密造酒で一儲けしようと奮闘する主人公の姿を描く，「Moonshiners The Game」が2020年秋にリリース

　ポーランドのゲームメーカーKlabaterが，「密造酒」をテーマにした新作「Moonshiners The Game」の制作を発表した。対応機種はPCで，2020年秋のリリースが予定されている。

Steam「Moonshiners The Game」ストアページ

　タイトルの「ムーンシャイン」とは，1920年代，アメリカで施行された禁酒法の時代に，南部で許可なく生産された蒸留酒のこと。多くはとうもろこしが原料で，月の輝く夜になると，人々が人里離れた山の中や湿地帯に集まって製造に励んでいたことから付けられた名前だ。
　アメリカのケーブルテレビ，ディスカバリーチャンネルで放映されたドキュメンタリーシリーズ「ムーンシャイナーズ」 （Moonshiners）で広く認知されるようになり，現在は個人醸造を認める自治体も増えて，そうした酒類の販売も盛んに行われるようになってきた。


　Klabaterの「Moonshiners The Game」は，そんな「ムーンシャイナーズ」 の正式ライセンスを受けた作品で，アパラチア山脈にある先祖代々の土地が銀行に奪われそうになった主人公が，密造酒の生産で一儲けすべく奮闘する姿がコミカルに描かれる。
　ゲームシステムの詳細は発表されていないが，ストーリーベースのシミュレーションゲームという雰囲気で，密造酒の製造機械を自分で作ったり，警官やFBIにお目こぼしのための賄賂をわたしたりなど，さまざまな戦略を練っていく必要があるという。うまくいけば，税金をまったく支払わない違法ビジネスの帝国が築けるのだ。


　公開されたSteamのストアページによれば，現時点で日本語化の予定はない模様。ただ，あまり知られていない南部の密造酒カルチャーをベースに，ちょっとおバカな雰囲気の漂う本作に興味のある人は多いはずなので，続報を楽しみにしていよう。