プレイレポート
ロケテストが明日に迫った新作リズムゲーム「テトテ×コネクト」プレイレポート。ランズベリー・アーサーさんによる新たなプレイ動画も掲載
4Gamerでは,6月7日に声優のランズベリー・アーサーさんによるプレイ動画を交えた紹介を第1報として掲載したが,本稿では実際にプレイしてみた感想を交えつつ,本作がどんなゲームなのかを紹介してみたい。
さらに,6月7日の記事には間に合わなかったプレイ動画も掲載する。実演はもちろんランズベリーさんだ。明日6月21日にスタートするロケテストに参加予定の人は,ぜひ参考にしてほしい。
タイトーが新作リズムゲーム「テトテ×コネクト」を発表。キャラクターとのペアダンスが楽しめる本作を,ランズベリー・アーサーさんと体験
タイトーは本日,新作アーケード用リズムアクションゲーム「テトテ×コネクト」の情報を初公開した。2019年冬に稼働開始となる本作を,4Gamerではいち早く遊んでみたので,その模様を動画で紹介しよう。助っ人として本作をプレイしていただいたのは,声優のランズベリー・アーサーさんだ。
「テトテ×コネクト」公式サイト
等身大パートナーキャラクターとのダンスを実現した筐体&ゲームシステム
実際に触れてみて目を引くのは,やはり縦画面の巨大ディスプレイだろう。カタログスペック的には55インチなので,現在稼働中の「グルーヴコースター 4EX インフィニティ ハイウェイ」と同じではあるが,なにせ画面との距離が同作より格段に近い。
そのうえプレイ中は画面いっぱいにパートナーキャラクターが映し出されるので,迫力や没入感は格段に高い。動く等身大のキャラクターと向き合う機会なんて,普通の人はそうそうないと思われるので,筐体の前に立つだけで新鮮な感覚を味わえるのではないだろうか。
ゲームのルールは,表示されるノーツにタイミングよくタッチすることでスコアが加算されていく,リズムゲームでは至極オーソドックスなもの。ただ本作の場合は何かしらの楽器を演奏するのではなく,“ダンスを踊る”のがコンセプトなので,登場するノーツは音そのものよりも,画面のキャラクターの両腕の動きに合わせて発生するのが特徴と言える。
またノーツの色がピンクと青に塗り分けられていて,右手が青,左手がピンクに対応している。ゲーム的には,どちらの手でどちらをタッチしても問題ないが,色に合わせた手でタッチすると,画面の中のキャラクターとシンクロした動きになるのが面白い。
なお,今回プレイさせてもらったロケテスト版では,「ヒット」「スラッシュ」「ホールド」「トレース」,そして「ポーズ」の5種類のノーツがあった。うち,最初の4つはタッチパネルを使ったリズムゲームではお馴染みのものなので説明は省くが,最後の「ポーズ」については少し補足が必要だろう。
これはノーツをタッチしたあと,画面にシルエットで表示されるポーズを取ることで成立となるアクションで,ダンスがテーマの本作ならではの要素といえる。ポーズノーツは1曲に最大で3回登場し,さらに製品版では継続プレイによって手に入る「デジタルカード」を入手することにより,ポーズの変更にも対応するとのことだった。
なおデジタルカードによるカスタマイズは,曲中のポーズのみならず,例えばパートナーキャラクターの衣装,アクセサリーなどにも及ぶようだ。今回のロケテストには,プレイ終了時に入手できるメガネのみの実装だったが,正式稼働が楽しみな要素といえるだろう。
ほかにもゲームプレイを重ねることでパートナーのセリフが変わったり,メニュー画面でパートナーをタッチするなどで,さまざまなリアクションをとってたりと演出にも変化があるようなので,ロケテストに参加する人は,その辺りにも注目してみてほしい。
ダンスであることが生み出す独特のプレイ感覚
ノーツまわりをはじめとしたゲームシステムは,比較的オーソドックスな「テトテ×コネクト」だが,いざ遊んでみると,そのプレイ感覚は既存のリズムアクションゲームとは違い,新鮮な印象を受けた。ここからは前回に引き続き,声優のランズベリー・アーサーさんにプレイしてもらった動画を交えつつ,本作ならではと感じたポイントを紹介してみたい。
まず独特と感じたのは,出現するノーツの数と位置だ。前述したとおり,ノーツは画面の向こうのキャラクターに合わせて画面に現れるので,難度を上げた状態であっても,一度に登場するノーツがそんなに多くなるわけではないのだが,画面が大きいだけあって,その出現位置は広範囲にわたる。そのため,ノーツが上から降ってくるタイプのリズムゲームのように,一点を注視していると下の方など視界外に出てくるノーツを見逃しやすいように感じられた。ロケテストで本作をプレイする人は,画面全体を見渡すように意識しておくとプレイしやすいはずだ。
またノーツにタッチしたまま,表示されるガイドに合わせて手を動かす「トレース」入力にも注目だ。入力方法としては珍しいものではないが,ほかのリズムゲームではあまり見られない,ゆっくりと斜めや円を描いたり,曲によってはアルファベットや数字を描く動きが求められる。このあたりも,ダンスにフォーカスを置いた本作ならではの要素といえるだろう。
従来のゲームで要求される動きではないので,動画のランズベリーさんのようにミスしがちなノーツかもしれないが,長めのトレース入力は決まればかなり気持ちいい。後述の「ポーズ」とともに,本作のプレイの見せ場と言えるのではないだろうか。
なお動画撮影終了後も何度かプレイしていたランズベリーさんによると,「指先じゃなくて指の腹や手のひらをくっつける勢いでタッチしてみたらいいかも」とのことだったので,ぜひその辺りも意識して,ロケテストに挑んでみてほしい。かなり気持ちよくなれるはずだ。
さて,問題(?)の「ポーズ」アクションだが,こちらの判定は“いい意味でかなり緩め”と感じられた。ランズベリーさんのように指先や背筋がきれいに伸びていなくても,指定されたポーズと自身のシルエットがだいたい同じであれば高確率で成功判定を出してくれる印象だ。
どの難度でもポーズ判定の前にはどんなポーズだったか確認できるぐらいの時間があり,腕が伸びきっていなかったり,片足立ちでフラフラしたりしていても,お情けで成功判定がもらえたので,初見でもなんとか対応できる。
むしろ一番簡単な難度の「STANDARD(スタンダード)」の場合,ダンスの心得があるランズベリーさんや,何度もプレイしている開発スタッフがプレイしたときは,逆に余裕がありすぎてタイミングが取れず,失敗しているシーンが見受けられた。ダンスに苦手意識のない人なら,ランズベリーさんのようにいきなり「EXPERT(エキスパート)」に挑戦してもいいかもしれない。なお,ダンス経験0の筆者は「STANDARD(スタンダード)」でちょうど良い感じだったのは言うまでもない。
画面に映るパートナーの動きに合わせ,実際にダンスを踊っているような感覚でプレイできる「テトテ×コネクト」。ダンスの経験がなくても楽しいタイトルだと感じられたので,ゲームセンターで見かけたら,ぜひ挑戦してほしいところである
一方で,ゲームとして詰きつめていくと,難度がどんな風に上昇していくのかは気になるところ。物理ボタンがあるタイプではないのであまりハードな方向には行かない気もするが,コアなリズムゲームファンにとっては,やり応えもほしいところだろう。その辺りは今後の情報公開に期待したいところだ。
繰り返しになるが,ロケテストは明日6月21日から23日の3日間,東京・池袋の「タイトーステーション 池袋西口店」,愛知・名古屋市内の「名古屋レジャーランド ささしま店」で開催となる。その後も全国各地のゲームセンターでのロケテストが計画されているそうなので,そちらもお楽しみに。最寄りの店舗でロケテストが行われる際には,ぜひ足を運んでみよう。
「テトテ×コネクト」公式サイト
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テトテコネクト
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