プレイレポート
[G-Star 2018]スマホ向けMMORPG「風の王国:Yeon」のプレイレポート。原作ゲームの雰囲気をそのまま再現
本作は,PC用MMORPG「風の王国」のスマートフォン向けタイトルになるが,そもそも「風の王国」とは,原作マンガ「風の国」をベースとして1996年4月に韓国でサービスが始まったMMORPGだ。日本では2000年にサービス開始,2005年にサービス終了となっているので,もはや4Gamer読者でも知らない人がいてもおかしくない。
しかし,韓国では“今も”サービスが続いており,ギネスブックに登録された“最も長くサービスされているオンラインゲーム”の年数を更新し続けているのだ。
「風の王国:Yeon」は,「風の国」の世界観である三国時代初期を背景に,ルリ王(瑠璃明王)とホドン王子 (好童王子)が主人公となり,高句麗の第2代王瑠璃の息子である「テム神王ムヒョル」の征伐や,彼の2番目の妻である「ヨン」,彼女の息子「ホドン王子」と「ナクラン姫」のラブストーリーなどが語られるという。
本作は2019年に配信が予定されている新作タイトルではあるものの,とくに3D化などは行われておらず,原作ゲームの世界観やグラフィックスがほぼそのまま再現されている。懐かしさというよりも,もはや古めかしさを覚えてしまうグラフィックスだが,逆にここまで思い切られると,あえて「風の王国はこうあるべき」という制作陣のこだわりが感じられる。
G-Star 2018で出展中の本作はイベントの特別仕様で,ストーリーを進めながら「戦士」「盗賊」「呪術師」「道士」の4職が体験できるというもの。「パーティーダンジョン」「パーティーレイド」といった,モバイルバージョンのみのコンテンツも用意されている。
実際に会場でプレイしてみると,クエストをクリアしたときに場面やキャラクターの装備が突然切り替わったりして少し戸惑うこともあったが,イベント会場でMMORPGの要素を短時間でまんべんなく触れられたので,よく考えられた体験版と言えるだろう。
さて,今回の体験版では,さして目新しいものは感じられず,最新タイトルとして日本人プレイヤーにオススメできそうかというと少し難しいところだ。ただ,ここまで原作ゲームに寄せたことを考えると,やはり原作ゲームをよく知るかつてのプレイヤー達や,現役プレイヤーに向けた作品なのだろうと推測できる。
そう考えると“そのまま”であることが正解なのだろうとも思えるのだ。この新しいプラットフォームで登場する「風の王国」が,どう受け入れられていくのか,注目していきたい。
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