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「Half-Life」のリリースから20年を記念したファンメイドのリメイク作品,「Black Mesa」が2019年第2四半期にリリース
「Black Mesa」公式サイト
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「Quake」や「Unreal」に並ぶ1990年代の名作として,未だに多くのゲーマーの心に焼き付いている「Half-Life」は,Valveが「Steam」の運営を開始する以前,「Quake」で使用されたゲームエンジンをライセンスして開発した作品だ。ファンの間からリメイクの声は強かったものの,2004年にValveが「Half-Life 2」などに使われた「Source」エンジンを無料公開したことを機に,ファンの間ではいくつかの「Half-Life」リメイクプロジェクトがスタートしていた。
「Black Mesa」は,アマチュアの有志によって作られていた,「Leakfree」と「Half-Life: Source Overhaul Project」という2つのMODプロジェクトを統合し,「Black Mesa: Source」として,わずか13人のメンバーがゆっくりと開発を進めてきた作品だ。プロジェクトは何度も頓挫しかけたようだが,Valveが「(無料のSourceエンジンを利用した)ファンによるリメイクは,可能か不可能かではなく,不可避であると考える」とアナウンスしたことによって弾みがつき,2015年の初めにSteamのGreenlightで認証を受け,同年5月にアーリーアクセス版が公開されるといった流れで進んできた。
「Half-Life」の発売から20年であるにも関わらず,Valveが何の告知も行っていないのがやや不満だが,このタイミングで「Black Mesa」の発売時期が発表されたのは,本作がどれほどファンから愛され続けてきたのかを物語る話だ。
ファンメイドのリメイク作品が19.99ドル(日本では1980円)というのはなかなか強気だが,15年もの歳月をかけたプロジェクトであるだけでなく,8〜12時間のシングルプレイキャンペーンと,10種類のマップをステージとしたマルチプレイも楽しめるとのことで,コストパフォーマンスは良さそうだ。Steam Workshopにも対応しているので,今後,さまざまなMODが開発される可能性も高い。
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