企画記事
10年前の続きは佐渡島から。MIKAGEが「クリミナルガールズX」で挑戦する,新たなゲームの姿と,新しい試みと
「佐渡島と彼らと彼女ら」
御影氏は佐渡に何度も訪れていたが,開発陣が来たのは初めてのことだった。当日までに,北沢浮遊選鉱場跡地の採用,物語のテーマ,キャラクター設定,ゲームデザインなどは決まっていたようだが,“佐渡を実際にどう反映させるのか”は正式には決められていなかった。それらはどうも,シナリオライターの選定によるところが大きいという。
■与田 想:シナリオライターの場合
シナリオ全般を担当するdotworks 代表の与田 想氏は,このゲームに特殊な契約形態で参加している。「原稿料は0円。シナリオ全般の権利と,ロイヤリティの一部を対価として受け取る」というものだ。氏は元々,初代クリミナルガールズでゲームシナリオライターとしてのキャリアを本格的にスタートさせたが,それから10年近く,同シリーズに携わることはなかった。その間にも「セブンスドラゴン2020」や「ステラグロウ」といった,今でもファンから定評を得ているゲーム作品の物語を書いてきたが,自身の出発点からは遠ざかっていたままだった。
クリミナルガールズXの制作決定が与田氏に伝わったのは,シナリオも含めた制作体制が決まる直前のことで,御影氏としては“初代に関わったライターへの一応の仁義として”の連絡だったらしい。そして挨拶の日,企画のコンセプトやビジュアルイメージに関する説明を受けた与田氏は,「このシナリオはどうしても自分に書かせてほしい」と申し出たうえ,御影氏とテクニカルプログラムディレクターの両名をプレゼンで説得し,ゲームシナリオライターとしては異例のロイヤリティ契約をもぎ取ったのだという。
「ゲーム本編の内容はもちろん,公式サイトや販促物に使うテキスト類も,すべて自分の手を入れたかったんです。そのためには成果物や人月単価を逐一計算して予算を請求するより,制作期間は全部自腹切るんで,売れたら売れたぶんだけ利益をください,その代わり良いものを作るために全力を尽くします,という契約形態がベストでした」
ゲームシナリオライターは一般的に,漫画家や脚本家のように当人が書いた制作物の権利を主張することはない。いや,できないというのが正確だろう。そのため与田氏は,自身が本作における文字,語句,文章のいっさいを著作物として保持できるこの機会を見逃さなかった。
もので言えば一口馬主のような印象だが,実働も絡んでいる現実を考えると,通常よりもはるかに重労働に聞こえる。そうだとしても,与田氏にとってはそれさえかけがえのないことなのだろう。彼女の語り口には「もうほかの誰かにはクリミナルガールズをやらせない。私がやる。私が書くべきだ」といった熱を感じた。当面のお金や物量など,なんのその。決して妥協せず,自分が手がけた作品だと言うために。そのための権利だと。
◇ dotworks オフィシャルサイト
https://dot-works.com/
2日間でたくさんの場所を巡ったが,見られる名所の半分にも達していなかったのに驚かされる。そんな佐渡島の雰囲気をゲーム画面に落とし込むのも,これまた本作の命題だ。そのカギを握るのは,熱心に黙々と撮影を続けていた3Dディレクターである。
■MORITA:3Dディレクターの場合
「名声……だと思います」
ロケーション探しの移動時,3Dデザインを統括するMORITA氏に開発に参加した理由を尋ねると,こう答えてくれた。それは実績や認知といった意味合いを含みつつも,“自分自身の仕事の実感のため”のように聞こえた。MORITA氏は与田氏とは違い,一般的な請負契約である。でも,考えていることはほぼ同じようだ。つまるところ,彼も性分からしてクリエイターなのだろう。
MORITA氏に関しては,御影氏にこっそり聞いてみたところ,「前回は割りを食わせてしまったんで,今回はもっとうま味があるようにしましたよ」とのこと。実際,当人の食いつきも上々のようである。それとは逆に,MORITA氏に「御影さんはどういう人ですか」と尋ねてみたところ,御影氏はどうも,悪いものは悪いとバッサリ切り捨てる性質のようで,彼自身もこれまで何度となくダメ出しをされてきたらしい。
「御影さんの物言いって,知らない人からすれば,酷く冷たい言い方に聞こえるでしょうね。ものすごくバッサリ言いますので,あの人。とくにコンセプトからズレていると切り捨ててきます。これ,なにを考えて,どう判断して,提案しているんですか? って」
「バッサリ言われたMORITAさんは,どう感じるんですか」
「うーん……やってやるぞ,ですかね。クリエイターとして意地がありますから。きっとみんなもそうですよ」
本作に関しては,キャラクターデザインに望月けい氏,グラフィックデザインに雷雷公社が起用されており,彼らが手がけた素材も現場へと上がってきているとのこと。MORITA氏については,バトルを含むゲーム画面の制作などが急務とされており,来年を待たず,早くもゲーム業界らしい連日のハードワークで対応しはじめているという。
さらに,今回のロケハンで与田氏が「ここを物語に出しますね」と観光名所を選定していったものなら,それらを形にする仕事も舞い降りてくる。与田氏が目にするもの,耳にするものを背後から逐一撮影している姿が,後ほどの自分のためなのかと思い至ったとき,妙に納得してしまった。「それはまた……今日から“も”大変そうですね」。これから何度となく腕の見せどころが用意されているのだろうMORITA氏に,先回りのお疲れさまを伝えると,彼は苦笑交じりに答えてくれた。「ええ,そうですね」。
北沢浮遊選鉱場跡地は,当然ながら施設内への立ち入りが禁じられている。いくら関係者でも守るべきルールがある。しかし本作の1st PVでは,空の目でも使わなければ撮りようのないカットが使用されていた。それを現代の技術で成せるのが,ドローンなのだ。
■スカイフィッシュ:ドローンブロガーの場合
「ドローン空撮クリエイター……とか言うんですか」
「いやー,僕の場合はドローンブロガーですかねー」
スカイフィッシュ氏がドローンを用いた動画撮影をはじめたのも,その制作物をブログに公開するようにしたのも,約2年前からだという。彼の平日の姿は,ゲームとは異なる業界で働くサラリーマンであり,ドローンとブログは趣味で運用しているだけだ。佐渡にはドローンを用いたPV撮影のために声をかけられ,すぐさま「やります」と答えて,平日に有給休暇でやってきた。
スカイフィッシュ氏にはこれまで,複数の企業から仕事の依頼があり,ドローン撮影による直接的な収益を得られる機会があった。しかし,よくある話と言うべきなのだろうか,チャンスはいずれも白紙で返ってきた。それから彼はずっと待っていた。こういう日が来ることを。そのため“いきなり連絡してきた御影さんなる人”からの話にも迷わず飛びついたと,酒離れが叫ばれる昨今で,ビールジョッキ片手に嬉しそうに教えてくれた。
「お仕事の初成果は,1st PVに使用されたドローン映像だったんですね」
「はい,そうです」
「じゃあ,ロケは今回が初だと。佐渡行きもすぐに快諾したんですか」
「面白そうだったので」
「面白そうだった」
「理由なんて,それだけでいいかなって」
「いいですね。理由も姿勢も」
「まー,会社の人たちは知りませんけどね。僕が有休で佐渡に来てるなんて(笑)」
昨今では,個人活動家でもチャンスが無数に転がっている。スカイフィッシュ氏もそういった例を数多く目にしてきたことで,「自分もそうなれるかもしれない」といった漠然とした想いを持っていた。そうしてチャンスが巡ってきたのだから,いくしかないと。その意気込みがどのように結実するのかはまだ見えてこないだろうが,決して軽くはないドローンを予備も含む計3台も持ち運び,誰よりも大きな荷物を引きずって佐渡島を歩き回る彼の姿は,なかなかサマになっていた。
「彼は日本一のドローン使いなんですよ。あっ,最近“元”になりましたけど」
「御影さん。ドローン3台分の持ち込み料金いただきますよ?」
これは筆者の大きなお世話だが,もしもこれから個人で活動していくのなら,やっぱり“ドローン空撮クリエイター”みたいな肩書きのほうがカッコいいと思う(SEO対策も含めて)。わずか数秒で何GBも当たり前なRAW動画を,何百本とノートPCで読み込みながら,帰りの船で真剣な眼差しで確認している後ろ姿を見て,そう思った。
◇ Skyfish’s Drone Blog:
https://www.droneskyfish.com/
佐渡での滞在中,一行が一晩をお世話になったのは,島に数ある宿屋のなかでも,ひときわ珍しい当代番頭が名物となっている「ご縁の宿 伊藤屋」だった。ご飯にお風呂にお布団にと,ご当地との連携活動ってのもいいもんだなあ,なんて甘えていたところ。
■伊藤善行:佐渡PRフォトグラファーの場合
「いえ,私はべつに期待しておりません」
佐渡生まれの佐渡育ち。トム・クルーズ主演の映画「カクテル」でバーテンダーに憧れ,紆余曲折がありつつバーテンダーになったかと思えば,今では佐渡PRフォトグラファー,佐渡の老舗旅館「ご縁の宿 伊藤屋」の五代目番頭,さらにレストランやホテルの経営,インターネット関連のセミナー講師やWebコンサルティング,NPOに行政機関と連携など,佐渡のなかで幅広すぎる活躍を見せているのが伊藤善行氏,通称よっちゃんである。
伊藤氏はMIKAGEの一行のアテンド役として,伊藤屋での宿泊,各地への車移動などで手助けしてくれた現地協力者で,ユーモアあふれるコミュニケーションも含めて,我々の活動を献身的に見守ってくれた。そして宿での夕食時のこと。美味しいご飯を摘まむ我々に,和やかな笑顔でオススメの日本酒を紹介してくれていたところで,筆者が一言尋ねた。「クリミナルガールズXと佐渡との連携は,伊藤さんもやはり期待していますか」と。
「いえ,私はべつに期待しておりません」
彼は表情を変えることもなく,スパッと返答した。再度になるが,エンタメ関連に限れば,佐渡を訴求してくれる作品は乏しい。そのせいだろう。現地で面会してきた数々の協力者らは,佐渡が新作ゲームの題材に扱われることに大きな期待感を抱き,なにも形になっていない今の時点から,無償の協力すら願い出る人たちが多くいた。ゆえに,まさか一番近い協力者からこういったストレートな発言が飛び出るとは,思いもよらなかった。
「発売前の作品に対する期待値って,みんな同じだと思うんですが,現時点では作品がもたらす佐渡への影響は想像つきませんし,期待を抱くこともすぐにはできません。ですが,協力は惜しみません。引き続き,なんでもおっしゃってください。すべてはこれからはじまると思いますので」。
物怖じすることなく,キリっとした面持ちで続ける。多少なりともステレオタイプな町興しの歓迎者を想像していた筆者は,無関係の身ながらこの瞬間,ピシッと窘められた気になった。「現地の協力者ないし現地の人たちにとって,クリミナルガールズXはまだ未知数なんだぞ」。公然の事実であるが,作品と地域のタイアップというのは必ずしも成功するわけではない。そこには数多の失敗も転がっている。
佐渡での実例はなくとも,さまざまな事例で学び,また故郷を愛する者として,己のスタンスは固めていたのだろう。シビアで現実的じゃないか。リスクとリターンを提示しろ,とでもいうつもりか。まったくもって,本当の本当に悔しいことだが,この強かで温厚な五代目番頭の堂々たる姿勢には,紛れもなく一瞬のことだが,「……くそ。どいカッコええ佐渡っ子だっちゃ(とてもカッコいい佐渡っ子ですね)」とトキめいてしまった。
◇ 伊藤善行 facebook
https://ja-jp.facebook.com/kosado
佐渡のような場所に行くと,思わず写真を撮りたくなる。一行にはカメラを趣味としている者も多かったため,カメラ弄りもそこかしこで捗っていた。ただし,コスプレイヤーを1枚の作品にできるのは,それだけを生業とし,それで生きていこうとする者だけだ。
■ida:コスプレ写真家の場合
目玉のドローン撮影とは別に,コスプレ撮影に欠かせないのがスチル写真だ。そんなとき,カモミールさんからの信頼が厚く,彼女のマネージャーとも古くからの知り合いの,コスプレ写真家のida氏(井田達也)の参加が急遽決まった。
彼とは世間話もできていない当初,カモミールさんが口にしていた「レイヤーはみんな,idaさんに撮ってほしいって思ってますから!」の一言は,筆者の心には響かなかった。ただ,Twitterで公開されている写真を見てみたら,それはもう納得したし,大半の人も納得するだろう。「嘘だろ。絵かよ。美しすぎる」。
ida氏がカメラをはじめたのは5年前のこと。長らく会社通いとネットゲームに傾倒した生活を送っていて,外界との接点を疎かにしていたとき,ファンじゃなくても知らないとは言わせないTVアニメ「ラブライブ!」の凛ちゃん(星空 凛)のコスプレ写真を目にして,「俺も撮りたい!」と思い立ち,コミックマーケットのコスプレエリアにカメラ参加した。しかし,そこで撮れたものは憧れた写真とは程遠い,ビックリするほどの素人写真だった。
翌日,本格的なカメラを買って,ほったらかしだったTwitterを使って,コスプレイヤーに「写真撮らせてください!」と突撃した。お酒の場だから2回で済んだが,素面なら3回くらい聞き直していただろう。
「やりたいことだから,納得するまでやれるんですよね。僕は生活と趣味を分けることなく,生きていきたいので」
勘違いしてはいけないのは,ida氏の言うやりたい仕事とは“自分だからできると言われるような仕事”を貫くための重圧である。周囲の期待を裏切らないように,周囲に期待をされ続けられるようにと。彼は決して実力をひけらかさないだろうし,自分ではまず口にしないだろうから,ここは短い付き合いながらも同じ星空さん好きで投合した身より,勝手に評しておこう。彼はきっと特別になりたいから,特別でいたいと思うやりたい仕事で手を抜くことは,絶対にない。
◇ ida/井田達也 Twitterアカウント
https://twitter.com/idobataer
コスプレの手段も目的も多様化してきた社会では,「好きこそ物の上手なれ」と生きていく姿は,美しく見えるのか,あるいは不器用に見えるのか。そういうのもそのうち,人それぞれに委ねられるのかもしれない。だけど,プライドだけは譲らない人もいる。
■カモミール:コスプレイヤーの場合
全日程が終わった,帰りの東京行きの新幹線。小さいころから漫画やアニメを好み,“00のティエリア”をきっかけにコスプレの道を踏み出した,カモミールさんと話した。
作品があるからコスプレがある。素材を集めるのも,衣装を作るのも,大好きなキャラクターや大好きな世界観にどれだけ近づけるのかも,彼女は最大限の努力をする。この世の「努力を計る定規」はとてつもなく巨大なものになっているが,彼女の意識は常に先端を目指している。コスプレをするコスプレイヤーとして,愛のないことはしない。自分の好きを仕事にしたいから,愛を欠かさない。
「でも,今回のように作品がないところからスタートするケースもありますよね」
「はい。なので,こうやって最初から関わらせていただけるタイミングでは,私自身もファンの方々に世界観の一部として受け取ってもらえるくらい,考えて考えて,作品の一部になれるようにと研究し続けます」
彼女はこれまで着用した衣装を,1着たりとも捨てたことがないという。自身の今で,すべての糧を抱えているのだろう。そしてプレイヤーとして国内・海外を飛び回るだけに留まらず,地方でのイベントの企画・運営などにも携わっている。自身の喜びも一義だろうが,コスプレに対する世間の印象が,大きくも小さくもない業界で育まれてきたリテラシーに反して,まだまだ誤解されることが多いと実感しているから。
「お母さんがもうゲームやめなさい,って言うみたいものですかね」
「そうかもしれません。ゲームやアニメにたくさんの大切なことが詰まっていても,理解を得るのが難しいときもあります。コスプレにしたって,海外では当たり前のように“コスプレってこんなにカッコいいものなんだ”って印象が広がっています。日本でも,もっともっと広がっていってほしいです。そのためにも,私は文字や言葉が下手なので,行動で示します。私はコスプレイヤーですから」
好きなことも,やりたいことも,たくさんあるけれど,なんでもかんでも好きなことに飛びついてしまうのは違う。そうやって本当に大切なことを見失ってしまいたくないから。自分が正しいと思ったことを,しっかり表現していくために。
「コスプレはハロウィンの仮装じゃないので」
己の軸はぶれないように,個人の活動成果をも飛び越えて,コスプレの印象や風潮や業界といったものにまで立ち向かってやる。そういう気迫すら感じる。
「だって,好きが最強じゃないですか。人生は1度きりしかないんです。好きの想いは絶対に裏切りたくないですし,いつも支えてくれるファンのみんなにも,これからもっと恩返ししていきたいって思ってます」
◇ カモミール Twitterアカウント
https://twitter.com/chamomi017
4月4日23:20。東京駅での解散後,たまたま帰路が重なった御影氏と,出発の日と同じ,真夜中の池袋を2人で歩く。どの道にも店にも,思い出があった。「ここが僕の青春でしたねえ」。前向きで自信家な普段の彼なら,おそらく口にはしなかっただろう。それは佐渡帰りの疲れが零した,大切だけれどなんでもない,そんな話だったに違いない。
話題は変わって,本作の制作メンバーは現在,たくさんの外部スタッフが関わっているそうで,なかには腕利きのクリエイターも多くいるのだとか。
「腕利きの人たちは自分で呼んだんですか」
「いや,最初に声をかけたのは数人でした。コンセプトに共感してくれた人や,契約形態に面白がってくれた人が,気づいたら口コミかなんかで集まってて,すごい人数になってました」
御影氏が目指したのは,日本のゲーム業界ではあまり見られない雇用形態だ。収益のためのロイヤリティ契約ならまだしも,与田氏のような一部権利の譲渡ともなれば,各々が成果のため,名声のため,より良い作品のためにと上下左右の部門へと口を出す――そんな姿が想像できてしまう。それがどのようなリスクを孕むのかは賢い方々が検証すればいいとしても,各自のモチベーションは分かりやすく,外部としても期待しやすい。
「僕が大きな失敗をしたことで一番変わったのは,人の見方や関わり方ですね。我ながら,良い方向に変わっていけたと思っています」
佐渡への同行者だけ見ても,アマチュアも含めて個人の才覚を見い出し,すぐさま動いて連絡を取った人が多かったとのこと。「求める才能をもった人はインターネットの先にたくさんいますから,自分で探して動けばいいじゃないですか?」。個人的には耳の痛い話だったので,今後の参考とさせていただこう。
それにしたって,今回の現場ですら六者六様だったのだから,これが五十者五十様や百者百様であったのなら,話を聞くだけでもさすがに骨が3本ほど折れる。なので,今回の旅の記録はここまでとしたい。
10年前の続きに,今になれた自分たちができることを費やす。周りにはその手を取り,ともに力を尽くしてくれる人たちがいる。形になるその日を待ちたいと,すでに望みを抱いてしまった人たちがいる。そうして関係者たちは資金と時間と,プライドをかける。
モノ作りの世界では在り来たりなことかもしれない。しれないが,知った面した感想で締めるのもお寒い話だろう。なのでここはひとつ,与田氏が紡いだ本作のカケラより,主人公と最愛の君とのはじまりの一節をもって,彼らの挑戦に対する返答としたい。
「それって、どんな不幸もぺちゃんこにできるくらい
めちゃくちゃ幸せなことじゃない?」
――執筆:与田 想
「クリミナルガールズX」物語の始まり【現世回想シーン】より
(https://note.mu/mikagellc/n/n730b4fae1031)
「クリミナルガールズX」公式サイト
「クリミナルガールズX」
CAMPFIRE プロジェクトページ
※プロジェクトスタートは【2019年4月26日】から。- 関連タイトル:
クリミナルガールズX
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