プレイレポート
スマホ向けMMORPG「ディアブロ イモータル」のαテストプレイポートをお届け。PCやコンシューマ機と比べても遜色ないハクスラ体験
シリーズ初となるMMORPG
「ディアブロ」シリーズはこれまでも,Battle.netを介したオンラインプレイが可能だったが,MMORPGであるイモータルではより多くのプレイヤーが1つのサーバーでプレイできる。今回のαテストでも,フィールドを移動中にほかのプレイヤーとすれ違ったり,その場に居合わせたプレイヤーと共闘してフィールドボスを倒したりと,MMORPGらしいシチュエーションを何度か体験できた。
一方で道中にあるダンジョンはインスタンス化されており,入場時にソロで挑戦するかパーティで挑むかを選択できる。パーティでプレイするときは,オートマッチングが利用可能だ。なお,ダンジョンの難度は参加人数によって変動する仕組みになっている。
ストーリーの途中で立ち寄ることになる「ワーザム」や「ウェストマーチ」といった町はソーシャルハブの役割を持っており,とくに多くのコンテンツが開放されるウェストマーチは,αテストであるにも関わらず多くのプレイヤーで賑わっていた。
また,インゲームチャットも用意されており,仲間を募ったり雑談を楽しんだりといったことも手軽にできる。
もう1つMMORPGらしい要素として,本作には「ギルド」も用意されているが,今回のプレイでは結成するまでに至らなかった。公式の情報によると,ギルドメンバー同士でソーシャルアクティビティを楽しめるそうだ。
ちなみに「ディアブロ III」のクランでは,レジェンダリーアイテムなどを拾うと,その情報が自動的にクランのニュースハブに投稿される仕組みなどがあり,メンバー間で情報共有が楽しめた。おそらくイモータルのギルドも,そういったソーシャル機能が用意されているものかと思われる。
スマホに最適化されたゲームシステムと操作性
ゲームパッドで遊ぶコンシューマ版の「ディアブロ III」がそうであったように,イモータルの操作もハードウェアに最適化されている。スマートフォンのディスプレイに指を置いて操作する本作では,画面左下の仮想パッドで移動し,右下のスキルUIに配置されたアイコンをタップして技を発動するという仕組みになっている。
スキルUIにある大きいアイコンには,通常攻撃として利用できるプライマリスキルがセットされており,その周囲にある一回り小さい4つのアイコンには,セカンダリやユーティリティといったクールダウン付きのスキルが配置されている。
また,プライマリスキルの左上には特別なゲージあり,これがチャージされるとアルティメットスキルが発動できる。これは一定時間プライマリスキルを強化するものになっており,その名の通りここぞというのときの必殺技として活躍しそうだ。
方向や地面を指定して発動するタイプのスキルは,アイコンをタッチすると矢印や円が表示されるので,そのまま指を動かして方向や位置を決め,指を離してスキルを発動させる。
これまでのディアブロシリーズと比べるとスキル発動までに一手間あるが,その代わりに一部のスキルには,タッチし続けていると威力が上がったり範囲が広がったりといったアクション性が加えられているので,戦闘のテンポが悪いといった印象はまったくなかった。
操作性については,最適化だけでなく簡略化も図られている。イモータルではオプションにアイテムの自動取得設定があり,コモン(白),マジック(青),レア(黄)の3つは設定しておくと近づくだけで自動で拾ってくれる。「Grim Dawn」のように細かく設定できるフィルター機能こそないが,大量のドロップアイテムをいちいちタッチしなくても済むのはありがたいところだ。
また日課コンテンツの対象になるようなクエストでは,目的地まで自動で移動してくれる機能もある。自動化されているのはこの2つくらいで,昨今のスマホ向けMMORPGのように何でもかんでも自動でやってくれるというわけではない。
スキルとレジェンダリーアイテム
イモータルのキャラクタークラスは,「バーバリアン」「ウィザード」「モンク」「デーモンハンター」「クルセイダー」「ネクロマンサー」の6つで,それぞれが独自のスキルを持っている。
スキルにはランクが設定されており,キャラクターのレベルに応じてランクが自動的に上がっていく仕組みだ。ランクが上がると威力などがアップするのだが,「ディアブロ III」のルーンのように,気軽に性質そのものを変えることはできない。
また本作にはアイテムにもランクがあり,鍛冶屋でランクを上げることで性能を高められる。レジェンダリーに関してはランク20まであげられ,一定のランクに達するごとに特別なボーナス能力値が追加される仕組みになっている。
スキルの性質を変えたり,威力を上げたりする手段として用意されているのが,「レジェンダリーアイテム」と「チャーム」そして「パラゴン」だ。レジェンダリーアイテムは,エリートモンスターやボスなどを倒したときに稀にドロップし,装備すると特定のスキルが強化される。
筆者は今回のαテストで5つほどレジェンダリーを拾ったのだが,印象としては,IIIにあったルーンの効果をレジェンダリーに移植したような,控えめな性能のものが多く,その1つでDPSが一気に上るといったこともなかった。
「ディアブロII」では,インベントリに入れておくだけで効果を発揮していた「チャーム」だが,イモータルではスキルのランクを底上げしてくれるアイテムとして登場する。チャームによって対象となるスキルや上昇値が異なるので,レジェンダリーと同じくチャームを厳選していくのも楽しみの1つになりそうだ。
最大レベルに到達すると開放される「パラゴン」にも手が加えられており,「ディアブロ II」のスキルツリーのように枝分かれする複数のルートから強力なアビリティなどを習得していく形になっている。
「チャージ」や「チャネリング」といったスキルタイプ全体に効果を及ぼす「レジェンダリージェム」,レジェンダリをクラフトするのに必要となる「ルーン」など,成長システムに絡む要素はほかにも存在し,本作でも幅広いキャラクタービルドが楽しめそうな雰囲気である。
実績システムと2つのリフト
イモータルには,ゲームの進行度に応じて報酬がもらえる「CODEX」,条件達成で進捗ポイントがもらえる「ACTIVITIES」,進捗ポイントの累積に応じて報酬がもらえる「Battle Pass」,未知のモンスターを記録していく「INDEX」といった具合に,さまざまな実績が存在する。
中でもINDEXは,モンスターの情報が埋まれば埋まるほどキャラクターのステータスが上昇するという,成長システムにも紐付いたコンテンツになっており,やり込みプレイにも幅が持たされている感じだ。
やり込みという面では,本作にも2つのリフトが用意されている。1つはアイテム収集を目的とした「エルダーリフト」だ。エルダーリフトは制限時間内に一定数のモンスターを倒して,最後に登場するボスを討伐すればクリアというシンプルなランダムダンジョンになっている。道中でのアイテムドロップはなく,ボスを倒すと大量にアイテムが獲得できるという部分から,どちらかというと「ディアブロIII」のグレーター・リフトに近く,プレイ感もそのままだ。
入場するのに特別のアイテムは必要なく,回数制限なども設けられていないので,ストーリークリア後はエルダーリフトに潜るのが1つのエンドコンテツとなるだろう。
ちなみに,エルダーリフトに入場するときに「Crests」というアイテムを捧げておくと,レアアイテムなどのドロップ率が上昇する仕組みになっている。「Crests」は課金コンテツの1つにもなっているが,今回プレイした限りではCrestsなしでもレジェンダリーなどは普通にドロップしたので,あくまで1つの時短と考えて良さそうだ。
もう1つのリフトが「チャレンジリフト」で,こちらはほかのプレイヤーとクリアタイムを競うようなコンテンツになっている。報酬はあらかじめ提示されており,一定期間でリセットが掛かる模様だ。
ほかにも日課コンテンツとして「Bounty Board」が用意されている。これは,ランダムに提示される4つのミッションをこなしていくもので,クリアするとそれぞれの達成報酬のほか,特別なチェストが1つもらえる。Bountyは全部で12個用意されており,受けているものをクリアすると新しいものが貼り出される仕組みになっている。
Bountyの目的地までは,前述したとおり自動で移動してくれるので,日課コンテンツとして手軽に消化しやすいのは嬉しいところだ。
今回のテクニカルαテストで体験できたのは以上となる。まだα版ということで,そのすべてに触れられたわけではないものの,プレイした感触としては「スマホで遊ぶディアブロIII」といった感じで,PCやコンシューマで遊ぶディアブロと比べても遜色のないハクスラ体験が楽しめた。
日本での展開に関しての続報はないものの,日本語版の公式サイトは随時更新されており,情報発信も精力的に行われている。いずれ国内向けのテストも行われるはずなので,興味のある人はApp StoreやGoogle Playにて事前登録を済ませておくと良いだろう。
「ディアブロ イモータル」公式サイト
「ディアブロ イモータル」事前登録ページ(App Store)
「ディアブロ イモータル」事前登録ページ(Google Play)
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