連載
レトロンバーガー Order 13:KONAMI「アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション」で,1.9.8.0年代ガ,マルゴト,ヤッテキタ!!編
“今日のレトロゲーム”にフォーカスしていく連載「レトロンバーガー」。今回は2019年4月18日にKONAMIから発売された「アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション」(PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)を紹介します。
本作は,コナミグループの創業50周年を記念して展開される「アニバーサリーコレクション」シリーズの第1弾タイトル。収録タイトルは「スクランブル」「ツインビー」「グラディウス」「沙羅曼蛇」「グラディウスII GOFERの野望」「悪魔城ドラキュラ」「A-JAX」「サンダークロス」といった,KONAMIをゲームメーカーとして躍進させた1980年代のアーケード向け8タイトルとなっています。“グラデュース自走”で知られるシャープのX68000とほぼ同い歳の筆者としては,半分以上が産まれる前のタイトルですねえ。
そんなわけで,収録タイトルを見ていきましょう。
スクランブル(1981年)
個人的には高校生のころ(2000年代)の一時期,妙にドハマリしていた「スクランブル」。本作は前方へのショットと対地ミサイル投下が可能な自機を操作して敵拠点を目指して進んでいくわけですが,狙い通りに爆弾を投下できたときの達成感や,地表スレスレを飛んで地上目標に機銃攻撃を仕掛けるスリルが,なんだかやたらアツくて心を捉えられました。対地攻撃をフィーチャーしたためか,「縦画面・横スクロール」という画面構成になっているのが独特ですね。
ツインビー(1985年)
バブルシステムの第1弾タイトルとしてリリースされ,「フロッガー」や「プーヤン」の路線なのか,シューティングゲームとしては珍しいコミカルなアートワークで好評を得た「ツインビー」。古参アニラジリスナーは脊椎反射的に「合言葉はBee!」と言いたくなるかと思いますが,この時点ではキャラクター設定などはとくに固まっていなかったそうです。
グラディウス(1985年)
言わずと知れた「グラディウス」。ビッグコアの横顔は親の顔より見慣れたもの。ゲーマーとしてはあまりに馴染み深く,ゲーム内容も完成されているためあまり語ることも無いですが,とりあえず余談を言いますと「ときめきアイドル」(iOS / Android)で伊澄いずみちゃんが家庭用移植版を遊んでいたのが衝撃的でした。
沙羅曼蛇(1986年)
グラディウスの続編的なタイトルとしてリリースされたのが「沙羅曼蛇」。アイテムパワーアップ制になったり,縦スクロールしてみたり,2人同時プレイが可能になったりと,「グラディウス」をどう発展させていくか試行錯誤していた様子が見られます。ただ強いオリジナリティのため,後年では続編というよりも派生作品と認識されています。そう,本来の“グラディウス第2弾”は,沙羅曼蛇だったのですが……。
A-JAX(1987年)
筆者は曲から知ったくらいに曲がいい「A-JAX」。曲だけでなく,グラフィックスや演出もカッコいいけど,「1クレジットは3分で殺せ」の時代性がモロに反映された難度は“鬼”の一言。歌がうまくて顔もいいけど人当たりのキツいバンドマンみたいなゲーム! それにしても1面のBGM「Command 770」はホント好き。左から右に突き抜けるクレジットSEも好き。
悪魔城ドラキュラ(1988年)
基板が希少なため,アーケードアーカイブスのリリース時には一部の人が大歓喜したと聞く「悪魔城ドラキュラ」。正直なところ,筆者としてはドラキュラシリーズにあまり馴染みが無いのですが,2017年にはNetflixでファミリーコンピュータ用ソフト「悪魔城伝説」を元にしたアニメ作品が配信されたり,2018年10月にはPS4用ソフト「悪魔城ドラキュラXセレクション 月下の夜想曲&血の輪廻」がリリースされたり,5月16日には「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」(PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)が発売予定だったりと,ここ数年はドラキュラ・ラッシュ。なので,個人的に近々ベルモンド一族の歴史を追ってみようかと思っています。そうそう,ベルモンド一族と言えば末裔の人がアーケードの「ボンバーガール」に……。
改めまして、セピア・ベルモンドです♪
— ボンバーガール公式 (@bombergirl573) 2018年12月21日
きたる27日にやっとマスターにお会いできると聞いて胸踊る日々を過ごしております。
いかなる方でも私は愛して愛して愛し尽くす所存ですので♪
ああ早く、早くマスターを私の愛で染め上げたい…♪ pic.twitter.com/uLi67q4pom
……ベルモンド一族,子孫の育て方をちょっと間違えました?
グラディウスII GOFERの野望(1988年)
グラディウスのナンバリング続編にして,沙羅曼蛇やMSXの「グラディウス2」に代わって実質的に“グラディウス第2弾”の座を射止めたのが「グラディウスII GOFERの野望」。逆火山やモアイといったグラディウスの構成要素を綺麗に踏襲しつつ,パワーアップ時のボイスSEや高速スクロール,要塞に登場するクラブなど,“グラディウス”のベーシックなイメージを築き上げたタイトルです。これもまた完成された金字塔のようなタイトルのため,やはり言うことがあまりありません。
サンダークロス(1988年)
前年のA-JAXとは対照的に,「サンダークロス」は低めの難度。個人的には,昔ホームにしていたゲーセンの常連だった,サンダークロスだけを延々やってたおじさんを思い出します。今はどこで何をしているんだろう,サンダークロスおじさん。隣にあった「極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜」をプレイする都合上,よく肩を並べたサンダークロスおじさん。店が潰れて会うことの無くなったサンダークロスおじさん。今もどこかでサンダークロスを遊んでいるのだろうか,サンダークロスおじさん。
アニバーサリーコレクションシリーズは,前述の「悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション」だけでなく「魂斗羅 アニバーサリーコレクション」の発売も予定されています。ただ,シューターな筆者が期待したいのはやっぱり「グラディウス アニバーサリーコレクション」。「GRADIUS COLLECTION」(PSP「グラディウス ポータブル」の海外版)や「グラディウス アルティメットコレクション」(サウンドトラック集)とタイトルが被り気味でも出てほしい「グラディウス アニバーサリーコレクション」。願わくば「ソーラーアサルト」シリーズや「グラディウスNEO」シリーズも収録してですね……伊澄いずみちゃん,作って!
「アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション」公式サイト
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アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション
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アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション
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(C)Konami Digital Entertainment
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