このゲームの読者の評価
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ホラーADVの佳作 80 - 投稿者:ヨロイモグラ(男性/30代)
- 投稿日:2019/03/05
- 良い点
- 1,ジメジメとした日本のホラー
・奇怪な噂話を導入に、噂の地をライト片手に探索しつつ怪異の真相にせまっていく過程は、きもだめしのようで面白い。
・先に恐ろしいものが待ち受けているかわかりつつも進まなければいけないというシチュエーションは鉄板だが、やっぱり怖い。その「恐ろしいもの」は怪異の正体や、過去の悲劇、パートナーの死であったりするが、それがなかなかエグいビジュアルで描写される。
・探索パートの合間に、主人公の帰り道〜自宅パートが挟まれるが、ひとりぼっちで帰る夜道と、結界効果など期待できそうもないボロアパートが恐怖を煽る。家に帰ったら鍵が開いてる、何者かの痕跡がある……など、一人暮らしのアパートで想像できる恐怖現象はだいたい入っている。
2.物語をガンガン押し進めるキャラクターたち
元地下格闘場の王者に、ヤクザの親分の息子、オカルト少女にマジシャン、などと濃いメンツが揃っており、それぞれの動機や能力、立場で物語をサクサク進めてくれる。頼り甲斐があり愛着もわくが、一方で怪異には無力であり、しっかりビビったり、時に無残に死んでしまったりとホラーの登場人物として十分な活躍を見せてくれる。 - 悪い点
- 1.怪異のデザイン
・怪異のデザイン自体は、怪物めいていてあまり怖くないものが多い(目があったら怖かったのに、と思うけどどうだろうか)。暗がりにいる間、想像で細部が補われている間は怖い、というのは意図されたことでもあると思うが、正体が分かってなお恐ろしいというを期待していた。ただ、生理的に嫌悪感を抱くデザインと、人体のコラージュのような独特の気味の悪さは刺さる人には刺さるかも。
2.主人公の見た目選択
・悪い点・・・とはちょっと違うが、一応ここに。主人公には素顔に顎髭とサングラスのオプションをつけるか否かで4パターンの容姿がある。格好良いと思ってサングラスとヒゲにしてはいけない。未成年にあるまじき凄まじい頼り甲斐でホラー要素を和らげてしまう。 - 総評
- 決して大作ではないが、手頃なボリュームと手堅い作りで満足できる作品。ジメジメとはしているが、かといって陰湿すぎず、さっぱりとした容赦の無さと恐怖が味わえる良作。
- プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 4 4 4
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