プレイレポート
「ポケットモンスター ソード・シールド」ぶらり旅・後編。ガラル地方に生きるポケモンたちを見る
年末・年始にこれからガラル地方へ旅立つ人は,ぜひこうした部分にも注目しながらプレイしてみると,本作ならではの世界観がより楽しめるだろう。
「ポケットモンスター ソード・シールド」ぶらり旅・前編。ガラル地方に生きるポケモンたちを見る
「ポケットモンスター ソード・シールド」ではグラフィックスが一新され,舞台となる「ガラル地方」に生きるポケモンたちの姿が活き活きと描かれている。よりいっそう魅力的になったポケモンたち,そして人との関わりをスクリーンショットで見ていこう。
■ポケモンたちの習性
・見た目に反して……
「ポケットモンスター ソード・シールド」で初めて登場したタイレーツは一見するとムカデのよう。しかし,実は6匹のポケモンの集団であり,リーダーであるヘイチョーがヘイを率いている。一糸乱れぬ縦隊で移動する様はまるで1体の生き物のよう。本作ではシンボルエンカウントが導入されており,マップ上でもポケモンが動く姿が見られる。こうした工夫により,初登場のポケモンであってもその生態が直感的に理解できるのだ。
……初見でむしタイプだと思って戦ったら,ヒドい目に遭ったのは筆者だけではないと思う。
・その擬態はなんのため?
ガラル地方のマッギョはくちびるの部分がモンスターボールのような赤白の配色で,体もトラバサミのような見た目をしている。「地面にモンスターボールが落ちてる!ラッキー!」と思って不用意に近づくと,地中に潜っていたマッギョに襲われてしまうのだ。
それにしても,このくちびるを見てつい飛びついてしまうのは人間だと思うのだが,なぜガラル地方のマッギョはこのような見た目になったのか。トレーナーにゲットしてもらうことで生きていく生存戦略なのだろうか。
・そんなに追ってこなくても……
フィールド上のポケモンたちにも種類ごとに性質の違いが見られる。近づくとココガラは逃げていくが,カムカメは逆に向かってくるのだ。中には「そんなに追いかけてこなくてもいいじゃん!」と思えるポケモンもいて,全力で人間に向かって飛び出してくるのは,確かに“モンスター”だなと思わされる。
・さすがに怖い
草むらからヌッと姿を現す野生のダゲキ。「たかさ」1.4mで人型をしているのだから,人間と見間違えてしまいそう。夜道を歩いていてダゲキが飛び出してくるシチュエーションは,冷静に考えたらかなり驚くのではないだろうか。
ポケモントレーナーであれば,野生のポケモンが飛び出してきてもそのままバトルに突入できるが,一般人の前にも飛び出すのかがちょっと気になる。
・わざわざそこから!?
「暖炉を使っていないときは ポケモンも 煙突で ではいりする」って,そうなの!? ガラル地方では,煙突はそういうものなのかもしれないが,どんなポケモンがわざわざ煙突を使うのだろうか。ここから帰ってきたら,家の掃除が大変そうだ。
■ポケモンのお仕事
・清掃係はまさかのヤブクロン
ガラル地方では,ポケモンが特技を活かして人間社会で役立っている様子が見られる。こちらは「ごみぶくろポケモン」ヤブクロン。ほかの地方ではポイ捨てする人をつけ回したりするようだが,ガラル地方ではホテルのルームサービス係として働いているようだ。ヤブクロンはチップとしてゴミを食べ,人間は部屋が綺麗になるという,まさにWin-Winの関係性である。口から毒ガスを吐くようなヤブクロンを客室に入れて大丈夫なのかという疑問はあるが,ほかの地方だと「ゴミ袋と産業廃棄物が化学変化を起こして生まれた」のに対し,ガラル地方のヤブクロンは「ゴミの詰まったゴミ袋から生まれた」そうだから,そこまで問題ではないのかも。
・ステーキも焼くで
ステーキハウスには「はつねつポケモン」マルヤクデの姿が。ステーキを家庭で焼く際は200度前後の温度が適温だというが,マルヤクデの体熱は800度に達するので,お茶の子さいさいといったところだろうか。などと言っていたら,丸い模様にステーキの鉄皿を載せたらちょうど良さそうな気がしてきた……。
・ガラルのすがたならではの居場所
美容院にはポニータの姿が。店員さんの発言からすると,どうやらグルーミングの練習台になってくれているようだ。鮮やかな毛並みがより美しいものになるに違いない。
ガラル地方のポニータが持つ「パステルベール」は,味方をどくから守り,回復してくれる特性を持つ。美容院にいながら,体調も良くなりそうだ。
・ポケモンに聞く服選び
とあるブティックでは,キルリアに服を選んでもらおうとしている女性がいた。キルリアは未来を見通すことができるそうだが,その能力を服選びに役立てているのだろうか。人が喜ぶとサイコパワーも満ちあふれるというから,キルリアにとってもプラスだ。
・ファンキーに呼び止める店番
土産物屋では,マラカッチが店番をしている。乾燥した土地で暮らすマラカッチなら,強い日差しの元でずっとお客を待っているのも苦ではないのだろう。しかし,お勘定はどうしているのだろう?
・ポケモンの世界でも駅には……
ポケモンが社会で役立っている一方で,困らされている人々もいる。この駅にはマメパトが棲んでいるようで,フードがあれば食らいつき,フンもまき散らす……と傍若無人の振る舞いをしているようだ。マメパトは忘れっぽいため,トイレを用意しても次の瞬間には忘れてフンをしているのだろう。
・ポケモンの求人(?)がいっぱい
ガラル地方には,ポケモンの手伝いを求める企業がネットワーク上に募集を出す「ポケジョブ」という仕組みがある。街中で働くポケモンをよく見かけるのは,このポケジョブの効果も大きいのだろう。「ヨシダコーヒー」がコーヒー豆を煎るほのおタイプを求めるなど,募集の多くは穏当なものだが,中にはちょっとブラックなものも存在する。「MC生命」は生命保険の契約を取るためか「あの世を見たことがありそうなポケモンさん」を求め,「MC証券」は「すごみをきかせたあくタイプのポケモンさんと営業したい」と募集を出すなど,なかなか洒落にならない。
■観光名所
・ポケモンも温泉がお好き?
身も凍るような道を抜けた先に,温泉の街がある。街中にあるのはポケモン専用の温泉。野生のポケモンが入りに来るかどうかは不明だが,人間用の足湯は別の場所にある辺り,ゾーニングがしっかりしている。
・ガラル地方の観光地にも顔出し看板
ガラル地方には遺跡も多い。街にある石碑には文字が刻まれており,なんらかのメッセージ性を持って建てられたものであることが分かる。石碑の近くには地上絵が。ガラル地方の伝説を物語っているのだろうか。
こうした観光地には,我々の国と同様,顔出し看板が立っている。ヨクバリスの穴の位置がかなり低いあたり,親子をターゲットとしたものか。というか,なぜ看板のチョイスがヨクバリスなのか。我々の国のネット上では人気だが。
・ムーディーな灯りの正体は
キノコの灯りが周囲を照らす街もある。ムーディーな灯りはまるでテーマパークのようで,ポケモンも一緒に灯りになっている様子。
・祀られるポケモン
ここはダグトリオを祀る神殿か。像の作りやすそうな形のポケモンではある。
ダグトリオといえば「一つの身体から三つ子になった」とされているが,岩を掘ったと思しき像は3体に明確な大きさの差が付けられている。なにかガラル地方独特の意味が持たせられているのかも知れない。
■ポケモンの鳴き声
旅の中でポケモンが鳴くのを耳にするが,字幕と実際の鳴き声に隔たりがあることも多く,ポケモン図鑑で聞ける鳴き声は「その種の代表的な鳴き声」らしいことがうかがえる。このソニアのワンパチの鳴き声はなんと「イヌヌワン!」。我々の国ではSNSで変わった鳴き方をする動物が話題になるが,このワンパチもバズり間違いなしの逸材ではないか。語呂が良すぎる。イヌヌワン!
■ポケモン世界の看板
ガラル地方を旅していると,ポケモン世界の文字で書かれたいろいろな看板が見つかる。本作はとくに,こうした文字を見かける機会が多い。ジムチャレンジやステーキ屋,コーヒーショップなどさまざまな看板がかかっており,ポケジョブで募集をかけていたり,ダンデをスポンサードしている企業のものもある。
とある街の寂れた裏通りには,ヤミラミを模した看板が。ヤミラミのように魂を奪う魅惑のナイトスポットなのか,それとも,宝石の瞳にちなんだ宝石店なのだろうか?
■ワイルドエリア
ワイルドエリアは場所や天候によってさまざまな表情を見せる。気持ちよさそうな草原が広がっていたかと思えば,前も見えない砂塵からポケモンが現れたりもする。こうした広いフィールドに生きるポケモンたちが描かれたのは本作からだが,強力なポケモンが闊歩しているのが見えるのは,けっこうなインパクトがある。キテルグマなどのこっちに向かってくるポケモンからは,さすがに全力で逃げたい気持ちでいっぱいだ。
ワイルドエリアではダイマックスした巨大なポケモンと戦える。彼らをゲットするため,モンスターボールも巨大化するが,地面に落ちてゴロゴロと転がる様は大迫力だ。
ところで,広範囲に攻撃エフェクトが広がるダイマックスわざが飛び交う中で,どうやってトレーナーは自身の身の安全を確保しているのだろうか。
「ポケットモンスター ソード・シールド」公式サイト
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