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「Apex Legends」,シーズン23“FROM THE RIFT”最新情報。ライフラインのリワーク,ハボックのチャージビームと初代キンキャニ復活
今回のアップデートでは,新レジェンドの登場こそないものの,レジェンド「ライフライン」のリワークや,サポートクラスの全体的な強化,懐かしの要素がカムバックするなど,話題に富んだシーズンの予感を感じさせる内容が目白押し。
そんなシーズン開始に先がけ,本作の開発を担っているRespawn Entertainmentにより,メディアやインフルエンサー向けのオンライン開発者セッションが行われた。これに4Gamerも参加してきたので,そこで得られた情報を紹介しよう。
なお,本稿に記載している情報は「執筆時点におけるアップデート予定」であり,正式に実装されるアップデートとは内容が異なる可能性があることに留意してほしい。
シーズン22の振り返り
セッション冒頭,本作のデザイン・ディレクターを務めるEvan Nikolich氏より,定例となっているシーズンの振り返りが行われた。現シーズン“ショックウェーブ”にて導入された新マップ「E-DISTRICT」は非常に好評であったうえで,ファンやプレイヤーが制作したハイライトを見るのは,開発チームにとっても非常に嬉しいことだったと述べた。
また,新たに追加したメカニズム「リバイバル」は,新たなバトルロイヤル体験をもたらしたとし,大量のレジェンドや武器のメタアップデートが行われたなか,とくに新しく追加された要素であるアキンボ(二丁拳銃)は,シーズンを通じて最後までプレイに興奮をもたらしてくれたと締めくくった。
また,「今後の調整方針はプロの意見を重視するのか,一般プレイヤーの意見を重視するのか」という問いに対しては「どちらも」という回答だった。「プレイする時間もスキルも明確に異なるし,それぞれのプレイヤーでしか気づけない事柄もある。フィードバックをもとに,ゲーム内のデータも踏まえ総合的に判断していきます」と付け加えられた。
チート対策について
続けてNikolich氏より言及されたのは,本作のチート対策について。サービスを継続する中でもチート対策の重要度は極めて高いものであり,チート対策への人員を増加させたうえで常に投資を行っていくと述べた。
問題の性質上,具体的な詳細についてはまだ非公開だが,チームとして全力を上げて取り組んでいる作業の一つであり,情報公開を待ってほしいとのことだ。
レジェンド「ライフライン」がリワーク。アルティメットに大きな変更が
本作に登場するレジェンド(プレイアブルキャラクター)で,初めてリワークが行われたレヴナントに続き,リリース当初よりプレイヤーに愛されてきたライフラインがリワークされる。レジェンド・デザイナーのEvan Funnel氏より解説が行われたので,ポイントをまとめよう。
Funnel氏いわく,「現行のライフラインは人気があるレジェンドの一人ですが,同時にリワークをもっとも必要としていたことも事実でした」とのことだが,なかでも大きく問題視されたのは,能力の関係で相手の出方を待つ受動的なプレイになりがちだったことだという。そこで,彼女の“Combat Medic”としてのアイデンティティをより強調し,流動的な戦闘のペースについていけるよう改修が加えられた。
外観にもアップデートが加えられており,全体的にスポーティーかつ,アーバンな要素を取り入れたものに。なお,レヴナントがリワークされた時のようなストーリー展開もあるとのことだが,ここでは残念ながら語られなかった。近日公開予定とのことだ。
さて,ここからは改修された能力についてまとめよう。まず,彼女の象徴的な能力であるパッシブアビリティ「戦闘復活」については変更が加えられておらず,従来通りの自動蘇生が可能だ。
このパッシブに追加される形で,D.O.C.ドローンに掴まっての短時間の滑空が可能になる。ヴァルキリーのパッシブのような自由度はないが,高所からの移動などに役立ちそうだ。
戦術アビリティ「D.O.C.ヒールドローン」にも改修が加えられ,現在の展開地点に留まる仕様ではなく,指定した味方を追従しながら回復を行うようになる。
展開時間中は追従する味方の再指定も可能で,必要な場合は自身のもとへ呼び戻すこともできるという。プレイテストでも非常に良好な評価を得られたとのことで,従来のプレイフィールを引き継ぎつつ,小回りが利くようになるようだ。
もっとも大きな変更が加えられるのはアルティメットアビリティとなり,従来の「ケアパッケージ」から「ヘイローシールドシステム」(名称はFunnnel氏が言及したもので,正式な名称ではない可能性がある)へと変更が行われる。
「さまざまなアイテムが入手しやすくなった環境の中,時代遅れとなりつつあったケアパッケージはリワーク最大の焦点となりました」と語られたが,変更後のヘイローを大雑把に表現するなら「巨大な円状のシールド」という感じだろうか。
一定時間,すべての攻撃を防ぐリング状の巨大なシールドが展開され,シールド内では味方が高速で回復を行えるバフが付与される。混戦の中でも素早く立て直しを図ることが可能だが,ドーム状にシールドが展開されるわけではないため,上方からの投擲物や銃撃に対して無防備な点は注意したい。
総評として,先にリワークされたレヴナントほどの大きな変化はないが,シーズンリリースから愛されてきたレジェンドが,現環境に沿う扱いやすいレジェンドになった印象である。
開発チームの面々が“Rivive”(リバイブ。意訳をすれば“復活したライフラインという感じだろうか”)と表現していた彼女に,ぜひ一度は触れてみてもらいたい。
レジェンドのアップデート
リード・レジェンド・デザイナーのDevan McGuire氏からは,レジェンド全般のアップデートについて語られた。
各クラスに専門性を持たせる努力を続けているなか,上述のライフラインのリワークとともに,本シーズンではサポートクラスにフォーカスしたアップデートが行われ,クラスに新たなパークが付与される。
以下のアビリティ名はすべてMcGuire氏の言及であり,正式なものではない可能性があることに留意してもらいたい。
・ヒールエキスパート
1.回復中の移動減速がなくなる。
・リバイブエキスパート
1.蘇生速度が向上。蘇生に成功すると,蘇生された味方はHPが回復した状態で蘇生される。
2.モバイルリスポーンビーコンをレプリケーターのクラフトで製作できるように。
また,サポートクラスの味方のバナーをクラフトする能力は削除される代わりに,すべてのレジェンドが味方のバナーを製作できるようになる。
続いてレジェンドのアップデートを紹介しよう。
・ジブラルタル
戦術アビリティのクールダウンが大幅に短縮。「アルティメットの攻撃範囲を増加」「ノックダウン時にショットガンを自動リロードし,移動速度が低下しなくなる」2種のアップグレードが追加。
・コンジット
パッシブの対象を従来に加え,味方のデスボックス・リスポーンビーコン・クラフトステーションに拡大。ダウンした味方へ向かってパッシブが発動する際の距離制限を延長。
・ニューキャッスル
戦術アビリティがダメージを受けなくなり,ダウン状態でも操作可能に。パッシブ発動時のリバイブシールド耐久値がティアごとに50%増加。「蘇生中の移動速度増加」「アルティメットを展開した付近にいる味方に15秒のシールド回復バフを与える」2種のアップグレードが追加。
また,ミラージュ・ローバにはシーズン途中で「ホットでスパイシー」なアップデートが行われるとのこと。これらのアップデートにはメタの変更に大胆なアプローチを行い,固定化されたピックではなく,より幅広いピックを促す狙いがあるという。
ちなみに,ミーム化もしつつあるクリプトの「オフ・ザ・グリッド」(ドローン操作中にクリプト自身が透明化するアップグレード)だが,能力の方向性は維持しつつ,バランスを取るための調整を予定しているとのこと。
新システム「リフトレリック」。あのロケットランチャーを使えるかも?
イベント・リードのMike Button氏からは,新システムの「リフトレリック」について解説があった。これはマップ上空のコズミックポータルより稲妻が落ち,落ちた稲妻を辿ることで,特別なルートティックが出現するというもの。
中には25種類以上の特別なアイテム・武器が入っており,空中でエイムをするとホバリングが可能になるブーストキット,猛威を振るった初代ボセックコンパウンドボウや,「Titanfall」シリーズに登場したEPG-1ロケットランチャーも出現する。シーズン途中に内容のアップデートも行われるとのことで,プレイを通じてサプライズを感じてほしいとのこと。
また「ローンチロイヤル」と称し,初代キングスキャニオンが登場。ローンチ時のレジェンド,武器,アイテムを使って本作の歴史を追体験できるという。もちろん進化型アーマーもアップグレードも存在しないので,生き残るには純粋なスキルが試されそうだ。
武器関連のアップデート
リード・バトルロイヤル・デザイナーのEric Canavese氏からは,武器関連のアップデートについて告知があった。「巻けと言われてるからラピッドファイアで喋るね(笑)」とジョークを飛ばしていたので,数あるアップデートの中でも代表的なトピックについて言及してくれたようだ。
・ハボックライフル
ケアパッケージ武器に変更。セレクトファイアレシーバーを搭載,射撃モードの切り替えでチャージビームを撃つことができる。「長い間プレイしてくれている“古い友人”は懐かしいと思うけど」と言及があったとおり,ハボックのチャージビームが復活するのは約4年ぶりのこと。
余談だが,当時のチャージビームはヒットスキャンながら(かなり)クセのある性能をしており,かなりの熟練者でなければ扱いこなせない代物だった。今回の復活にあたり調整は施されているのか,要注目である。
・ロングボウDMR
ダメージがかなり増加。かなりというニュアンスが気になるが,Canavese氏は「Pretty big damage」とお茶目に述べていた。
・L-スターEMG
ダメージ増加に加え,発射アニメーションをより滑らかにするQOL向上のアップデートが実施。
・センチネル / ランページLMG
チャージ時のメカニクスを改善しエネルギー容量を増加。一度のチャージでの最大発射数が増加。
・M600スピットファイア
ダメージが増加。
・P2020(アキンボ)
射撃時の集弾性が向上。
・ディヴォーションLMG
ケアパッケージ武器から通常武器に(ハボックとの入れ替えと思われる)。ターボチャージャー削除に伴い基礎的なステータスが向上。「相変わらずこいつは獣のように強いよ」とCanavese氏。
ちなみに「チャージライフルをヒットスキャンに戻す計画はあるか?」という質問には,「ヒットスキャンの武器をドロッププールに戻すことはリスクが大きいので,現時点では計画していません」との回答もあった。
新たな汎用近接武器「Raptor’s Claw」が登場
アニメーターのHaydn Cooper氏から紹介されたのは,新しい汎用近接武器である「Raptor’s Claw」(ラプタークロー)だ。アイコニックな存在であるカランビットがいよいよ本作に登場するが,外観のクールさだけではなく,過去の近接武器でプレイヤーからフィードバックがあった,プレイ中の視認性なども考慮したうえで制作が行われたとのこと。ローンチ時には5種のバリエーションを使用できる。
汎用近接武器なのですべてのレジェンドが装備可能だが,レジェンドごとに専用のモーションが用意されているという。2024年11月5日〜2025年1月7日(北米時間)にて実施される,ゲーム内の「ヴォイドマーセナリー」コレクションイベントにて入手できる。1月7日以降はミシックショップの対象アイテムへと移行される。
ランクマッチのアップデート
ランクマッチのアップデートについて言及したのは,ディレクター・オブ・プレイヤー・インベストメントのChris “C4” Cleroux氏。今後の大きな変化の土台を作るためのアップデートであるとし,シーズン開始時のスキルレベル(ランク)をより高い水準で振り分けることに重点が置かれているという。
スキルの高いプレイヤーが低いプレイヤーを餌にするようなことは誰しもが避けたいとしたうえで,シーズン開始時から,よりスキルレベルの近いプレイヤーとマッチングすることになるそうだ。
そして上位帯のマッチングをよりタイトにするため,プラチナが45RP,ダイヤモンドが65RP,マスターは90RPへ,エントリーコストの変更が行われる。
また,マッチ時に,その試合に参加しているプレイヤー全員のランクが表示されるようになるという。同時に試合IDも表示されるようになり,チート使用者に遭遇した・バグが発生した等の問題が起きた場合,スクリーンショットを撮影しての報告が容易になった。
なお,「チーターを減少させるため,ランクマッチの参加に必要なレベルを引き上げてはどうか」という意見に対しては,「どんなにレベルを上げてもチーターの出現は時間の問題で,たとえ一時的にランクマッチで減少しても,それ以外のマッチで増えては元も子もありません。チートを検出し,いかに素早く対応するかを重点に置いています」と述べた。
くわえて,「ランクマッチ(とくに高ランク)を対象に,パーティーでのプレイを制限することは検討しているか」という質問に対しては,「現時点では検討していません」との回答があったことも付け加えておく。
大会関連の告知
2025年1月29日〜2月2日にかけて,北海道・札幌の大和ハウスプレミストドーム(旧名称・札幌ドーム)にて,「Apex Legends Global Series」YEAR 4 チャンピオンシップが開催される。ALGSが日本で開催されるのは初となり,チケットはまもなく発売開始予定とのことだ。
くわえて,オープントーナメントのBLGSも,歴代最多のチームが参加している点も強調した。
以上,駆け足での紹介となってしまったが,全体的なアップデートの傾向はつかんでいただけたと思う。新たな要素と懐かしさが入り乱れるシーズン開幕に期待しよう。
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