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タイ発のステルスホラー「Home Sweet Home」,カッターを手に主人公を追い詰める異形の女性ベルを演じる青木志貴さんのインタビューが公開
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印刷2019/05/09 15:00

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タイ発のステルスホラー「Home Sweet Home」,カッターを手に主人公を追い詰める異形の女性ベルを演じる青木志貴さんのインタビューが公開

画像集 No.001のサムネイル画像 / タイ発のステルスホラー「Home Sweet Home」,カッターを手に主人公を追い詰める異形の女性ベルを演じる青木志貴さんのインタビューが公開
 マスティフから2019年6月27日の発売が予定されているPlayStation 4用ソフト「Home Sweet Home」。本作はタイのデベロッパYGGDRAZIL GROUPが開発した一人称視点のステルスホラーゲームで,Steamで配信中のPC版は世界中のプレイヤーから高評価を獲得している。

 妻の失踪により,精神的に追い詰められていたティムは,なぜか暗く荒れ果てた場所で目を覚ます。彼は出口を探そうとするが,そこにはカッターを手にした異形の女性ベルの姿があった。迫りくる悪霊から逃れながら,ティムは妻を探し,家へと帰れるのか……。

 日本語版では,謎と恐怖に満ちたベルの音声を青木志貴さんが担当している。“お化け”の役を演じるのは初めて――という青木さんへのインタビューが公開されたので,ぜひチェックしてほしい。インタビュアーは元ゲーム雑誌編集長のバカタール加藤氏だ。
 なお,インタビューの全編は「Home Sweet Home」公式サイトにて,後日掲載されるとのこと。こちらも注目したい。

「Home Sweet Home」公式サイト



収録を終えて…


多くのアニメやゲームの声優として活躍する一方、女優や司会業もこなすゲーム通で知られる青木志貴さん。愛称は“魔王”
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──さきほど、実際に魔王さん(青木志貴さんの愛称)がボイスをあてるところを、初めて見させてもらったんですが、迫真の演技で感動しました。

青木さん:いやいやいや。僕もホラー作品のキャラクターで、いわゆるお化けの役が初めてだったのでけっこう悩みました。家で、どうしようどうしよう、って。今日もここに来るまでの間に「Home Sweet Home」の実況動画を見て予習しながら来ました。

──見てたのは英語版ですか?

青木さん:そうです。日本でも有名な実況者さんが大勢やっていて、けっこう人気なんですよ。今ゲーム実況が人気だから、そのおかげで日本でも知っている人が多くて。

──垣根がなくなりましたよね。海外版と日本語版とか、インディーだとか大手だとかの。

青木さん:Steamとかで遊んでいると、英語版でもどんどん遊んじゃうじゃないですか。僕もそうだったんですけど、とりあえずやるみたいな。


夢叶い“初”お化けキャラに挑戦!


──ところで、今回はおどかす側というか、悪側っていうか……。

青木さん:クリーチャー側。

──そう、クリーチャー側! 敵キャラ側になるのって、はじめてとのことですが……。

青木さん:敵役の親玉とか、そういう人間っぽいキャラはあるんですけど、お化けキャラは本当にはじめてで、しかもセリフの半分が「あ゛ーあ゛ー」みたいな感じじゃないですか。だから、言葉としてしゃべってないけど、出さないといけない声、という怖さみたいなところは、今回はすごく考えましたね。

──ほぼ、全部一発OKでしたよね。

青木さん:本当に、ありがたいことに。

──クリーチャーになった手ごたえはどうでしたか?

青木さん:ふだん、あんな声、出さないじゃないですか。だから、めちゃめちゃ楽しい!

──ふだんあんな声出してたら、まわりから「やべえヤツだ……」ってなりますよね。

青木さん:そうなりますよね(笑)。ちっちゃい時から、怖いものが好きなので、お化け屋敷に行くのが大好きだったんですけど、行くと「脅かす側がやりたい!」とずっと思ってて。この仕事に就くようになってからも、ホラー映画だったら「キャー!」って言う主役の人間の方じゃなくて、「お化け役がやりたい」とずっと思っていたんです。

──へえーー。じゃあ、「Home Sweet Home」で念願が叶ったんですね!

青木さん:叶いました! しかも、僕はもともと「Home Sweet Home」もプレイしていて、知っていたので。話をいただいた時に「お化け役だよ」って言われたのですが、お化け役ってベルっていう女の子の役しか思いあたる子がいなかったので、「ベルやらせてもらえるの?」って! すごいドキドキして台本を見たらベルだったので、めっちゃうれしくて。本当に。

──やっぱ、この役キター! うれしい! みたいなことだったんですね。

青木さん:はい。とくに、好きなゲームとかだと、めっちゃやる気が出ますが、その分好きなゲームだからこそのプレッシャーも大きくて。ホラーゲームってお化け役の怖さがとても重要ですよね。僕のその声が怖くなかったら、たぶんゲームが怖くなくなっちゃうじゃないですか。そういう意味でのプレッシャーが他の収録よりも強かったですね。

──うーん、なるほど。作品を作る上で、そこはすごく重要ですよね。ホラーの核の部分だから。

青木さん:怖さがいちばん大事ですから。そこは、たぶんエンジニアさんがうまいこと怖くしてくれると思います(笑)。

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──収録を聞いていてほんとうに怖かったですよ。すごい存在感というか迫力でした。

青木さん:ええー、うれしい。SEとかと合わさったら、もっといい感じになりますね。

──なりますね。あと、絵もついたらもっともっと怖いし。

青木さん:そうですよね!

──なんというか、クリーチャー感がすごかったです。ぞっとする感じがあって。

青木さん:わー、楽しみ。


お化けの練習してみたらネコも驚いた!


青木さん:あの、吐いている声を出すところがあったじゃないですか。

──あれですね。あんなの、まさかふだん練習しませんよね? 

青木さん:しないですね。ふだんは。でも今回は、ちょっと家でやってみたんです。ちゃんと吐いてるのかなあ、って。

──めちゃめちゃ吐いてましたよ!(笑)

青木さん:あ、ほんとですか。あ、よかった(笑)。

──しかも、そんな感じの声をけっこう続けてたじゃないですか。それもうちょっと続けてたら、ほんとに危険なんじゃないかって、心配しました

青木さん:たしかに、続けていたら、出ちゃうかもしれないですね(笑)。

──そういう怖さもありました(笑)。

青木さん:あっははは(笑)。そっちのね。家で練習していくっていう話だと、思いっきり叫ぶところがあったじゃないですか。

──はい。

青木さん:あれ、1回家で叫んでみたんですけど、これ絶対通報されちゃうよな、って心配になっちゃって。

──っていうか、1回練習したんですね(笑)。

青木さん:1回だけ。あまりにもうるさかったようで、ウチのネコもびっくりしちゃって。急に叫び出した!みたいな顔してました。

青木さん:お化け役がこれで増えるとうれしいんですけど(笑)。

──じゃあ、このインタビューをぜひ活かして、ゲーム業界とかホラー映画界とかにお化けは任せろってアピった方がいいですね。

青木さん:そう。ホラー役にはぜひ青木志貴を!

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ゲームの話 魔王さんのゲームライフ


──最初にこの仕事が来た時、マネージャーさんから連絡が来たんですか?

青木さん:はい。そうです。

──具体的には、どういう感じで来たんですか?

青木さん:いちばん最初はお化けの役だって言われて。ソシャゲとかでも女の子がゾンビ化するとかは過去にもあったので、そういう感じかな、と。でも、タイトルに「Home Sweet Home」って書いてあって。「あ、これ、僕知ってるぞ、まさかあれじゃないよな?」って思いながら、資料を見たら、これだったので、「ガチのホラーだ!!」って。めっちゃうれしかったんです。

──ガチ中のガチホラーですもんね。

青木さん:ですね。あと、自分がプレイしていたゲームっていうのがめっちゃうれしかったです。

──そうですよね。ふだん、やってたゲームの声をあてることはまずないじゃないですか? 日本語版だと、もうできちゃってるわけから。

青木さん:そうですね。

──もともと「Home Sweet Home」は海外でタイ語や英語で出てて、それがローカライズされて、今度日本語版って話だからこそできたみたいなところがありますよね。

青木さん:そうですね。ラッキーな感じが。

──あと、元々このゲームをプレイされてるってことなんですけど、どれくらいプレイされてたんですか?

青木さん:えっと、デモ版が出たときに、やっただけなので。

──Steamのデモ版ですよね?

青木さん:はい。日本語訳はなくて、途中までしかできなかったんですよ。一番最初の話はやったんですけど、僕はそれ以降の話は知らないので、ちょっとその先が楽しみなんですよね。

──なるほどなるほど。今回参考資料とかはあったんですか? 何か見せてもらったものとか。

青木さん:えーと、ゲームの紹介みたいな資料はあって、登場人物の説明がめちゃめちゃ細かい資料でした。でも、物語の流れがわかるような資料は、ほとんどなかったんですね。

──なるほど。じゃあ、まだどうなるかは、ちゃんとは……?

青木さん:そう。僕自身もまだ結末がわからないんですよ。

──じゃあ、ホントに楽しみですね。

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タイの話 タイとの意外な関わり


──「Home Sweet Home」は、タイ発のステルスホラーという逃げるタイプのゲームじゃないですか。資料とかみると、タイの言葉とかタイの文化とかも入ってますが、何か感じられましたか?

青木さん:すごいでっかい壺みたいのが置いてある部屋があって、え? この壺はなに? 置物?って思ったのですが、どうやらお風呂らしくて。ふつうのバスタブもあるんですが、プレイしてる人に聞いたら、それお風呂らしいよ、って言われて。

──じゃあ、タイお風呂の文化……?

青木さん:そう。そう思ったんですよ。あと、ずっとお経っぽい音が流れてるんですが、タイってそういうお経みたいなのがあるのかな、って。そういうのをちょっといろいろ考えました。

──なるほど。では、タイってきくと、何を思い浮かべますか?

青木さん:一時期お父さんがタイに単身赴任で行っていたので、それを思い出したり、あとはご飯とかですね。

──タイ料理?

青木さん:はい。

──タイに行かれたことは?

青木さん:いや、ないんです。海外行ったことないんですよ。

──まだ、行ってないんですか。

青木さん:最近パスポートとったんです。去年、歌とかで、アメリカの仕事が決まるかも…みたいな時があって、パスポートとったんですけど、結局なくなったので。まだ使ってないんです。

──それはもったいない。

青木さん:海外は旅行で行ってみたいんですけど、飛行機が怖い(笑)。

──飛行機の方がクルマより安全らしいですよ。

青木さん:らしいですね。寝てればいいのかな。

──あと、映画見たりとか、音楽聞いていればいいんですよ。じぁあ、タイっていうと、あとは料理ぐらいですか。

青木さん:僕、パクチーが苦手なんで……。

──え、苦手なんですか!!!

青木さん:パクチー、食べられないんですよ。タイ料理っていうと、たいていパクチーのっていませんか?

──そうですね。全否定じゃないですか。

青木さん:だから、パクチー全部よけて、食べるんです。

──でも、辛いの好きですよね? たしか前に番組で何にでも、タバスコかけてましたよね? だからタイ料理は好きなのかと。

青木さん:辛いものは大好きです。たぶん、タイ料理は好きなんですけど、そのパクチー問題が解消できれば(笑)。

──タイ料理は、お好きだと思ったんで、タイ料理は何がお好きですか? って聞こうと思ったけど、目論見がはずれた……。

青木さん:そうなんですよ。好きな人はほんとに好きですよね。

──タイ料理、おいしいですけどね。パクチーもタイ料理に合いますけどね。

青木さん:大人になったら、好き嫌いなくなると思ったんですけどね。なくならなかったんですね。

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これからの話 これからやってみたいこと


──今回、前からやりたかった、ホラーゲームでの襲う側の役ができたっておっしゃってましたけど、ほかにも、ゲームでもアニメでもいいので、やりたい役はありますか?

青木さん:普段の生活で、しゃべられないようなことが言えたり、という役がやりたっていう思いがあるので。ホントに頭のおかしい役が好きなんですよ。

──あはは(笑)。

青木さん:演じたこともあるのですが、多重人格で、人を殺しまくる役とかが、やっててめちゃくちゃ楽しかったので、そういう役がやりたいな、とは思います。

──ふだんのキャラじゃないキャラになれるというような。

青木さん:そう。ふだんの会話で、これ言ったら、絶対こいつヤバイやつだろ、っていうセリフって二次元に多いじゃないですか。全力で言えて、それがむしろよし、とされる世界っていうのが、うれしいな、と思って。

──それで、お金もいただけて、しかも見てる人も喜ぶっていう。

青木さん:そう。ストレス発散させてもらってるな、みたいな(笑)。

──今日みたいな……。

青木さん:そうです。だから、やっていて楽しいのは、頭のねじが飛んでいる役がいちばんです。

──(笑)。今回のは、けっこう、とんでるどころか、もう人じゃないですよね。

青木さん:言い方があれですけど、もう、何やってもオッケーみたいなところがあるじゃないですか。もう、息づかいのところとか、普通の女の子がそんな声だしたら、ダメでしょう、みたいなのが多かったので。

──オエーって嗚咽っぽい声とか。練習もしないし、普段はそうはならないっていう声ですね。

青木さん:そうですね。そんなオエオエしてるコ、まわりにいないじゃないですか。

──いないです! ふつうにいたら、ひきますよ。

青木さん:そうです。だから、自分で想像しないといけないところは難しいんですけど、でもやっぱり、楽しいですね。少女漫画に出てくるような女の子よりは、へんなキャラがやりたいタイプなので。

──たぶん、ご自身も美人だし、声もかわいい声でるし、そういうキャラも多いと思うんですよ。かわいい女の子キャラが。そういうのはどうなんですか?

青木さん:声はそういう役の方が出しやすいので、声で演じるのはいいんですけど、たまに顔を映しながら、このセリフを言ってくれ、っていう番組があるんですよ。そういう時は、顔を(こう)隠して言いたくなります。

──声優さんには、ありがちなお仕事ですね。

青木さん:自分とのギャップ、というところでは、かわいいキャラをやるときは、悩む部分でもあります。

「Home Sweet Home」公式サイト

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