Wizards of the Coastが「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」シリーズの今後の展開を発表。2025年まで毎年1作品をリリース

　「マジック：ザ・ギャザリング」や「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」で日本でもファンの多いメーカーWizards of the Coastを傘下に持つHasbro（ハズブロ）は，北米時間の2020年月22日から25日までニューヨークで開催された「New York Toy Fair」で投資家向けのイベントを開催し，市場の現状や財務状況，ブランド戦略などを明らかにした。玩具だけでなく，音楽や映像関連の企業を多数保有するHasbroだけに発表内容は多岐にわたっているが，注目したいのはやはり，「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」についての話題だろう。

Investor Event at 2020 Toy Fair

　Wizards of the Coastのプレジデントを務めるChris Cocks氏によれば，現在，なんと7つの「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」関連タイトルの開発を進めており，うち2つは，すでに発表されている「Baldur's Gate III」と「Dungeons & Dragons: Dark Alliance」とのこと。ほかの5つのゲームについての詳細は明らかになっていないのだが，2025年まで毎年1作リリースしていくという。


　と聞くと，Wizards of the Coastが2019年に設立したゲームの開発スタジオ，Archetype Entertainmentの存在が思い浮かぶが，イベントでの言及はなかったようだ。Archetype EntertainmentにはBioWareのベテラン開発者が多数集まっているだけに，彼らの作る「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」タイトルに期待するファンも少なくないだろう。
　なお，「Baldur’s Gate III」は，2月27日からボストンで開催中のPAX East 2020に出展されているが（関連記事），2020年の後半にはアーリーアクセス版が公開されるという。


　さらに，Hasbro傘下のカナダのエンターテインメント企業eOne（Entertainment One）のCEO，Darren Throop氏は，「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」のマルチメディア展開について述べている。こちらも詳細は発表されていないものの，今後，「Dungeons & Dragons」をベースにした映画やアニメ，音楽配信などが考えられそうだ。いずれにしろ，D&Dのファンは続報に期待しよう。