プレイレポート
「ETERNAL」は,戦術,特性,PvPにハマる大型MMORPGだった! 遊びごたえのあるシステムを体験できた第2回CBTレポート
前回のCBTでは,サブクエスト攻略やバトルを中心とした限定的なコンテンツを体験できたが,今回は第1回CBTの内容に加え,新たに戦術システムやジョブの特性変化などを体験できた。本稿では,今回のCBTから実装された新要素のプレイフィールを中心にレポートしていく。なお,バトルやクエスト,マルチプレイまわりの基本コンテンツについては前回の記事に詳しいので,そちらをチェックしてみよう。
「ETERNAL」公式サイト
ストレスの少ない手軽なゲーム進行
“戦術”を使いこなせば狩りもはかどる!
ゲームを開始すると,まずウォーリア/パラディン/メイジ/プリーストからジョブを選択し,プレイヤーキャラを作成することになる。第2回CBTでお披露目されたキャラメイクは,顔,髪型,体型といったパーツとその色,ボイス,妖精をリストから選ぶオーソドックスなものではあったが,自分の分身を理想の見た目にできるのはやはりうれしい。キャラメイクが終わると,本作の世界観を掴めるハイクオリティなムービーが流れ,その後,冒険が幕を開ける。
フィールドに降り立ったあとは,ガイドキャラの指示に従ってクエストを進行していく。クエストにはオート機能が備えられていて,画面左のクエストリストをタップすれば目標地点へ自動で移動してくれたり,討伐目標との戦闘を行ってくれたりと,手軽に遊べる形になっていた。もちろん手動操作での移動や戦闘も可能なので,マップを気ままに歩いて敵とのバトルを楽しむのもいいだろう。
フィールドでのバトルは,通常攻撃のほかショートカットに設定したスキルを駆使して戦う。スキルには,攻撃や回復手段となるアクティブスキルと,効果が常時発動するパッシブスキルが存在する。レベルが上がると手に入るスキルポイントを消費して,威力などを強化できるほか,一定レベルまで強化すれば追加でスキルを習得することも。
手動でバトルをこなすのもいいが,オートでの戦闘が新要素“戦術”によって快適になっている点にも注目したい。戦術は今回のCBTから実装された機能で,プレイヤーキャラの置かれた状況に応じて,あらかじめ設定した行動をとってくれるマクロのようなものだ。
例えば体力が50%以下ならポーションを使用し,その後,最も近い敵にスキルで攻撃する。といった具合にオート戦闘時の行動を条件ごとに設定でき,自動戦闘をより快適にしてくれている。
一般的なオートバトルは,プレイヤーキャラの置かれている状況に関係なく行動するものが多いイメージで,手軽である反面,強敵相手や特殊な動きをする敵相手では役に立たないこともしばしば。しかし本作の戦術システムは,条件設定を行う手間はあれど,組み方次第では想像以上のパフォーマンスを見せてくれることもあり,自分で組み上げた戦術がうまくはまったときの達成感はひとしおだ。ソロプレイのほか,パーティプレイ用の戦術を設定できるのもなかなかに嬉しい。人によってはかなりハマる要素なので,これを目当てに本作を遊んでみるのもいいかもしれない。
なお,戦術を組むのが面倒,そんなことよりどんどん進みたい! という人は,自動で戦術を設定してくれるおすすめ機能もあるので安心してほしい。
特性を変えれば同じジョブでも性能がガラリと変化
第2回CBTの目玉となる要素は戦術だけではない。ジョブのプレイスタイルをガラリと変える“特性”も漏れなくチェックしておきたい。どういったものかというと,ジョブごとに用意された3つの役割の中から,プレイスタイルに合ったものを選択し,後天的に特性を変化させられるというシステムだ。
ウォーリアの場合は,剛腕,激情,鉄壁といった具合に集団戦が得意なもの,防御に特化したものなどの特性に分かれている。それぞれの特性によって習得するスキルも違えば,特性によってはジョブそのもののロール(役割)が変化するものもある。ウォーリアであれば,“鉄壁”を選ぶと守備に重きを置いた性能になり,ロールがアタッカー(攻撃担当)からタンク(防御担当)に変化するのだ。
また,基本的には回復がメインの役割であるプリーストも攻撃特化の特性が用意されている。ヒーラーでありながらアタッカーの役割もこなせるようになり,ソロプレイ中の狩りで攻撃面の力不足を特性で補うこともできるのだ。各職業の特性はどれも特徴的なので,いろいろ試しながら自分に合ったものを探してみてほしい。
PKの洗礼はMMORPGの醍醐味? PvP要素も完備!
フィールドでPKが可能なのも本作の特徴の1つだ。ギルド等で行う大規模なPvP戦が予定されているのはもちろんのこと,個人間でのPK機能もあり,PK可能なマップではほのぼの系のタイトルにはない緊張感を味わえる。かくいう筆者は,CBT期間中にバッチリPKされてしまった口だ。
ゲーム開始後におとずれるエリアは基本的にPK不可なのだが,ある程度ゲームが進むとフィールドでのPKが解禁される。筆者は,ちょうど監視塔というエリアに到達した際に,運悪くPKを狙うプレイヤーに出くわしてしまった。このエリアは重要なクエストで訪れる場所で,しっかり話を追いながらクエストを進めていたら,どこからともなく攻撃音が聞こえてきて,気付けば画面外から颯爽と現れたプレイヤーに狩られてしまったのだ(流石に悔しかったので反撃に出てみたものの,見事に返り討ちにあい,計3敗したのは秘密にしておきたいところ……)。
なかにはPK要素に苦手意識を抱く人もいるかもしれないが,往年のMMORPGに通じるプレイヤーにとってはなじみのある要素であり,この殺伐とした感じが好きというプレイヤーもいるだろう。ほのぼの系のMMORPGではなく,プレイヤー同士で徒党を組んで大規模な戦争を起こしたり,PKメインもしくはPKを狩るPKKに興じてみたりという楽しみ方もいいだろう。ただし,PKによってカオティクレベルが上昇するというこれまたおなじみの仕様があり,カオティックデバフによるペナルティが課せられることも覚えておこう。
今回のCBTをとおして,グラフィックスやサウンドだけでなく,システム面においても“本格派タイトル”であることがうかがえた。正式サービスが開始された暁には,オート機能付きで手軽なだけでない,工夫しがいのある本格的な冒険を,ぜひとも「ETERNAL」で体験してみてほしい。
天野喜孝氏が語る“役者創り”とは。「ETERNAL」のキャラクターデザインについて聞く
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ゲーム音楽はプレイヤーとの会話であり,空気のような存在。「ETERNAL」のサウンドを手がける帆足圭吾氏&高橋邦幸氏にインタビュー
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(C)ASOBIMO,Inc. All rights reserved. (C)YOSHITAKA AMANO
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