RTS「ウォークラフト III」が約17年ぶりにリマスター化。「Warcraft III: Reforged」が本日リリース

　Blizzard Entertainmentは北米時間の2020年1月28日，新作リアルタイムストラテジー（RTS）「Warcraft III: Reforged」をリリースした。ダウンロード価格はスタンダードエディションが3630円，各種特典が付随したSpoils of War Editionが4800円（それぞれ税込）。

　本作は，日本でも2003年にリリースされたRTS「ウォークラフト III」および拡張パック「ウォークラフトIII：フローズン・スローン」（2004年）をセットにしたうえで，リマスター化したタイトルである。
　ユニットや建築物などのグラフィックスは単に高解像度に対応させるのではなく，デザインを含め刷新。同社のゲームサーバーBattle.netを通じてのマルチプレイもサポートしており，オリジナル版の発売当時にタワーディフェンスやMOBAの盛り上がりに大きく貢献したマップエディタ（World Editor）も健在だ。


　オリジナル版の発売が2003年ということで，若い4Gamer読者にとっては馴染みが薄いかもしれないが，デジタルカードゲームの「ハースストーン」も，本作と同じ世界観で展開されているタイトルである。

　本作のキャンペーンシナリオでは，後のリッチキングとなるアーサスをはじめ，スロール，ジェイナ，ティランダなどなど，ハースストーンにおける主要人物の多くが登場している。ハースストーンでは単体のカードやヒーローとして登場している彼らだが，本作では60種以上が用意されたシングルプレイミッションで，バックグラウンドストーリーなどがふんだんに描かれているのだ。ヒューマン，オーク，ナイトエルフ，アンデッドの4勢力が激突し，また，ときに手を結ぶ本作のストーリーは，ハースストーンの熱心なファンにとっても興味深いと思われる。


　なお，現在の「Warcraft III: Reforged」公式サイトを見る限り，ローカライズ対応言語に日本語が記載されていない。2003年のオリジナル版では，当時のパブリッシャを担当していたカプコンによる日本語ローカライズが行われていただけに，今回のリマスター化を長年待ち続けたファンとして詳細が気になるところではある。

「Warcraft III: Reforged」公式サイト