は改めてプロプレイヤーとして頑張っていきたい。
国内の実力者が揃う大会ということで,どちらの試合も見どころが詰まった内容だった。特に決勝戦は,何度もカウンターが繰り返されるスピーディーな展開で,お互いに点を取り合う,目が離せない試合となった。年末に開催される「第11回 eスポーツワールドチャンピオンシップ」までには時間もあるので,同大会でさらに腕を磨いたうでぃ選手の活躍に期待したい。
「eFootball ウイニングイレブン 2020」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
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