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「リーグ・オブ・ワンダーランド」は,タワー攻防の駆け引きが興奮を呼ぶ新機軸ファンタジーRTS
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印刷2019/10/02 21:29

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「リーグ・オブ・ワンダーランド」は,タワー攻防の駆け引きが興奮を呼ぶ新機軸ファンタジーRTS

 セガ・インタラクティブは,スマートフォン向けアプリ「リーグ・オブ・ワンダーランド」iOS / Android:以下,リグワン)を2019年9月30日にリリースした。


 本作は,稼働中のアーケードゲーム「Wonderland Wars」をスマートフォン向けに落とし込んだタイトルで,アーサー王や不思議の国のアリス,シンデレラ,天照大神など,おとぎ話や神話の人物が登場するファンタジーRTS(リアルタイムストラテジー)だ。

 「ケリつけようぜ。2分で」のキャッチコピーどおりに,対戦時間が2分に設定されたスピード感のあるバトルを楽しめるのが特徴だ。ゲームのサービスが始まる少し前に,試遊会へと招待されたので,そのときのプレイをもとにインプレッションをお届けしよう。


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たった2分間。しかし濃密バトル

勝負のカギはミニオンとドローショット?


 バトルフィールドには3本のレーンとタワーが設置されている。勝敗は,3本ある相手のタワーを先に2本壊すか,1本壊してタイムアップまで自陣のタワーを守ることで決まる。2分で決着がつかなかった場合は1分間のサドンデスに突入する。

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 ユニットにはさまざまなタイプが存在し,小型は大型に強く,飛行は地上に強いなどの相性がある。デッキは相性を考えながら組むのが基本となるだろう。
 
 相性に加え,バトルの鍵を握るのが「ミニオン」だ。ミニオンとは,自分のMPを消費してタワーから出撃する兵士のことで,ユニットとは別となる。ミニオンは相手のタワーに到達すると大ダメージを与えるので,如何にミニオンを相手タワーに到達させるかも勝利には重要となっている。

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 形勢逆転の可能性を秘めている「ドローショット」も見逃せない。ドローショットを使用できる「ドローキャスト」はデッキに3枚まで組み込める。ドローショットはユニットごとに性能が異なるので,バトルに応じたドローキャストを選択しよう。

 相手のドローキャストにこちらのドローショットを当てると「ブレイク」が発生し,一定時間ドローショットを封じられる。そのため,ドローキャストの配置やショットを放つタイミングなども重要だ。当然相手もブレイクを狙ってくるため,駆け引きや読み合いも生まれる。

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 プレイの感触としては,やはり2分間という対戦時間のインパクトが大きいと感じた。ときには1分以内に決着がついてしまうこともあるが,集中力が持続するにはちょうどいい塩梅で,濃密な時間に感じられるのだ。とくにユニットの配置やドローショットのタイミングを考えるのが楽しく,作戦が功を奏したときの喜びはかなりのものだった。

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プレイヤーを悩ませる「SPタワー」


 バトルをより奥深いものにしているのが「SPタワー」の存在だ。

 毎試合ランダムに生成されるSPタワーは,「頑丈」「強力な迎撃」「MP生成」など,他のタワーとは異なる性質を持つ。当然,SPタワーを破壊すれば戦況は有利に運ぶが,破壊することは一苦労である。そのため,先にSPタワーを破壊するか,それとも他の2本を狙うのか。このあたりもバトルに駆け引きを生んでいる。

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 筆者がプレイしたときは,バトルが始まった瞬間,まずSPタワーがどの位置にあるかを確認してユニットを配置してみた。しかし,先にSPタワーばかりを狙っていたら他のタワーを攻撃されてそのまま敗北してしまった。確かにSPタワーを破壊すれば有利にはなるが,通常のタワーにも気を配らないといけない。状況に応じて,都度戦略を組み立てていく必要があるわけだ。
 
 残りの試合時間が1分を切ると一時的に試合が停止し,自分と相手のタワー体力が一目で分かるようになる。すぐに再開するが,ラストスパートの戦術をこの瞬間に組み立てよう。

残り1分を切るとMPの回復も早くなる
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見どころはリグワンならではのスピード感


 成長要素についても触れておきたい。本作では,カードパックからカードを入手することが可能だ。カードをレベルアップさせていくと,ユニットの攻撃力やHPが上昇するほか,プレイヤーのレベルもアップ。プレイヤーのレベルがアップすると,タワーの攻撃力,HP,ミニオンなども強化されていく。

 カードは,クエストクリアでもらえることがあるほか,リーグを勝ち進んでいくことでもアンロックされていく。なお本作では,ユニットを対戦で使うだけで「マスタリー」というゲージが溜まり,ゲージ満タンでそのカードを入手できる。

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 最後に,クラフトシステムについても紹介しておこう。いわゆるギルドのようなもので,チームに加入して不要なカードを寄付すると「クラフトカード」を獲得できる。これを集めれば自分の好きなカードと交換可能だ。積極的に参加してどんどんカードを交換していくといいだろう。

 戦闘に勝利することでもカードパックを獲得でき,時間経過でパックを開けられる。加えてバトル敗北時にも一定確率でカードパック「ドンマイパック」がもらえる。そのため,負けが続いてもデッキの強化を目指せるようになっているのだ。

 ゲームの紹介は以上となる。最後に筆者がリグワンを遊んで感じたことをまとめておきたい。

 RTSというと入門のハードルが若干高いイメージだが,リグワンは極力分かりやすいシステムとUI,親しみやすいキャラクターで,プレイヤーの導入に努めている。筆者はRTSが得意なほうではないが,10〜20分ほどプレイしているうちに自然と慣れてきて,頭に浮かんだ戦術を実行できるくらいにはなっていた。

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 ユニットやミニオン,ドローショットをどう使うかは良い意味で頭を悩ませるものの,2分間という限られた対戦時間は手軽さにつながっている。本格的なRTSでありつつも,決して高すぎないハードル。この絶妙なバランスがリグワンの魅力だろう。興味が湧いたという人は,ぜひプレイしてほしい。


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