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「あんスタ!!」配信番組「くわPスタジオ TRIP」特別編レポート。だしの香り漂うおでん屋さんで,賑やかに「スタフォニ3rd」を振り返る
Happy Elementsがおくる「あんさんぶるスターズ!!」の配信番組「くわPスタジオ TRIP」特別編が,2024年8月10日に配信された。あんスタチャンネル
「くわPスタジオ TRIP」は,「あんスタ!!」に出演するキャスト陣をゲストに迎え,“飲みながら気楽に”さまざまなテーマについてトークを繰り広げていく番組だ。MCは音楽プロデューサーの桑原 聖さん。
2023年夏から2024年5月にかけてリリースされた「あんさんぶるスターズ!!アルバムシリーズ『TRIP』」(外部リンク)に合わせ,“実際に旅をするように,さまざまな場所から番組をお届けする”というコンセプトのもと行われた。ゲストのリクエスト曲が生バンド演奏で披露されるところも見どころだった。
先日の第7回(関連記事)で最終回を迎えた本番組だが,このたび3か月ぶりに「特別編」として帰ってきた。お酒を飲みながら,先日行われた「あんスタ!!」の声優ライブ「Ensemble Stars!! Cast Live Starry Symphony -the midnight sun-」(以下,スタフォニ)を振り返るという,豪華な“打ち上げ”だ。
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新旧織り交ぜたナンバーと予想外のサプライズに歓喜! 「あんスタ!!Starry Symphony」3rdライブレポート
2024年6月29日と30日の2日間,さいたまスーパーアリーナにて「あんさんぶるスターズ!!」の声優ライブイベント「Starry Symphony -the midnight sun-」が開催された。本稿では,新旧織り交ぜたナンバーと予想外のサプライズに沸いた,ライブ2日目の模様を中心にお伝えしよう。
本稿では,本当にプライベートの飲み会のような雰囲気で行われた番組の様子と,収録後のインタビューをお伝えする。
収録開始からお酒が進みまくる!
次々に飛び出すライブの裏話,興味深いエピソード
出汁のいい匂いが店内を包むなかで行われた収録の現場は,東京/新橋にある「京出汁おでん・青森地鶏 酒場634 −MUSASHI− 新橋店」だ。京出汁おでんと青森地鶏シャモロックを使った料理が名物で,京都の町屋のような内装とねぶたのお面が融合した独特の店内は,唯一無二ながら落ち着く空間である。
江口拓也さん(日々樹 渉役)。スタフォニの出演は1日目のみだが,2日目の打ち上げにも参加したらしい!? |
阿座上洋平さん(天城燐音役)。「くわPスタジオ TRIP」第1回に出演しており,今回は2回目だ |
鳥海浩輔さん(三毛縞 斑役)。小走りでおちゃめに登場し,場を盛り上げた |
テーブルに並ぶ料理は,おでん,馬刺し,もろきゅうにつくね……お酒が進むこと間違いなしのラインアップだ |
「いつも飲むメンバーだから安心」と江口さん。それぞれビールやハイボールで乾杯し,早くも“普段の飲み会”といった雰囲気だ。おなじみのテーマトークは,これまでのようにパネルをめくってランダムに決めるのではなく,あらかじて用意されたテーマについて順番に話していく形式だった。
テーマは「今回のライブで一番キツかったこと」「一番気に入ったご飯(ケータリングなど)」「今回のライブを一言で表すと?」など興味深いものばかり。このほかにもセットリストやステージ演出の話,「あんスタ!!」ライブ初出演の鳥海さんが感じたことなど,さまざまなトークが展開された。また,今回のムービングステージに向けて,キャスト陣へ“高所が大丈夫かどうか”の事前アンケートが行われていたことも明かされた。ライブを観ているだけでは知り得ない内容も盛りだくさんだ。
番組後半には,スタフォニでキャスト陣が着用した4着の衣装が登場。こだわりの装飾など,ライブではなかなか気づきにくい細部の部分まで,衣装にまつわるエピソードが披露された。まるでプライベートの打ち上げを見ているような,エキサイティングな特別編だった。
「いい飲み会だった!」気の置けないメンバーと
収録後インタビュー
4Gamer:
収録お疲れ様でした。今日はスタフォニの話題がたくさん出ましたが,皆さんがステージに臨むうえで心がけていたことはありましたか。
阿座上洋平さん(以下,阿座上さん):
僕はライブと同様,「SAKE OF LOVE」という曲に対しての熱意もあったので,「Crazy:B」と「ALKALOID」の8人で成功させて,ちゃんと皆さんに思いが届くといいなと考えていました。
それぞれのユニット曲はもちろんですけど,この曲が僕らの集大成,1つの区切りになる場所として,成長したところを見せたかったし,「オーディション編」で新しく入ってきたニューフェイスのキャストたちにバトンに渡せたらいいなっていう思いもあったんです。「Crazy:B」のリーダーというプレッシャーもありましたけど,それを楽しく乗り越えられたのが今回は良かったなって思います。
江口拓也さん(以下,江口さん):
僕自身,「あんスタ!!」のお仕事をするなかで一番支えになっているのは緑川(光)さんの存在なんです。ライブ,アニメーションの収録でもそうですが,お話の理解度とか,世界に入って演じている背中を見てきているので,自分も同じチームとして……緑川さんの頑張りにプラスアルファで,僕も頑張らないと! と思って挑んでいます。英智の存在を大事にしている渉と,自分も同じ気持ちです。このチーム(fine)で,いいものを作れたらと思っていましたね。
4Gamer:
リスペクトの気持ちを持ってライブに臨んだと。
江口さん:
そうですね。
鳥海浩輔さん(以下,鳥海さん):
僕は……実はないんですよ。というのも,「自分のできることはこのぐらい」と分かっているので,それ以上に良く見せようと思っていないからです。
4Gamer:
普段通りにする,ということですか。
鳥海さん:
そうですね。自分の実力以上に良く見せようと思っても,いいことが起きないことが分かっているんです。いい意味で,「俺はこんなものだ」という心持ちでやっています。
桑原 聖さん(以下,桑原さん):
ライブでは,いろいろな思いを背負ってステージに立った緑川さんや(小林)大紀くんの言葉が,僕は本当に良かったと思っています。それがきっとキャストさんはもちろん,観ている方たちにも伝わっていたらいいなと思っていました。
事故もなく,ライブを披露できたことが一番良かったですし,そのために頑張ってきて良かったなっていう,本当にそれにつきましたね。なので,そこに対しての自分の信念や思いとしては,「本当にいいものを届けたい」ということだけでした。結果届いていたんじゃないかなと思います。
4Gamer:
ありがとうございます。今日の収録を終えて,ご自身の楽曲制作やプロデュース,お芝居など,お仕事の面で何かプラスになったこと,得たものがあれば教えてください。
全員:
この収録で……?
阿座上さん:
得たもの……?
江口さん:
ないでしょう。
鳥海さん:
じゃあこの質問はやめましょう!
全員:
(笑)。
阿座上さん:
(コンテンツを作り上げていくうえで)しんどいこともあったでしょうけど,それをみんなでお酒を飲んで共有できたのは意味があったと思います。全部吹き飛ぶというか。
鳥海さん:
そうですね。あのとき自分が立っていたステージ,自分の目で見た景色とかを思い返すことができました。「あ,またやりたいな」という思いにもなりましたし,“すごくいい飲み会”だったんじゃないですかね。
江口さん:
僕自身は,ライブに意外と消極的なんですよね。だからこそ,そこに頑張れる意味をいくら散りばめられるか,っていうことがあるんですけど,今日のメンバーで集まって収録できたことが,「次がもしあったら,大変だけど頑張ろうかな」っていうスパイスになっていると思います。
4Gamer:
大きな意味ですね。桑原さんは立場がちょっと違いますが……。
桑原さん:
これをきっかけに,鳥海さんと諏訪部(順一)さんと,ワインを飲みに行きます!
鳥海さん:
あんさんぶるワインを。
桑原さん:
ええ,あんさんぶるワインをね。
江口さん:
うまくいけば,仕事にしちゃってね。
4Gamer:
こうやって,新たな仕事が生まれるんですね……。では最後に,番組を観たファンの皆さんに向けて,メッセージをお願いします。
鳥海さん:
まずは,配信を観てくださった方,本当にありがとうございます。ライブもおそらく見ていただいてると思うんですけど,私は今回初めて参加して,とても素晴らしい景色を見させていただいたなと。これはね,本当にそう思うんです。長くこの業界にいますけど,なかなかこういう経験はできません。皆さんとアンサンブルして一緒に作り上げるステージっていうのは,素晴らしいものだなとあらためて思いました。
それを振り返るという楽しい席に呼んでいただくことができて,今日はいい経験になりましたね。引き続き「あんさんぶるスターズ!!」を応援していただき,我々だけではなくて,ほかのキャストの皆さんをはじめ,どんどんその輪が広がっていけばうれしいです。今後ともよろしくお願いいたします。
阿座上さん:
「スタフォニ 3rd」が終わり,少し月日が経った今日,お酒を飲みながらこの4人でお話しする機会に恵まれました。当日までの裏話や素晴らしかったこと……こういうお話をもっとしたかったんだなと,自分で再確認した収録でしたね。
ライブのあとに打ち上げはありましたが,こうした場を設けてお酒を飲んでリラックスしたなかで,皆さんと「良かったよね」ってあらためて言葉にして共有できたのがうれしかったです。こういう場だからこそお話できたこともあります。このライブに対しての感謝とか,皆さんのその声援が力になったとかっていう言葉が,次々と自然に出てきたんです。本当に楽しかったなっていうのが再確認できた,非常にいい“TRIP”でした!
江口さん:
まずは,配信を観ていただいてありがとうございます。今回のオファーをいただいたときに,「お酒を飲みながら喋る」配信番組だと聞いて……。僕は,普段はそこまで話をしないタイプの人間なんですが,お酒を飲んでいると喋れたりするんですよ。今回のメンバーは,自分の中では気の置けない面々だったこともありいつもよりたくさん話せたんじゃないかと思います。今の時点では,まだ収録直後ほやほやなので,収録した内容が本編でどこまで使われるのかは分からないですが……。
阿座上さん:
ほんとですよ(笑)。
江口さん:
でも,そういうギリギリのところまでもちゃんと話せたメンバーだったから楽しかった。普段は,お芝居して歌を収録して,ときにはライブをして,と「あんスタ!!」に関わってきましたが,コンテンツの10周年も控え,その先へ……っていうこのタイミングで,今日のようなお話の機会をいただけたのは良かったなと思います。
今後も,皆様の声援やリアクションでまたさらに続いていくと思いますので,引き続き「あんスタ!!」を応援していただきたいです。求められているなら,僕も楽しい時間を作れるように準備をさせていただきたいと思います。
桑原さん:
僕は表舞台の人間ではないのですが,役者の人たちと「楽しくコンテンツを作っていきましょう,盛り上げていきましょう」という思いで今までやってきました。自分も楽しみたいし,みんなも楽しんでくれたらうれしいなって。
キャストの皆さんは,例えお酒が入っていなかったとしても,作品への思いがあり,ステージ慣れもしていますから,普段からいろいろなことを語ってくれます。けど,やっぱりお酒の場って,本音がスッと出やすいところがあると思うんです。そこで「楽しかった」と言ってもらえるのは,本当にうれしいことですね。そういう気持ちは,ステージ上からファンの方たちに伝わると思っているので。
僕があの日見た,多幸感のあるステージの景色は,役者と観ている方の「楽しかった」が“アンサンブル”してできたものだと感じています。今日の収録もそうです。でもこれって,僕だけ,役者1人だけがやりたいと思ってもできることでもなくて,本当に皆さんの応援のおかげなんですよね。僕らが楽しく作り出したものが皆さんを楽しませる,今後もそういう関係が築けていけたらいいなと思っています。今後も10周年に向けてまだまだ頑張っていくので,「あんさんぶるスターズ!!」の応援を,どうぞよろしくお願いいたします。
4Gamer:
ありがとうございました。
「あんさんぶるスターズ!!」公式サイト
「あんさんぶるスターズ!!Music」ダウンロードページ
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「あんさんぶるスターズ!!Basic」ダウンロードページ
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