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  • Tako Studio
  • 発売日:2021/03/31
  • 価格:1320円(税込)
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[TGS 2019]協力系パズル「Minimal Move」,ロウソクが主人公の「CANDLE UNDER WATER」。シンプルなルールで楽しめるインディーズパズルゲーム2本のプレイレポートをお届け
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印刷2019/09/15 22:23

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[TGS 2019]協力系パズル「Minimal Move」,ロウソクが主人公の「CANDLE UNDER WATER」。シンプルなルールで楽しめるインディーズパズルゲーム2本のプレイレポートをお届け

 東京ゲームショウ2019インディーズゲームコーナーに出展されていたパズルゲーム2本のプレイレポートをお届けしよう。2人の宇宙人が協力してゴールを目指す「Minimal Move」,そして,主人公のロウソクが頭の火を消さないように進む「CANDLE UNDER WATER」。どちらもシンプルなルールで頭の体操を楽しめる個性派タイトルだ。


「Minimal Move」は,凸凹コンビがブロック奮闘する協力型パズル


 2人の宇宙探索隊,「カイテン」「イドウ」が不思議な惑星を探検する,協力型のパズルゲームが「Minimal Move」だ。フランスのTako Studio(ちなみにTakoとは日本語のタコ。8本足のタコのように,いろいろなことができるゲームメーカーを目指しているとのこと)が,2020年春の発売を目指して開発中だ。

「Minimal Move」公式サイト

Steam「Minimal Move」ストアページ


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 ルールはシンプルで,2人を出口へ移動させるだけ。イドウは矢印の描かれたブロックを動かせ,カイテンは円のマークが入ったブロックを回せる。まさに「移動」「回転」なのだ(なお,海外版でも2人の名前は“IDO”“KAITEN”)。

 クリアするには2人がともにゴールに着いている必要があるため,置き去りは厳禁。イドウが矢印ブロックを動かしてカイテンを運び,カイテンがその先にある回転ブロックを回して道を作る,といった協力が必要になる。現時点ではローカル協力プレイに対応しているが,将来的にはオンラインプレイもサポートしたいとのこと。1人で遊ぶことも可能で,その際はイドウとカイテンを切り替えながら進めていく。

太っちょのカイテン(左)と,スリムなイドウ(右)は凸凹コンビ。協力プレイでは2人のプレイヤーがそれぞれを担当してゲームを進める。1人プレイにも対応しており,彼らの操作を切り替えて遊ぶ
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 ユニークなのが回転ブロックで,平面上で回せるものだけでなく,奥行き方向に回せるものもある。文章にするとややこしいが,プレイ動画の20秒あたりを見てもらえると分かるはずだ。


 鉛筆を先端方向から見たところを思い浮かべてほしい。このとき,鉛筆はただの六角形に見える。しかし,鉛筆を回転させると,細長い棒,もしくは橋のようにも見えるだろう。「Minimal Move」の回転ブロックも同じだ。宙に1マスだけの回転ブロックが浮いていても,回転させると実は長い足場だったりして驚かされる。
 3Dグラフィックスであることに加え,ブロックを奥行き方向へ回転させることもできるのだが,ステージ自体は平面で構成されている。2Dのパズルゲームに回転のエッセンスが加わった感じだ。

2人が乗っているのが奥行き方向へ回せる回転ブロック(左)。回すと細長い橋状だったことが判明(右)
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 ブロックの移動や回転には注意が必要だ。ブロックを移動させるときにうっかりカイテンを潰したり,回転ブロックを回すとき目測を誤り,イドウをサボテンの生えた地面に叩きつけたりといったハプニングも起こる。こうなるとステージを最初からやり直さなければならないので,コミュニケーションも大切になる。

宇宙ステージのレーザーは触れるとミスに。ブロックを動かして遮らなければならない
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溶岩ブロックは,触れているほかのブロックを赤熱させる。こちらも触れるとミスになる
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 CG映画を思わせる個性的なキャラクターとパズルに集中できるシンプルなシステム,そして,協力の重要性など,完成度の高い作品だ。ステージ間にはCGムービーもあるそうで,凸凹コンビが次第に仲良くなっていく姿が見どころとのこと。

ブースでは協力プレイを楽しむ姿も見られた
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 「Minimal Move」は現在開発中で,PC版は約100面を収録して2020年春に発売される予定だ。コンシューマ機への展開も検討中で,とくに協力プレイに対応しているNintendo Switch版を出したいとのことだった。

コントローラーもイドウとカイテン仕様
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水を操るロウソクが,頭の火を消さないように頑張る「CANDLE UNDER WATER」


 COELACANTH GAMESの「CANDLE UNDER WATER」の主人公は,白いロウソクのドル君。頭で燃える火を,ゴールにある黄色いロウソクへ移すとステージクリアとなる。
 ドル君は水を操ることができ,ステージの水面を自由に上下させることができる。配置されているブロックは水に浮くので,上に乗ればエレベーターのように移動できる。水面の高さをうまく操りながら,黄色いロウソクを目指そう。

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「CANDLE UNDER WATER」公式サイト


ジャンプでは届かないような高い場所にゴールがある(左)が,ブロックに乗って水面を上げれば,行くことができる(右)
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 ここで「水をかぶったら,ロウソクの火が消えてしまうんじゃないか?」と思った人は鋭い。
 ブロックとは違い,水面を上げてもドル君は浮かばない。水面の高さが頭の火を越えると火が消えてステージクリアが不可能になるため,頭の火は死守しなければならない。

 ブロックは押すこともできるので,水面操作と組み合わせれば道なき道を進むことができる。一見するととてもたどり着けないゴールでも,頭を捻ってついにルートが閃いたときは,なかなか快感だ。
 ステージには,さまざまなギミックも用意されている。例えばレーザー光線は,ドル君の身体が触れるとミスになるが,頭の芯をかすらせると再着火できる。氷のブロックはツルツル滑るうえに,頭の火がしばらく触れていると熔けてしまうため,うまく押していかなければならない。火と水という分かりやすいモチーフを活かし,プレイにバリエーションを生み出しているのがゲームデザインの妙だ。
 このほか,ブロックを乗せると作動するスイッチや,ドル君を運んでゆくベルトコンベアなど,いろいろな仕掛けを組み合わせて,濃密なパズル空間を作り出している。頭の火が消えて手詰まりになっても,一瞬でリトライできるので,試行錯誤もラクだ。

氷のブロックは,頭の火が触れていると熔けてなくなってしまう
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 火の点いたロウソクが水を操るという発想が愉快な「CANDLE UNDER WATER」だが,本作を手がける“ぽりたんQ”氏によると,水面操作のアイデアがまずあって,当初主人公は,浮き輪を身に付けたキャラクターだった。しかし,浮き輪を持つうえに水を操れたのでは移動の自由度が高すぎてパズルにならない。そこから水に浮くブロックと,水と対になる火を扱うアイデアが生まれ,主人公がロウソクになったという。

 「CANDLE UNDER WATER」の発売は2019年内が予定されており,対応機種はPC。現時点でストアページはオープンしていないが,Steamでのリリースを予定している。
 なお,TGS 2019が終わり次第,体験版が配信されるとのこと。興味がある人は,COELACANTH GAMESの公式サイトや,“ぽりたんQ”氏のTwitterをチェックしよう。

「CANDLE UNDER WATER」制作者,“ぽりたんQ”氏Twitter
https://twitter.com/polytan_q


「東京ゲームショウ2019」公式サイト

4Gamer「東京ゲームショウ2019」特設ページ

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