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新レジェンド「オルター」参戦,「Apex Legends」のシーズン21“アップヒーバル”は5月7日ローンチ。アップデート内容を先行チェック
今回は新たなレジェンド「オルター」の追加をはじめ,リワークされたソロモードの期間限定復活,ブロークンムーンの改修などが予定されている。シーズンローンチは2024年5月7日だ。
4Gamerでは新シーズンのアップデートに先がけ,開発チームによるメディア向けセッションと,オルターの先行プレイに参加する機会を得た。その内容をお伝えしたい。
なお,本稿に記載している情報は「現時点でのアップデート予定」である。そのため,正式に実装されるアップデート内容とは異なる可能性がある点に留意してほしい。
[インタビュー]「Apex Legends」謎多きヴィラン系の新レジェンド「オルター」はいかにして構築されたのか。生みの親たちが語る誕生の舞台裏
Electronic Artsがサービス中の「Apex Legends」では,第21シーズンが2024年5月7日にスタートする。新シーズンの開幕に先立ち,新レジェンド「オルター」の生みの親である開発スタッフにオンラインでインタビューする機会を得た。彼女はどのようにして誕生したのだろうか。
「Apex Legends」の新レジェンド“オルター”にフォーカスした短編アニメーションが公開に
Respawn Entertainmentは本日(2024年5月2日),「Apex Legends」の新シーズン「アップヒーバル」で登場する新レジェンド“オルター”にフォーカスした短編アニメーション“真実の物語”を公開した。動画のラストでは,オルターがホライゾンの写真を所持している様子も描かれている。
「Apex Legends」公式サイト
新レジェンド「オルター」は次元トラベラー
新シーズンの予告と同時に注目を集めているオルターのクラスは「スカーミッシャー」。その本名はYingLing Lui,22歳のレジェンドだ。“我々の世界”における中華圏を背景に制作されている。
まずは簡単に能力を紹介しよう。
戦術アビリティ:ヴォイドパッセージ
射程内の物体の表面に,ポータルを作り出すアビリティ。いわゆる“壁抜け”が可能になり,ドアや壁はもちろん,床,天井など,さまざまな面に対して使用できる。ポータルに入った際,視界内に敵がいるとハイライト(強調表示)する機能もある。
作り出したポータルは一定時間で消失するが,敵味方を問わずに使用できる点に注意が必要だ。クールタイムは約30秒だが,アビリティを発動した瞬間からクールダウンが開始される仕組みになっている。
アルティメットアビリティ:ヴォイドネクサス
設置型のデバイスを投擲するアビリティ。デバイスの起動時間内(約120秒)であれば,デバイスが設置されている方向へ視線を向けて,アクションキー(デフォルトは[E])を押すと「デバイスが設置された場所」に強制帰還できる。オルター自身だけでなく,部隊メンバーも使用可能だ。
帰還後は「ネクサスリレー」と呼ばれる,発動地点と帰還位置をつなぐポータルが約10秒生成されるが,こちらは敵も使用可能である。なお,デバイスには耐久値が存在し,約140ダメージを受けると破壊されるようだ。
パッシブアビリティ:リフトの贈り物
約75m以内のデスボックスから,アイテムを1つ回収できる。アイテムには制限があり,部隊メンバーのバナーや,シールドコアなどは回収できない。
アップグレード:LV2
- アルティメットクールダウン−30%
- 戦術アビリティ使用中の敵ハイライト時,敵の体力を表示する
アップグレード:LV3
- アルティメットアビリティで設置するデバイスの効果時間に制限がなくなる
- 戦術アビリティクールダウン−10秒
オルターのシナリオを担当した開発チームのJaclyn Seto氏によると,新レジェンドは「カオスティック・ミステリアス」な存在であり,同時に「次元を渡る能力の持ち主,次元トラベラー」である。
自身の過去を語ることは少なく,驚きの事実を秘めているが,こうした秘密を解き明かすための鍵は,彼女のセリフの節々にヒントが隠されているようだ。
また,オルターのゲームデザインを担当したIan Holstead氏は「ほかのレジェンドでは絶対に実現できないアビリティを持たせる」「同じく次元に干渉する能力を持つ,レイスとの差別化を図る」といった重点を置き,開発を進めたと語っている。
ゲームプレイではさまざまなレジェンドとシナジーが生まれるそうだが,「とくにブラッドハウンドやライフラインといった,偵察やサポートを得意とするレジェンドとの相性がいい」とのことだ。
装いも新たな「ソロマップジャック」,期間限定登場
シーズン開始から約6週間,デュオに代わる形で「ソロマップジャック」モードが登場する。2019年以来のソロモード実装となるが,ゲーム体験の向上やプレイヤーのフィードバックを得るため,特殊な仕様が導入される。
- プレイヤー数は1マッチにつき最大50人
- リスポーンに必要なトークンは4つ所持。これは「技量の高いプレイヤーだけが楽しむモードではなく,幅広い層にトライしてほしい」という理由から導入されている
- 敵プレイヤーが50m以内に入ると,画面に通知が発生する
- 敵プレイヤーをキルしたり,戦闘から一定時間離れたりすると,シールドの自動回復が行われる
- 回復アイテムとして,医療キットと注射器を所持する
- キット武器(アタッチメント装着済みの武器)が出現する
リード・プログレッションデザイナーであるChris "C4" Cleroux氏いわく,「ソロモードの復活は,プレイヤーの皆さんの要望とフィードバックのおかげ」であり,同時に「開発チームが長年の運営によって得た経験を反映し,フィードバックを得たいと考えている」とのこと。試験・実験的なモードでもあるようだ。
セッションに参加したメディアから「ソロランクモードは考えているのか」という質問が飛んだが,「それはないね(笑)」と回答していたので,やはり「お楽しみモード」といった位置づけで復活させるのだろう。
なお,現時点ではプライベートマッチではソロマップジャックを利用できないとのこと。
交戦性を高める「ブロークンムーン」改修
オリンパスがクレオのステイシスノードに激突した――というストーリー展開のもと,「ブロークンムーン」のマップに改修が施される。さらに交戦性を高めるという点にフォーカスして,新たなランドマークや探索ポイント(POI)の出現,動線の異なるジップレールの増設が行われたという。
「プロシーンの競技マップとして使用される可能性は?」という質問には,「もちろん競技性を意識しているが,プロシーンはプレイスタイルが大きく異なる。改修はすべてのプレイヤーを対象にしているものであり,まずはフィードバックを得たい」との回答があった。
また,ブロークンムーンの改修と直接の関係はないが,「マッチ中に天候が変わるシステム」の実現について話題が及ぶと「過去に検討はしているが,現時点ではサーバー等の問題があり実現は難しい」と回答していた。天候や地形などがリアルタイムで変化する戦場を,いつかは体験してみたいものだ。
「ウィングマン」が通常ドロップに復帰
アップデートのすべてを確認できたわけではないのだが,バランスやプレイクオリティ調整の一部を紹介しよう。
- 味方のデスボックスからバナーを回収する際,従来は「バナーを回収するモーション」が発生していたが,新シーズンよりアニメーションを廃止
- スコープ「1倍デジタルスレット」を廃止。特定のレジェンドへのカウンター,装着武器の少なさなど,ニッチな需要を埋める存在になりすぎていたことから,現在のゲーム体験には不適切と判断したとのこと
- アタッチメント「スカルピアサーライフリング」を削除
- アタッチメント「ブーステッドローダー」の復活。マガジンの残弾数が一定以下の状態でリロードすると,リロード速度とマガジン装弾数にバフが発生する。ウィングマン,トリプルテイクに装着可能
- 武器「ウィングマン」が通常ドロップに復帰。使用弾薬スナイパーアモ,装弾数6発,拡張マガジン装着不可。単発の高威力武器であることを踏まえ,ハイリスク/ハイリターンを扱いこなせるプレイヤー向けの武器に調整される
- 武器「ディヴォーションLMG」をケアパッケージ武器に変更。予備弾数324,マガジン弾数54。過去のケアパッケージに収められていたディヴォーションを彷彿とさせる,非常に強力な存在になる
- 武器「ロングボウDMR」を調整。バレルアタッチメントが装着不可になるが,武器自体の基礎反動が軽減されている。全体的なハンドリングも向上
- ニューキャッスルのアルティメット「キャッスルウォール」を調整。展開から一定時間のバリア状態の際,付近を通過する投擲物を迎撃するようになる。ワットソンのインターセプターパイロンに近いが,迎撃範囲に大きな差がある
- 特定のレジェンドの「レジェンドアップグレード」を調整。さらにピックの選択肢となるように変更されるとのこと
格闘装飾アイテム「Apexアーティファクト」が新登場
新たな汎用ミシック格闘装飾アイテムとして,「Apexアーティファクト」が登場する。モードやレジェンドを問わず使用でき,各アイテムはテーマやパワーソース,エキゾチックシャードによって自分好みにカスタマイズが可能。カスタムに必要なアイテムは,有料バトルパスなどで手に入る予定だ。
シーズン20の大規模なアップデートを経て,いよいよ新たなレジェンドも参戦する「Apex Legends」。少々駆け足気味の紹介にはなったが,来る新シーズンの内容をつかんでもらえたと思う。今後の続報にも期待しよう。
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(C)2019 Electronic Arts Inc.
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