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AMD,ゲームノートPC向けAPU「Ryzen 9 4900H」を発表。最大4.4GHz駆動で,iGPUは8CU仕様に
Ryzen Mobile 4000Hシリーズは,AMDが2020年1月に発表したAPUで(関連記事),Zen 2アーキテクチャを採用した最大8コア16スレッドのCPUコアと,VegaアーキテクチャベースのRadeon GPUを搭載するのが特徴だ。
Ryzen 9 4900Hは,既存の最上位モデルである「Ryzen 7 4800H」と比べて,CPUコア数は8コア16スレッドと変わらないが,ベースクロックを2.9GHzから3.3GHzに,ブースト最大クロックを4.2GHzから4.4GHzへと引き上げている。また,統合型グラフィックス機能(以下,iGPU)では,Compute Unit(CU)数が7基から8基へと増加したほか,動作クロックを1600MHzから1750MHzに上げている。その一方で,Ryzen 9 4900HのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は,Ryzen 7 4800Hと同じ45Wに収めているのが見どころと言えよう。
また,Ryzen 9 4900HのTDP35W版である「Ryzen 9 4900HS」も合わせて発表となった。こちらはベースクロックが3.0GHz,ブースト最大が4.3GHzで,動作クロックとTDP以外のスペックはRyzen 9 4900Hと変わらない。
AMDが公開した資料によると,Ryzen 9 4900HSは競合となるCore i9-9880Hと比較して,動画トランスコーダ「HandBrake」や3Dモデリングツール「Blender」といったクリエイター向けアプリケーションで高い性能を示したという。
さらにRyzen 9 4900H+GeForce RTX 2060 Max-Qを搭載したASUSのゲーマー向けノートPC「ROG Zephyrus G14」の性能も紹介しており,薄さ17.9mmの薄型ノートPCでも,eスポーツ向けタイトルはもちろん,大型ゲームタイトルにおいても,1080pの高画質設定で,60fps以上でのプレイが可能だという。
AMDのRyzen 9 4900H製品情報ページ
AMDのRyzen 9 4900HS製品情報ページ
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