インタビュー
[TGS 2018]より対話を重視したゲームに。「謀りの姫:Pocket 〜まったり宮廷ライフ〜」のプロジェクトディレクター・ 俞 星宏氏に本作の魅力を聞いた
東京ゲームショウ2018に出展されている,WISH INTERACTIVE TECHNOLOGYの新作スマホアプリ「謀りの姫:Pocket 〜まったり宮廷ライフ〜」(iOS / Android)。本作のプロジェクトディレクターを務める俞 星宏氏に,日本でのリリースに向けた話を聞くことができたので,本稿でそれをお届けしよう。4Gamerでは2018年9月21日に,本作を試遊したインプレッション記事を掲載しているので,そちらもあわせてチェックしてほしい。
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プロジェクトプロデューサーの俞 星宏氏に聞く
「謀りの姫:Pocket 〜まったり宮廷ライフ〜」の魅力
4Gamer:
プロジェクトディレクターを務めているということですが,具体的にどのような役割を担っているのでしょう。「謀り姫:Pocket」を日本でリリースすることになった経緯もあわせて教えてください。
俞 星宏氏(以下,俞氏):
まずプロジェクトディレクターとしてですが,ゲームの遊び方やシステムの構築など全般的に携わっています。
日本でのリリースを決めたことについては,「謀りの姫-TABAKARI NO HIME-」(iOS / Android)が,日本で好評だったことが大きいですね。
4Gamer:
日本国内では今年(2018年)5月にリリースされましたね。
俞 星宏氏(以下,俞氏):
はい。実は中国国内では「謀りの姫」以上に「謀り姫:Pocket」の人気が高く,中国のセールスランキング30位くらいに入っているんです。
「謀り姫:Pocket」は「謀りの姫」の2年後にリリースしましたが,その2年の間にお客様からたくさんのフィードバックをいただきました。その反響を受けて,遊び方やキャラクターデザインを改善しています。よりよいゲームに仕上げた自信もあり,また日本のユーザーの好みにも近づけたという感触もあったので,日本でのリリースに踏み切りました。
4Gamer:
本作のセールスポイントはなんでしょうか。
俞氏:
主に3つあるのですが,1つ目は3Dを採用したことです。「謀りの姫」は2Dでしたが,「謀りの姫:Pocket」は3Dで物語が楽しめるので,ドラマを観ているようなエンターテイメント性が強くなりました。
4Gamer:
2つ目は何でしょう。
俞氏:
遊び方がさらに豊富になったことです。例えばミニゲームのなかでペットを飼ったり,中華料理を調理したりといった遊びを新たに搭載しました。またオフラインでも,ほかのプレイヤーからのオススメが届く機能や,着せ替えの衣装も追加されています。
4Gamer:
では,あと1つは。
俞氏:
SNS機能です。サーバー内のユーザーたちが,お互いタイムリーにチャットできる機能を実装しました。物語中にユーザー同士でコメントしあったり,ゲーム内アイテムの“花”を送りあったりできるんです。
一緒にゲームを楽しむことによって,よりユーザー同士のコミュニケーションを楽しめるのではないかと考えました。NPCの皇帝様とおしゃべりしたり,プレゼントを送って好感を得たりすることもできますよ。
4Gamer:
「謀りの姫」ではドロドロ愛憎劇が描かれていますが,「謀り姫:Pocket」はどんな物語になるのでしょう。
俞氏:
「謀りの姫」も「謀り姫:Pocket」も,じつは同じ小説をベースにしてシナリオを作っています。ただ「謀りの姫」のほうがよりリアルに,小説にそった内容になっていて,「謀り姫:Pocket」はもっと気軽に楽しめるエッセンスを加えた物語になっています。
4Gamer:
配信に向けて,今後どのような戦略で本作をアピールしていく予定でしょうか。また,日本での配信時期はいつごろになりそうですか。
俞氏:
配信時期については,2019年上半期を予定しています。
4Gamer:
「謀りの姫」の話に戻りますが,この時の日本に進出しての手応えはどうだったのでしょう。
俞氏:
最初は,中国の宮廷を題材にしたスマホゲームに,日本のユーザーが興味を持ってくれるか心配だったんですが,実際にはいい成績を残すことができました。なので「謀り姫:Pocket」のリリースにも期待しています。
ただし,日本のユーザーがどんなゲームシステムを好むのか,どんな課金の仕方をするのかは把握しきれていません。日本のユーザーのフィードバックを吸い上げながら,そのあたりは引き続きブラッシュアップしていきたいと思っています。
今回僕が日本に来た理由も,実際に日本のユーザーの反応や意見が知りたかったからです。
4Gamer:
ビジネスデイではありますが,今日の手応えは感じられましたか。
俞氏:
想像していたより,皆さんにに受け入れられたように感じました。一般公開日の2日間もより多くの日本のユーザーに試遊してもらいたいですね。そしてたくさんの意見をいただきたいと思っています。
4Gamer:
日本でリリースするにあたり,シナリオやゲームシステムなどで,日本と中国のユーザーが好む傾向の違いを感じられたと思うところがあれば教えてください。
俞氏:
今の時点では,そこまで大き違いは感じていませんが,文化的な違いに対しては,これからもいろいろ調査していきたいと思っています。例えば,中国の皇帝は複数の女性と結婚していますが,そういう制度を日本人はどう思うのかとかを知りたいです。
それに日本のガチャ機能は,中国のゲームにはあまりありません。日本のゲームはガチャをすることによって,いろんなキャラクターなどを手に入れますが,中国はお金をチャージして欲しいものを手に入れます。その違いも調査したいですね。
4Gamer:
最後に,日本でのリリースに向けた意気込みと,読者へメッセージをお願いします。
俞氏:
「謀りの姫」の日本でのセールスランキングは100位くらいなんですけど,「謀りの姫:Pocket」はベスト50を狙っていきたいですね。中国の皇帝を題材にした「謀りの姫:Pocket」は,より多くの日本人のユーザーに遊んでもらえるように,工夫してデザインしました。本作を遊ぶことによって,普段の生活の疲れとか,ストレスを解消できるような癒やし効果も感じてほしいなと思っています。
4Gamer:
ありがとうございました。
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