「Dying Light 2」のTechlandが久々に沈黙を破る。オープンワールド型パルクールアクション続編は2021年のリリースへ

　ポーランドのTechlandは，オープンワールド型パルクールアクション「Dying Light 2」（PC / PS4 / Xbox One）のアップデート映像を久々に公開し，最新ゲームプレイトレイラーとともに，2021年中にリリースすることをアナウンスした。


　本作は，2015年にリリースされたオリジナル作品「Dying Light」（PC / PS4 / Xbox One）から15年後の世界を舞台に，ゾンビアポカリプスによって崩壊した世界を再興しようとするサバイバーたちの葛藤を，パルクールの才能を開花させてさまざまな仕事を請け負う主人公エイダン・カルドウェルの視点で描いている。


　外部から閉鎖された要塞のようなの集落には，それぞれの考え方で行動する複数の勢力が存在しており，お互いの政敵を追い落とそうと躍起になっている。プレイヤーは，夜になると活発になるゾンビたちと戦いながら，自由にミッションを選んで文明再興の未来に変化を与えていくことになるのだ。

　一人称視点となっており，壁やオブジェクトをパルクールを使って軽々と乗り越えつつ，クラフティングしたさまざまな自作武器で敵を瞬殺していくという，非常にスピーディなアクションが楽しめる。今回は，グラップリング・フック（鈎縄）や，パラグライダーなども使用できるほか，目下のゾンビを目掛けて建物から飛び降りるといった，アドレナリン全開のアクションも新たに追加されている。


　「Dying Light 2」については，高い水準を目指すためという理由で，2020年1月の時点で“2020年春”の発売を延期することをアナウンス（関連記事）していたTechland。その後はほとんど新たな情報などを公表することなく，多くのファンがプロジェクトの継続さえ危ぶんでいたというのは，ジョーク混じりで展開する今回のアップデート映像のとおりだ。

　ポーランドにある多くのゲーム企業と異なり，これまでも地元で上場せずに独立経営を固辞してきたメーカーであるがゆえに，対外的なアピール力に欠けているという印象で，過去には「Dying Light」や「Dead Island」なども開発の延期に見舞われてきた，職人気質な開発者集団でもある。これ以上の遅延は発表されないことを祈りつつ，「Dying Light 2」の進展を楽しみにしておきたいところである。

「Dying Light 2」公式サイト