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“スタライ”に2つの新ユニットが登場! 「あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE -BRAND NEW STARS!!-」ライブレポート
2021年9月3日から9月5日,豊洲PITにて,Happy Elementsの「あんさんぶるスターズ!!」に登場するアイドルたちによるバーチャルライブの最新公演「あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE -BRAND NEW STARS!!-」が行われた。本稿では,最終日である9月5日の第4部の模様をお伝えする。本編のレポートに入る前に,少しだけ解説をしておこう。これまで「スタライ」は,「あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE」として全5回のツアーを行っている。直近は2021年4月〜5月に開催された「あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE -5th Tour “Stargazer”-」で,“ver.ALBA”と“ver.SERATA”2パターンのライブが楽しめた。
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Happy Elementsの「あんさんぶるスターズ!!」に登場するアイドルたちによるバーチャルライブ「あんさんぶるスターズ! DREAM LIVE -5th Tour"Stargazer"-」が4月から5月にかけて開催された。本稿では,2021年4月29日と5月1日に千葉で開催されたライブの模様をお届けする。
そして今回の「BRAND NEW STARS!!」だが,これまでのツアーと異なるポイントが一つある。それは,作品タイトルが「あんさんぶるスターズ!」から,「あんさんぶるスターズ!!」の新章に変わっていることだ。つまり言ってみれば,本ライブは「あんスタ」世界における“新しい時空”が幕を開けてから初めての公演となる。
そんな本ライブで,ALKALOIDとCrazy:Bは一体どのようなライブを見せてくれたのだろうか。
「あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE」公式サイト
ついに登場! 異なる魅力が光る2つのユニット
高まる期待感のなか,最初に現れたのはCrazy:Bだった。演奏はもちろん生バンドで,CD音源とはまた違う迫力にあふれている。1曲目の「Crazy Roulette」では観客が歌に合わせてペンライトを回し,続く「PARANOIA STREET」では,リーダーの天城燐音が「盛り上げていくぜ,豊洲PIT!」と叫ぶ。自由に飛び回る蜂たちが,会場を一気にヒートアップさせたところでメンバーの自己紹介へ。
「俺っちたち『Crazy:B』が忘れられないライブにしてやるからなァ?」(天城燐音)
「あなたのHiMERUが来ましたよ。お会いできてとてもうれしいです」(HiMERU)
「桜河こはくじゃ。よろしゅうに」(桜河こはく)
「椎名ニキっす! 今日は盛り上がっていくっすよ〜。いぇ〜い!」(椎名ニキ)
次にステージに登場したALKALOIDは,高まる鼓動を歌にしたような「Distorted Heart」,エモーショナルな雰囲気で聴かせる「Living on the edge」で空気を変えた。Crazy:Bの歌からイメージする言葉が“熱い”だとすれば,ALKALOIDの歌は“エモい”と感じる人は多いのではないだろうか。まだ走り出したばかりの2つのユニットは,開幕早々に異なる魅力でファンを楽しませてくれる。歌い終わった4人は,トランプのスートになぞらえたポーズでアピールする自己紹介へ。
「僕は天城一彩! 『ALKALOID』はトランプのスートになぞらえてマークが当てはめられていて,僕はスペードを担当させてもらっているよ」(天城一彩)
「ハート担当,白鳥藍良です! 今日はよろしくねぇ,あいらぁぶ♪」(白鳥藍良)
「クラブ担当の礼瀬マヨイと申します。精一杯がんばります……!」(礼瀬マヨイ)
「そして俺が,ダイヤ担当の風早 巽です。今日はいっぱい楽しんでいってくださいね」(風早 巽)
続いて登場したCrazy:Bは,「Honeycomb Summer」で夏本番のお祭り騒ぎを見せる。その後のMCでは,メンバーが曲のラストに見せるスマイルポーズをもう一度みんなですることになり,観客も一体となってスマイル&ウインクを決めた。次の曲の「RISKY VENUS」では,少し大人っぽい雰囲気でファンを翻弄し,再びMCタイムへ。
中盤のMCでは,ALKALOIDとCrazy:Bのメンバーがステージに勢揃い。ここでは3日間とも日替わりでさまざまなやりとりやアクションが見られた。
1日目は,ステージ裏でCrazy:Bの「Crazy Roulette」のフリに合わせてタオルを回していた一彩が,タオルを飛ばして柵に引っ掛けてしまった(そしてスタッフに取ってもらった)というエピソードなどが明かされた。そして2日目は,アイドルたちの指差しに合わせて観客が“ウェーブ”を行い,最終日の3日目はさらに特別なことをと,アイドルたちが指をピストルに見立てて客席に向けて射抜き,打たれた観客がバタンキューのポーズをする……というやりとりに挑戦した。ファンは思い思いの色にしたペンライトを掲げ,アイドルたちのリクエストに応える。
ライブ後半戦は,ALKALOIDが「いちばん僕ららしい曲」だという「You're Speculation」,4人がそれぞれの想いを込めて歌う「翼モラトリアム」を披露。4人のMCでも語られていたように,この2曲は,結成からがむしゃらにひた走ってきた彼らの大きな成長を感じられ,胸が熱くなった。一方のCrazy:Bは,「最後まではしゃいで気持ちよく帰ってもらいたい」と「Be The Party Bee!」を熱唱。彼らもまた,結成時には苦労や障害が絶えなかったユニットだ。だからこそ,彼らが心から笑えば笑うほど,うれしさで涙が出るような気持ちになってしまった。そして再び登場したALKALOIDが「僕たちは行進し続ける!」と宣言,「Kiss of Life」で本編の幕を下ろした。
アンコールでは,メンバー8人がライブTシャツに着替えて再登場。このライブのために,パートや振り付けを考えたという「BRAND NEW STARS!!」を熱唱した。2ユニットの“あんさんぶる”は,同じユニットのメンバー同士だけでなく,ユニットをまたいだ関係性もたくさん思い起こされる楽しさがあった。それぞれに注目したいところだが,8人ともなると目がいくつあっても足りない。
とくに個人的に印象に残ったのは,燐音と一彩の天城兄弟,藍良とこはく,巽とHiMERU,ニキとマヨイの組み合わせだ。どのコンビにどういうつながりが……という話はここでは割愛するが,ファンならきっと,いくつものエピソードを思い浮かべたことだろう。歌い終わった8人は最後に横一列に並び,感謝の言葉を述べて手をつなぎ,深くお辞儀をしてステージを去った。3日間という短い期間のツアーだったが,「あんスタ」の世界の新たな物語の始まりを感じられる,感動のステージだった。
それでは最後に,恒例の(?)筆者の個人的な感想を。今回のライブを観ていて感じたのは,ちょうど直近で行われていた「スタステ」(声を務めるキャストによるライブ「『あんさんぶるスターズ!!Starry Stage 4th』star's parade」。2021年7月および8月に4thライブが行われた)を観たときとの印象の違いだ。それはどちらのほうが良かったということではなく,まさに「どっちも違ってどっちも良い」――形はまったく違うけれど,どちらも等しく「あんスタ」においての“正解”である,と感じたことだった。
「あんスタ」がリリースして6年目となり,今ではさまざまなメディア展開が行われるようになった。TVアニメ,CD,2.5次元舞台(あんステ),スタライ,スタステ,高画質PVの上映ライブ(ESMG)など……これらはまったくの別物であると同時に,「あんスタ」という一つの作品を,手法を変えて表現したものでもあると言っていいと思う。
そして,これらは別物だからこそ,異なる良さや魅力がある。だから「あんスタ」を好きな人は,自分の好みのものだけを追いかけてもいいし,全部を楽しんでもいい。一つのコンテンツを味わうにあたり,これだけたくさんの選択肢があるのは何と贅沢なことなのだろうか。
そうした環境をありがたく思いつつ,「でも,次ももっとすごいんですよね?」と期待してしまうファンは多いはずだ。そして「あんスタ」の作り手たちは,いつもその期待をさらに上回るものを届けてくれる。次の「スタライ」はもちろん,今後の展開が大いに楽しみになる一夜だった。
「あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE -BRAND NEW STARS!!-」
セットリスト
01.Crazy Roulette/Crazy:B
02.PARANOIA STREET/Crazy:B
03.Distorted Heart/ALKALOID
04.Living on the edge/ALKALOID
05.Honeycomb Summer/Crazy:B
06.RISKY VENUS/Crazy:B
07.You're Speculation/ALKALOID
08.翼モラトリアム/ALKALOID
09.Be The Party Bee!/Crazy:B
10.Kiss of Life/ALKALOID
-encole-
BRAND NEW STARS!!/ALKALOID&Crazy:B
◆出演
ALKALOID
天城一彩
白鳥藍良
礼瀬マヨイ
風早 巽
Crazy:B
天城燐音
HiMERU
桜河こはく
椎名ニキ
「あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE」公式サイト
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「あんさんぶるスターズ!!Music」ダウンロードページ
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「あんさんぶるスターズ!!Basic」ダウンロードページ
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(C)2014-2019 Happy Elements K.K
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