インタビュー
保志総一朗さんの独占インタビューも。2019年11月末のリリースが発表された「RenCa:A/N」公式ファンミーティングをレポート
物語の舞台は,長い間争いをくり返してきた3国の平和の象徴として設立された錬成院「マトゥーラ」。その学び舎に入学した主人公(プレイヤー)は,さまざまなめぐりあわせから個性豊かな男性たち出会っていくことに。本作は,そんな彼らと恋愛を越えた,さらに深い人間同士の絆を育くんでいく作品となっている。
また,このプロジェクトはファンとの絆も大切にしており,保志さんが作品の魅力を直接ファンに伝えるファンミーティングがこれまでに3回開催されている。そして第4回となる公式ファンミーティング「レンカ アルバニグルの集い」が,2019年10月19日に千葉県にあるシネマイクスピリアにて開催された。
本稿では,保志さんが作品の魅力を解説したイベントの模様と,終演後に実施した独占インタビューをお届けしよう。
アプリの動画が公開されたゲーム紹介コーナー
司会の鷲崎 健さんの紹介で,「ぱっP〜♪」とおなじみの挨拶で登場した保志さん。第1回のファンミーティングからこのコンビでイベントを行っていることもあり,コンビネーションは抜群で,和気あいあいとした雰囲気のなかイベントが進行していく。
最初は,ゲーム紹介コーナーからだ。前半・後半に分かれた本コーナーでは,保志さんが「(第4回にして)ゲームのイベントっぽくなった」と話していたとおり,初公開となるゲーム情報が続々と明らかになった。
前半は実際に動画でプレイシーンを見ながら,オープニングの流れと“絆コミュニケーション”が紹介された。
まずは,アプリの起動画面からホーム画面までの一連の流れを見ていくことに。ここでキービジュアルのイラストが使われているのだが,その演出がとても美しく,思わずうっとりしてしまった。映画館のスクリーンで見てもまったく違和感がないのではと思う。スタート画面で,テーマ曲「恋花の涙」のBGMアレンジが流れている演出もステキだ。
続いて紹介された絆コミュニケーションは,特定の人物を掘り下げたり,キャラクター同士の関係性が窺えたり,さまざまなものが楽しめる。その数はなんと100種類以上あるそうで,好きなキャラクターについてよく知りたい人にはたまらない内容となっている。
こちらもプレイ動画が公開され,保志さん演じるクレイドとの絆コミュニケーション「マトゥーラ七不思議」や「彼のこと」などを見ることができた。クレイドの豊かな表情や,保志さんの演技があいまって本当に彼と会話をしているような気持ちになる。ほかにはどんな絆コミュニケーションがあるのか,配信が楽しみだ。
後半は男性たちと出会う「星読み」やバトル前の「編成」,さらに「掲示板」「アバター」といったコミュニケーションツールについて説明された。
「星読み」はいわゆるガチャのことだ。世界観を壊さないようにネーミングにまでこだわる制作側の強い作品愛を感じる。
「編成」ではパーティメンバーを4人まで選択可能。組み合わせによって強力な“ユニゾンスキル”を発動させることもできる。編成画面でスキルが発動可能な組み合わせを確認できる親切設計なので,積極的に“ユニゾンスキル”が使えるペアを選びたいところ。
また,本作には好きなキャラクターの話で盛り上がったり,アプリの攻略について話したり,ファン同士が交流できる「掲示板」が用意されているそうだ。ひと昔前は各サイトに必ずあったコンテンツで,鷲崎さんと保志さんは“掲示板あるある”の話題で大盛り上がり。ファンのみなさんも思いやりの心を持って,楽しんでほしいとのことだった。
プレイヤーの分身となる「アバター」には,75万通りの組み合わせが楽しめる髪型や衣装,アクセアリーなどのアバターアイテムが用意されているという。保志さんも「これだけ遊んでも楽しい」と太鼓判を押すほど,アバターアイテムはとてもかわいいものばかりなので,ぜひおしゃれを楽しもう。
掲示板 |
アバター |
「ちょっと聞いてよ! クレイド君」の
ファンミーティング出張版も
最初の「オススメの筋トレまたはやる気が出るメッセージ」というお便りに,クレイドは「どんな自分になりたいかイメージするといいかも。一緒に頑張ろう」と爽やかに回答。ちなみに保志さんは鍛えたい志は持っていても,自分に負けてしまうそうだ。またジムに行くよりも,自由に走るほうが好きとのこと。
続く「双子の兄が過保護で困る。クレイド君も大切な人には過保護になる?」というまるでドラマのような質問者の環境に,保志さんもビックリ。クレイドも大切な人は守りたいそうだ。保志さんは「環境を楽しむ」というアドバイスをしていた。
最後の質問は「男の人ってどんな風にアプローチされるのがグッときますか?」という,初心なクレイドにはちょっと難度が高い内容だ。それでも「飾らない気持ちをストレートにはっきり伝えるのが1番いい」と自分の考えを告げ,さらに頼れる先生方を紹介してくれた。
みなさんも悩みがあるときは「保志総一朗presents RenCa:A/N ラジオ『RenCA:PPPPR』」にお便りを送って,クレイドに解決してもらおう!
クイズや歌の披露など楽しい企画盛りだくさん
世界観を復習できる「A/Nクイズ」コーナーでは,「マトゥーラの制服は所属国家によって色が異なる(正解は「◯」)」や,「ヌメザリの味は?(正解は「泥臭い」)など,クイズ形式で本作の世界観を学ぶことができた。さらに「星読み」のシステムを使ったプレゼント企画も!
イベントの最後には保志さんが,テーマ曲「恋花の涙」を生披露。しっとりと伸びやかな歌声に,客席のファンは一心に聴き入っていた。サプライズはこれだけでは終わらず,本作のイメージソングとして作られた「Crystal Blaze」も歌唱。保志さんは客席を煽り,ファンも手拍子をしたり,事前に用意したライトを振ったりして一緒に盛り上がっていた。この「Crystal Blaze」のBGMアレンジが,クエスト中に流れるそうなのでこちらにも注目しよう。
また,告知コーナーで次回の「保志総一朗presents RenCa:A/N ラジオ『RenCA:PPPPR』」に,エルビエント・オーレル役の石田 彰さんが出演することが発表され,会場から歓声が上がった。
さらに配信時期が,2019年11月末に決定したことも発表に。あと約1か月でいよいよ本作の物語が幕を開けるということだ。ぜひ楽しみにしてほしい。
コンテンツの誕生から見守ってきた
保志総一朗さんにインタビュー
4Gamer:
お疲れ様でした。ついに2019年11月末に配信することが発表されましたが,今のお気持ちを教えてください。
保志総一朗さん(以下,保志さん):
企画スタートから何年か越しで携わってきて,ようやくここまできたという感慨深い気持ちです。僕は主にキャスティングに関わっていて,ゲームシステムについては最近まで分からない部分もありました。
それが最近,形として見えてきて,こうしてリリース時期も発表できるまでに。約1か月ちょっとなんて,あっという間に過ぎてしまうでしょうね。ですが配信されてからが,本当のスタートライン。そこからどんな展開になっていくのか見えない部分もあって,不思議な気持ちです。
4Gamer:
誕生や成長を見守ってきたぶん,特別な想いがありそうですね。
保志さん:
これまで声優として,いろいろな作品に関わってきました。でもそれはゲームがほぼ完成している状態からが多かったんです。今回のプロジェクトをとおして,作品を一から作り上げるには,長い期間とさまざまな準備が必要になることを身をもって知りました。
また,このプロジェクトはファンとの絆も大事にしています。ファンミーティングに参加してもらうことで,本作を一緒に作る仲間という気持ちが強いです。
4Gamer:
ファンミーティングも4回めの開催となりました。ご感想をお願いします。
保志さん:
今年の4月という,ゲーム制作もまだこれからという時期に,ファンミーティング第1回を開催しました。自分もお客様もどんな作品なのか掴めないなかでしたね。今思うと,前夜祭の前夜祭のような感じだったのかなと。それから8月,9月,10月と怒涛のごとく3か月連続で開催し,徐々にゲーム内容も話せるようになってきました。
普通に考えるとリリース前の作品でこんなにイベントをするのは珍しいですよね(笑)。
そして4回めの今回は,アットホームな部分もありつつ,ゲームの紹介もしっかりできて,本作の予習をするにはピッタリな,ゲームイベントらしい内容になっていたと思います。リリース直前のイベントとして,開催できた意味は大きいですね。無事に終わってよかったです。
4Gamer:
回を重ねるごとに,ファンのみなさんの反応に変化はありましたか?
保志さん:
イベント中は静かに話を聞いてくれていて,おとなしい子が多いのかなという印象でした。でもそれは,作品を理解しようという想いが強かったためだったようなんです。最後にスーパーバイザーの名刺をファンの方に配るのですが,そこでイベントの感想や,熱い応援の声をいただきました。ファンミーティングを重ねるなかで,楽しみにしてくれる人が増えていくのを感じています。
4Gamer:
あらためて本作の魅力はどこだとお考えですか?
保志さん:
やはり本作に登場する個性の強いキャラクターと,それに命を吹き込む声優陣による演技です。各キャラクターとのコミュニケーションも,細かい見せ方にまでこだわっています。また,絆をテーマにしている奥深い物語も魅力です。ソーシャルゲームらしく,プレイヤー同士が盛り上がれる仕組みも用意しています。
いろんな要素が詰まっていて,自分自身で楽しみを見つけ出せる作品です。たくさんの楽しみ方を提供できるんじゃないかと僕自身,期待しています。
4Gamer:
キャスティングにとても力を入れられていますが,収録のエピソードやこだわりがありましたら教えてください。
保志さん:
僕がこだわったのは,名前の呼び方ですね。名前はオリジナルのため見本になるものがないので,正解がないと現場で迷うだろうと思って事前に全部イントネーションを決めました。こういう細かい部分にこだわるのは,声優ならではだと思います。
4Gamer:
最後に,配信を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
保志さん:
大変お待たせしております。ゲームとしてのハードルは高くなく,感覚的にストレスなく遊べる作品です。まずは触って物語やクエストなど,気に入った要素を楽しんでいただけたら,たくさんの個性豊かなキャラクターたちが本作の魅力を伝えてくれると思います。リリースが開始されたら,遊んでいただけると嬉しいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
なお,読者プレゼントとして保志さんの直筆サイン入り色紙を3枚いただいた。詳しい応募方法などは,毎週日曜日に連載中の「Weekly 4Gamer」のプレゼントコーナーをチェックしてほしい。
「RenCa:A/N(レンカ アルバニグル)」公式サイト
(C)2019 Beaglee Inc./ Alt Plus Inc. All Rights Reserved.
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