プレイレポート
「ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart」先行プレイレポート。魅力的な男の子たちとの交流や甘酸っぱい青春物語が満喫できるシリーズ最新作
ナンバリングタイトルとしては9年ぶりという,まさにときメモGSファン待望の新作では,どんな学園生活や出会い,そして“ときめき”が待っているのか。発売前に本作のデモ版をプレイすることができたので,新しくなったところや変わらないところに触れながら,ゲームの特徴や魅力を紹介しよう。
「ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart」公式サイト
何度だって体験したくなる,魅力的な男の子たちとの出会いと学生生活
本作の舞台となるのは,ときメモGSシリーズファンにはおなじみのはばたき市。主人公は,私立はばたき学園に通う1年生の女の子だ。ゲームが始まると,まず名前や呼ばれ方,血液型などを設定するところから始まる。音声つきで名前を呼んでくれる,“シリーズ定番の要素”も健在だ。
プレイヤーの分身となる主人公の設定が終わり,自室(マイルーム)のテーマを選択すれば,はばたき学園で過ごす3年間の高校生活がスタートする。
物語が始まって早々,主人公が出会うことになるのが幼なじみの風真玲太くん。小学生のときに海外に転校していた彼が,9年ぶりにはばたき市に帰ってきたのだ。
その風真くんだが……まっ,まぶしい! 後光が差しているっ!! “久しぶりに再会した幼なじみが,爽やかイケメンになっていた”という物語の導入はかなり引き込まれるものがあり,これから出会う男の子たちの初登場シーンへの期待も高まる。
基本的なゲームの進め方は,勉強やクラブ活動,アルバイトなどの行動で学力,運動,魅力といったパラメータを上げながら,さまざまな形で出会う男の子たちと交流するというもの。はばたき学園での3年間をどのように過ごすかはプレイヤー次第だが,その中でも大きな目標となるのが,意中の男の子とどれだけ親密になれるかだろう。
男の子によって,仲良くなるために伸ばすべきパラメータが異なるので,より親密になりたい男の子がいれば,その特徴や好みを知り,それに関するパラメータを優先的に上げていこう。
さまざまな経験をとおして自分自身を磨く(パラメータを上げる)ことはもちろん必須だが,やはり一番大事なものは,直接コミュニケーションを取って距離を縮められるデート。お互いを知らない,まだ出会ったばかりのときは「断られないだろうか……」とドキドキするが,思い切って男の子に電話し,デートに誘ってみよう。
良い返事がもらえたら,日付と場所の相談に。男の子が苦手と感じる場所,行きたくないと思う場所を提案すると断られることが多いが,好感度が高いと,主人公のために頑張ってOKしてくれることもある。好感度によって言動が変化するので,仲良くなってきたと感じたときは,男の子にとっての“冒険”となる場所に誘ってみるのもいいだろう。
男の子とのお出かけやデートは,ひたすら“推し”と行動するのもよし,出会ったみんなと平等に仲良く過ごすもよし。こちらもプレイヤー次第だ。
だが,あまりに推しとだけ行動してばかりだと,好意を向けてくれているほかの男の子とギクシャクした関係になってしまうこともある。多くの登場人物と良好な関係を築ければ,男の子3人+主人公の“仲良しグループ”でのお出かけや,女の子の友だちを交えた“ダブルデート”といった,特別なシチュエーションやイベントが発生することもあるので,推しと過ごす時間はもちろん,ほかの男の子や友だちとの時間も大切にしよう。
ときメモGSシリーズで欠かせない要素となっているのがスキンシップ。デートやイベントなどで「Skinship」と表示されたとき,画面タッチやスライド,長押しなどで,男の子に触れられる。
男の子が喜んでくれると,2人の関係はより親密になっていく。同じ相手でも,そのときの気分や好感度によって表情やしぐさといった反応が異なるので,何度でも新鮮な気持ちでこのときを迎え入れられるだろう。
季節ごとにやってくるさまざまなイベントも,主人公自身の成長はもちろん,男の子との関係性においても重要なものとなる。
体育祭は,綱引き,二人三脚,玉入れといった競技がミニゲームになっており,勝敗によって男の子の反応が変化する。ともに勝利の喜びを分かち合うのはもちろん,負けたときのリアクションも見逃せない。筆者のオススメは,気になる男の子との連帯感を感じられる二人三脚だ。彼のかけ声に合わせてボタンを押し,勝利を目指そう。
友だちの花椿みちる,ひかる姉妹が見守るなか,本命への手作りチョコ作りに挑戦するバレンタインも,男の子と親密になるうえで重要なイベントだ。土台となるチョコレートの種類を選んでそれをデコレーションし,想いを込めたチョコレートを完成させよう。
学力に芸術,運動,気配り,流行,そして魅力と,伸ばすべきパラメータはたくさんある。ストレスの値に注意しながら,学校やアルバイトで多くの経験を積んで成長しよう。
なお,特定のパラメータを一定値まで上げることで登場する男の子もいる。筆者はそのあたりを考慮せず進めた結果,2年生を終えた段階でも登場していない男の子が3人ほどいた。学生生活をより充実したものにするには,“自分らしさ”を意識した育成を進めつつ,それらに関わるパラメータを伸ばすことも重要となるのだ。
ほかにも,体験したイベントが“男の子側の視点”で描かれる「ADVイベント」など,物語をさらに深く掘り下げる要素も健在だ。ADVイベントは,体験したものがセーブ画面に追加されていく。その出来事があったときの男の子の心情などが分かるので,こちらも見逃さないようにしてほしい。
最後に,なにより見逃せない要素である,Live2Dによって男の子たちが滑らかに動くイベントCGに触れないわけにはいかない。いわゆる“目パチ”や“口パク”はもちろん,身体を揺らす,顔を背ける,腕を組む,身体の動きに合わせて髪の毛がふわりと揺れる,照れくさそうに頬に指を当てる……など,細かいしぐさまで表現されており,それらは実際に目の前に男の子がいて,息づかいを感じながら会話しているかのような感覚を与えてくれる。
それらの表現はもちろん,スキンシップでも発揮されている。筆者はこのスキンシップが非常に苦手でなかなか成功できず,何度も男の子に渋い顔をさせてしまったが,そんな表情も込み(?)でぜひ実際に体験してほしい。
3年間を過ごして迎えるエンディングは,プレイヤー自身が誰と仲良く過ごしてきたか,どのような行動をとっていたかによって変わる。恋愛や友情はもちろん,いち学生としての日常生活もたっぷり楽しめるのがときメモGSの魅力の一つ。たとえ卒業式の日に誰も会いに来ることがなかったとしても,それも1つのあなた(プレイヤー)の物語だ。あらためて新学期(再プレイ)を迎え,前回のプレイとは異なる青春を体験しよう。
今回先行してゲームをプレイし,新たに出会う男の子たちとの出会いをとおして味わった,“甘い酸っぱい青春を「これでもか」と突きつけられる感覚”は,まさにときメモGSといったところ。シリーズの魅力であるそれらが色あせることなく,最新作に受け継がれていることに安堵を覚えた。9年ぶりのナンバリング最新作とあって,期待とともに不安もある人も少なくないかもしれないが,やり応えもドキドキもピカイチであることを伝えておこう。
初めてときメモGSシリーズに触れるという人は,最初はゲームシステムに戸惑うこともあると思うが,“ときめき”を求めている人なら,個性的な登場人物たちや物語に魅了されるはず。ぜひ本作で新たなスクールライフを体験してほしい。
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