「Baldur's Gate 3」，大型パッチ第7弾“Absolute Frenzy”をリリース。新キャラクタークラス“バーバリアン”など多数のアップデートが追加に

　Larian Studiosは，2022年内にも公式リリース版が公開される予定のRPG「Baldur's Gate 3」向けの大型パッチ第7弾となる「Absolute Frenzy」をリリースするとともに，恒例の開発者パネルディスカッション「Panel from Hell」の最新版（リンク）にて，その詳細を発表した。


　2020年10月にアーリーアクセス版が公開されて以降，定期的な改良によって評価も高まっている「Baldur's Gate 3」は，Wizards of the Coastから「Dungeons ＆ Dragons」の正式ライセンスを受けたシリーズ最新作だ。「Baldur's Gate II: Shadows of Amn」から120年後，デーモンとデヴィルによる“流血戦争”（The Blood War）の影響が，フォーゴトン・レルムにじわじわと侵蝕し始めている時代が舞台となっている。他種族をコントロールする能力を持つマインド・フレイヤーに誘拐されたプレイヤーが，自分の脳に寄生虫を植え付けられたまま，同じ境遇の仲間たちとともに脱出と真相解明の旅を続け，世界の平和と自由を獲得していくというストーリーが展開する。

　「Absolute Frenzy」の最大の特徴は，新たなキャラクタークラスとなる「バーバリアン」が追加されたことだ。バーバリアンは，怒りをパワーに変換できる「バーサーカー」と，オオカミやクマなど野獣の魂とコンバットアビリティに利用する「ワイルドハート」の2つのサブクラス（キット）に細分化されており，前線で積極的に戦うようなプレイが満喫できそうだ。


　そのほかの膨大なアップデート内容に関しては，Steamストアページ（リンク）で公開されているパッチノートに詳しいが，700種あるムービーシーンで照明効果やテクスチャーなどのアップデートが行われているほか，ナレーションも一新されている。


　また，ダンジョンや建物内部などで到達していない部分では，中の様子が確認できないように調整されていたり，ユーザーインタフェースも大きく改良。戦闘システムやアニメーションも進化しており，周囲にある家具などを武器にしてメレーウェポンとして利用できるというD＆Dらしいプレイが可能になったのはもちろん，小さな体格のゴブリンを掴んで振り回したり，相手に投げつけたりも可能になっている。


　「Baldur's Gate 3」は現時点でも日本語化されていないものの，制作発表時から海外でも大きな話題になっていた知名度のあるシリーズ最新作というだけでなく，「Divinity」シリーズでも評価の高いLarian Studiosが手がける作品だけに，国内でも注目している人も多いだろう。今後の進化をしっかりと見守っていきたいところだ。

「Baldur's Gate 3」公式サイト