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    「ロードス島戦記RPG」のリプレイ本「放浪貴公子のはてしない家路」が本日発売。4Gamer連載のリプレイが待望の書籍化へ
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    印刷2020/10/17 10:00

    ニュース

    「ロードス島戦記RPG」のリプレイ本「放浪貴公子のはてしない家路」が本日発売。4Gamer連載のリプレイが待望の書籍化へ

     KADOKAWAの富士見ドラゴンブックより,書籍「ロードス島戦記RPGリプレイ 放浪貴公子のはてしない家路」が本日(2020年10月17日)に発売となった。価格は文庫版,電子版ともに858円(税込)で,全国の書店およびネットショップで購入可能となっている。

    画像集#001のサムネイル/「ロードス島戦記RPG」のリプレイ本「放浪貴公子のはてしない家路」が本日発売。4Gamer連載のリプレイが待望の書籍化へ

     本書は4Gamerで月イチ掲載していた連載「放浪貴公子のはてしない家路」を文庫用に読みやすく整え,ゲーム的な解説やデータを新たに書き下ろしで加えたもの。さらに追加イラストも収録され,既読の人にも楽しめるものになっているとのことだ。
     また書籍版の発売に合わせ,著者であるグループSNEの杉浦武夫氏のメッセージも届いているので,以下に掲載している。追加された要素の詳細などは,こちらも参照してもらえたら幸いだ。「連載は全部チェックした!」という4Gamer読者も,この機会に書籍版で改めて追体験してみてはいがだろうか。

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     連載記事「ロードス島戦記RPGリプレイ 放浪貴公子のはてしない家路」が,KADOKAWAさんのドラゴンブックから文庫となって発売されることになりました!
     興奮気味の切り出しですみません,同連載でGMと執筆を担当しておりました,杉浦武夫です。書籍化されるにあたり,連載あとがきと書籍版PRの場をいただきましたので,よろしければお付き合いください。


    もろもろの経緯


     2018年末の「ロードス島戦記RPG」のメディア体験会の際に「できたら4Gamer.netでリプレイ記事を連載したいですね!」とお声がけいただいたのが,この連載のきっかけです。翌2019年の夏ごろ,水野良先生の新作小説「ロードス島戦記 誓約の宝冠1」が発売される頃に,本格的に連載を開始しようという流れになっていきました。

     いざ連載内容を考える段での最初の選択が,時代背景の決定でした。「ロードス島戦記」シリーズは,作中年月がどんどん流れて行く大河作品で,どの時代も魅力的です。パーンやディードが活躍しはじめる英雄戦争期は華やかですし,小競り合いが多発していてPCを活躍させやすそうな邪神戦争期も楽しそうです。PCが冒険者であることを強調するなら,過去の魔神戦争期を舞台にすれば,PCたちの能動的な活躍を期待できます。
     うーん,悩ましい。こんなときには,ボスに相談だ! というわけで,グループSNEのボス,安田 均に相談してみたところ,

    「英雄戦争の時代でええやろ。原作ファンに馴染みあるし,ルールブックもその時代が中心やし」

    というコメントが。そこで英雄戦争期を舞台にしたキャンペーンシナリオの組み立てを決心しました。
     そして次の悩みが発生! 英雄戦争期は,読者の皆さんはもちろんのこと,参加プレイヤーも全体像を知っているわけです。それでもどこかに意外性を盛り込む必要がありますし,PCたちがロードス島の歴史に何らかの影響を与えたと実感してもらいたいわけです。そしてできれば,有名人も登場させてPCと絡ませたい……。
     そんなもろもろをふまえて,第1話にGMからPCの背景を指定したのでした。すべては第4~5話の流れをつくり出すためです。おかげさまでプレイヤーには,キャンペーンを楽しんでもらえたと自負しています。

     水野先生には失礼ながら,1話の収録を終えて以降に,事後承諾的にリプレイ連載の内容をお話しました。そして第4~5話に「彼」を登場させたいとお願いしたところ,お許しをくださった上で

    「『彼』はメチャクチャ強いから,そういう描写はぜひ入れてくれ」

    と,ご指定までいただけました。結果として第4話の「彼」の描写をすごくゲームパラメータ的に解説してしまっているのは,杉浦がクドいゲーマーだからです。ほかにもリプレイ全編を通して,もし「なんかロードス島っぽくないな?」と思われる部分があれば,それはたいてい著者のゲーマー脳が強く出すぎている部分ではないかと思います(汗)。

     ちなみに,お気づきかもしれませんが「放浪貴公子のはてしない家路」というタイトルは,フォーガだけではなく第4話の「彼」ともかぶせて決めたものです。


    書籍版はどうなってるの?


     ではでは書籍版について紹介いたします!

     まず目を引くのが,館尾冽先生の豪華カバーイラスト! とてもカッコ良く各キャラを描いていただいた上に,ロードス島リプレイらしい装飾をあしらっていただいて,とても感動しております!
     館尾先生のロードス島作品といえば,高山 浩先生の「RPGリプレイ ロードス島伝説」シリーズ(スニーカーG文庫)の美麗なイラストの数々! ちなみに「ロードス島戦記RPG」でもルールブックで,パーンたち6人とカーラのイラストを描いていただきました。ありがとうございました!

     本文中のイラストは連載に引き続き,かんくろう先生! PC4人のの完璧な描き分けと,ロードス島の情感あふれる挿絵で,たいへんお世話になりました!
     連載時の挿絵収録はもちろんのこと,文庫版では口絵のカラーイラストも描いていただきました。原作ファンの皆さんにはニヤリとしするようなカットも入れていただきましたので,お楽しみください。
     何より連載の際,同一PCの全身イラストを複数回描いていただくという無茶にお応えいただいて,ありがとうございました!

     本文テキストについては,連載時のテキストを整えた上で,「GMのゲーム視点」と「初期レベルPC概要」を,合計20ページほど書きおろしました。どちらもゲームとしてTRPGに興味がある人や,「ロードス島戦記RPG」を遊んでみたいという人に向けた内容となっています。
    「GMのゲーム視点」は,GMにチャレンジしてみようという人への,ルール運用例やアドバイスです。
    「初期レベルPC概要」では,PCのデータ解説の他,代表的なアイテムや,簡略化したランク1の呪文データなど,サンプルキャラクターで遊ぶ際に使う内容をひととおり網羅してあります。初めて「ロードス島戦記RPG」を遊ぶ人はルールブックがなくても,この一冊があれば,プレイヤーとしてロードス島での冒険をお楽しみいただけるでしょう!

     というわけで,「ロードス島戦記」シリーズのファンの人におすすめなのはもちろん,全般的にTRPGや「ロードス島戦記」の初心者さんにも優しい一冊となっております。
     ご興味あれば,ぜひご覧ください!

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