プレイレポート
「ゴーストリコン ブレイクポイント」“マザーランド作戦”開始。ゴースト,戦場に帰還せよ
マザーランド作戦では,新たな敵勢力「ボダーク」からアウロア群島を解放し,中立勢力「アウトキャスト」に支配権を与える目的で,帰還したカレン・ボウマン指揮の下,ゴーストが戦地へと赴くことになる。
先日,オンラインで開催されたメディア向けの先行体験会に参加する機会を得たので,その模様をお届けする。なお,先行体験会ではテスト版を使用しており,正式実装時に異なる仕様になる可能性があることはご了承いただきたい。
マザーランド作戦とは?
アウロア群島に於けるゴーストの任務(ゲーム本編におけるストーリーモード)が終了し,撤退して3か月。島の後始末は米軍が主導することとなったが,その米軍はアウロアへと上陸しなかった。あらゆる大国がアウロアの技術リソースを掌握しようと群島へ艦隊を派遣し,互いに銃口を構える緊張状態と化したからだ。そんな中,CIAは水面下でリーダー「ハルヒ・イトウ」が率いる現地勢力「アウトキャスト」に協力し,アウロアに独立国家を作ろうと目論む。避けられないセンティネルとの衝突に備えて,再びゴーストが派遣される……というのが大まかなストーリーだ。
しかし,アウロラは「ボダーク」と呼ばれる新たな勢力に制圧されてしまう。このボダークはセンティネル,ウルヴスと同盟を結んでおり,彼らも引き続き敵NPCとして登場。以前より登場しているアズラエル・ドローンも空中で警戒に当たっている。もちろん,発見されればウルヴズが瞬時に交戦を仕掛けてくるので気は抜けない。
新勢力のボダークには以下の5種類の兵科が存在する。
・援軍を呼ぶ「タクティシャン」
・強化装甲を身につけ,距離を積極的に詰めてくる「オプレッサー」
・ロケットランチャーを使用する「ドレッドノート」
・光学迷彩で姿を消しつつ攻撃を加えてくる「シーカー」
・標準兵である「トルーパー」
特に「ドレッドノート」は装甲が厚く,ヘッドショットでも最低2発必要な上に,即死級のダメージを与えてくるロケットランチャーを使用してくるので警戒が必要だ。また,交戦状態になると姿を消してくる「シーカー」は,気づいたときには側面や裏を取られていることも多いので,こちらも十分に警戒したい。
歴代「ゴーストリコン」シリーズ作品のプレイヤーならら聞き覚えのある名前だと思うが,ロシア系の迷彩パターンを用いた装備を身につける宿敵「ボダーク」が,なぜアウロアを占拠したのか。一筋縄ではいかないその目的もやがて明らかとなる。
新たなシステム「制圧モード」
今回のマザーランド作戦は従来のストーリーモードと異なり,「制圧モード」と呼ばれる仕様でゲームが展開される。ゲーム開始時,マップ全域はボダークによって制圧されており,アウロラを解放するため,プレイヤーは様々なミッションに挑戦していく。
大まかな流れとして,1つの地域を解放するためには,まず「妨害作戦」をクリアし,その地域でのボダークの戦力を低下させる。妨害作戦は地域によって異なる任務が用意されており,クリアすると「地域でのアウトキャスト勢力が増大する」「敵の監視ヘリが飛行しなくなる」などの恩恵を受けられる。
妨害作戦を一定数クリア(全ての妨害作戦を行う必要はない)すると,地域の解放を担う制圧作戦がアンロックされる。ちなみに制圧作戦をクリアすれば,その地域の妨害作戦がすべてクリア済みとなる。腕に自信のあるプレイヤーは最低限の条件でクリアを目指すのも面白いだろう。
各地域には難度が設定されているものの,解放の順番はプレイヤーが自由に選択することができ,いきなり高難度地域に挑戦することも可能だ。しかし,エリアのいくつかは「ドローンスワーム」なる無人攻撃ドローンによって防衛されており,該当地域上空を航空機で通過しようとすると容赦なく撃墜されてしまう。ドローンスワームも妨害作戦をクリアすることで無力化できるので,該当地域の攻略を行う場合,早期に無力化を行うのがオススメだ。
こうして各地域を制圧していくと,テリトリーを管轄するボダークの幹部を発見できる。幹部を確保,もしくは排除していくことでストーリーが展開し,組織の全容を明らかにしていくのがプレーヤーの目的だ。ストーリーについては自身の目で確かめてもらいたいが,ここでプレイヤーなら気になる点をいくつか紹介しておこう。
ストーリーモードとマザーランド作戦(制圧モード),それぞれをゲーム内でプレイするにはモードの切り替えを行う必要がある。切り替えはマップ画面から基本的にいつでも可能で,装備やスキルは双方のモードで引き継がれる仕様だ。よって「いきなりマザーランド作戦」も可能となっている(テスト版ではゲームを開始してすぐ選択が可能だった)。
また,前述の「テリトリーでのアウトキャスト勢力が増大する」という点にピンと来たプレイヤーがいるかもしれないが,今回の制圧モードにて,前作にあった「勢力間抗争」が戻ってくる。筆者がプレイ中,特に「地域でのアウトキャスト勢力が増大」効果がある妨害ミッションをクリアしていた場合,かなりの頻度で「アウトキャストVS敵NPC」の戦闘を目撃した。道路沿いや山中など場所は様々だが,アウトキャストはなかなかパワフルで,後方から観察していると,かなりの頻度で勝利する姿を確認できた。そんな彼らは,特定の妨害ミッションをクリアすれば,制圧ミッション実施時に援軍として呼び寄せることもできる。高難度では頼れる存在となるかもしれない。
光学迷彩が再登場
満を持して,光学迷彩が登場する。
制圧モードを進めることで入手が可能な光学迷彩。筆者は前述の通り「いきなりマザーランド作戦」で開始し,本アップデートの大きなアピールポイントということもあるだろうが,かなり早期に入手することができた。
そんな光学迷彩,正直に言ってしまうと入手時には“かなり”頼りない性能だ。使用している間,永続的にバッテリーを消費する仕組みだが,「走ると一瞬でバッテリー切れ」「発砲すると一瞬でバッテリー切れ」と,まともに使えるのが「短距離の歩き移動」程度しかできないため,使い道がかなり限られる。バッテリーは日中にフィールドを動いていると充電される仕組みで,夜間にバッテリーを使い切ってしまうと,それ以降は再び日中に充電するまで使用が不可能に。また,油断をしていると,近距離であれば意外と敵に発見されてしまうので,最初は「保険」程度に考えておくとよいかもしれない。
“入手時”と書いたので察している人もいると思うが,光学迷彩はフィールド上に存在しているチェストから「迷彩ポイント」を入手して,ポイントを消費することで強化できる。なんらかのアクションを起こしてもバッテリーが減りにくくなったり,カモフラージュ率が向上し発見されにくくなるなど,強化の効果は絶大だ。強化ツリーを開放していくことによって光学迷彩本体もアップグレードし,「夜間にバッテリーが充電されるようになる」,「水中でも光学迷彩起動が行えるようになる」といったように使い勝手が向上していく。チェストは敵の基地や居住区に多く配置されているので,積極的に回収,強化していこう。
光学迷彩は制圧モードで一度使用可能になれば,強化内容も含めて,そのままストーリーモードでも使用が可能になる。ただ,迷彩ポイントは制圧モードでしか回収が行えないので注意してほしい。
これらの他にも,本アップデートでは「M110」「SR-1」「ACR」といった新たな武器,外見アイテムやビークルの追加などが行われており,新たな装いでアウロア群島の解放へ立ち向かうことができ,レベル上限も30から99へと上昇する。ゴーストリコンシリーズ20周年を記念し,過去作のキャラクタースキンが追加されるなど,無料アップデートとは思えない盛りだくさんの内容だ。本作を所持しているプレイヤーは,体験版を所有するプレイヤーを3人まで時間制限なしのCO-OPプレイに招待できるので,ゲーム仲間を誘って再びアウロアへ舞い降りるのも面白いだろう。
タイトルアップデートによって生まれ変わる「ゴーストリコン ブレイクポイント」,20周年を迎えた「ゴーストリコン」シリーズに今後とも注目していきたい。
「ゴーストリコン ブレイクポイント」公式サイト
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