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ポッセの絆&マットリの信頼関係に涙! 「『ヒプノシスマイク-D.R.B-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》」レポート
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印刷2023/03/19 19:30

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ポッセの絆&マットリの信頼関係に涙! 「『ヒプノシスマイク-D.R.B-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》」レポート

 キングレコードがおくる「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」は,楽曲,TVアニメ,舞台などさまざまなメディアで展開されている音楽原作キャラクターラッププロジェクト。2020年3月26日にはゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」iOS / Android)がリリースされている。

 そんな本プロジェクトの舞台化作品(以下,「ヒプステ」),メインストーリー第8弾となる「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》」が,2023年3月2日から3月19日まで上演された。

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 本公演は,シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”がメインで登場する。「ヒプステ」ではお馴染みのLEDや光を使用したサイバーで豪華な演出,巧みなダンスも交えた熱いラップバトルがポイントだ。ここでは,声出し応援が解禁となった3月14日,昼公演の模様をお届けしよう。

※記事内の写真は3月14日昼公演のものではございません。
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「『ヒプノシスマイク-D.R.B-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》」公式サイト


Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW
両者の魅力がぶつかり合う!


 ステージはサイレンの音とともに幕開けし,無数の光の中で対峙する碧棺 左馬刻飴村 乱数の姿が現れる。彼らが戦うこととなる「第二回ディビジョン・ラップバトル」の開催宣言が高らかに告げられたところで,ステージ恒例のオープニングがスタート。

 「ヒプステ」のオープニングは,音楽だけでなく,中央とサイドの映像,レーザーやスポットライトなどの光を使用した演出も必見だ。原作キャラクターのビジュアルから演者が飛び出してきたかのような演出も健在で,「キャラクターが現実の世界に存在している!」と思わされる。

 本編が始まると,中王区のデータベースを探っている毒島 メイソン 理鶯が登場する。ヒプステらしく,本舞台の随所でも歌とラップ,ダンスが盛りだくさんで,データベースを探る彼もクールな音楽とともに,リズミカルに体を揺らす。モニターに大きく映し出された,彼の端正な顔にもドキドキだ。

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 光の演出だけでなく,プロジェクションマッピングを使用したり,舞台上の小型カメラの映像をバックに映し出したりと,変わった演出の数々も見どころの1つ。舞台の端々で演出に参加する,ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”の巧みな動きがすごい!

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 続けて,左馬刻と入間 銃兎も登場するが,街のチンピラをしょっ引いている最中らしく,その荒々しい様子は本舞台の冒頭でも,相変わらず良い意味で治安の悪さを感じられた。

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 場面は変わって,“Fling Posse”が登場して,シブヤ・ディビジョンらしいポップな楽曲を披露する。曲中,乱数はノリノリでアイドルの如く「行くよー!」と,可愛らしく振舞っていたが……。先ほどの元気な姿が嘘のように咳き込む乱数と,その姿を心配そうに見つめる夢野 幻太郎有栖川 帝統。これまでのヒプステでは,“Fling Posse”はコミカルなやりとり,表情を多く見せてくれていたが,物語が進むごとに彼らを取り巻く展開に不穏な空気が増していく。

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 作中,自分は作られた存在であり,あと少しの命であることを語る乱数。彼のクローンも多数存在しており,幾度も対峙することとなる。乱数を演じる安井謙太郎さんの演じ分けに注目!

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 ヨコハマ・ディビジョンの場面では,左馬刻の妹である合歓が,中王区の行政監察局副局長ということを知って……。なぜこうなってしまったのか,自分の元に帰ってきてほしいという気持ちが,ラップに乗ってあふれる左馬刻の姿も非常に切ない。そんな彼の元に乱数が現れて,合歓がそうなってしまったのは自分のせいだと明かされる。

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 荒々しくも取り調べをこなす銃兎。取り調べのシーンで披露したソロ曲での,色気たっぷりすぎる動きに目が離せない……!

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 ヨコハマ・ディビジョンの場面では,左馬刻の妹である合歓が,中王区の行政監察局副局長ということを知って……。なぜこうなってしまったのか,自分の元に帰ってきてほしいという気持ちが,ラップに乗ってあふれる左馬刻の姿も非常に切ない。そんな彼の元に乱数が現れて,合歓がそうなってしまったのは自分のせいだと明かされる

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 最近,思いつめた表情を見せる乱数を気に掛ける幻太郎。最初は好奇心で彼についてきたが,今は仲間として支えたい気持ちでいる。彼の温かな気持ちにほっこり。

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 シリアスな展開続々と思いきや……理鶯が渾身の料理を帝統に振舞うシーンも。空腹にもだえる帝統に「いやしんぼさんめ」と声をかける理鶯がシュールで,会場の笑いを誘っていた。

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 乱数の秘密を知ってもなお,「そんなことは関係ない」「自分たちが最高のポッセと言っていたじゃないか」と声をかける幻太郎と帝統。ポッセの絆に涙!! みんなで生きるために,あきらめずに戦うことを決意する。終盤の言霊を信じて「乱数は絶対助かる!」と何度も叫ぶ帝統,もっともっと! 勧める幻太郎,2人からの本物の気持ちに本当の笑顔を見せてくれた乱数にこちらも笑顔にさせられた。

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 ヨコハマに中王区の魔の手が迫って……。なぜ自分たちが警察に追われているのか,理由は,以前姿を見かけた乱数が知っているかもしれないと理鶯が話す。銃兎と理鶯が時間を稼いでくれている間に,左馬刻はその場を離脱して,乱数を探しに行く。ヨコハマ・ディビジョンはクールな大人3人から構成されているが,やりとりの端々にそれぞれを信頼している気持ちが表れていて,仲間の絆を感じられる。

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 物語が進むごとにそれぞれのディビジョンともに,お互いを信頼している様,これから待つ戦いへの気持ちがさらに固まっていく様が描かれていく。物語の終盤ごろには,どちらのディビジョンも負けてほしくない! という気持ちが強まること間違いなしである。ピンチに陥る2ディビジョンが,どのようにしてディビジョンバトル2回戦に辿り着くのかは,今後発売を予定しているBlu-ray&DVDなどで確かめてもらいたい。


本編後のライブパートも大盛り上がり!


 本編のあとは,お待ちかねのライブパートが始まる。シリアスな本編とは雰囲気をがらりと変えて,トップバッターを飾ったディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”のクールなダンスで大盛り上がり!

 会場のファンは,応援グッズをつけてハンドサインを送ったり,コール&レスポンスで目一杯大きな声援も送る。楽しそうな会場に乱数も笑顔で「お姉さんたち,声出してくれる?」と煽ったり,帝統はどさくさに紛れて(?)「金貸してくれる人!」と声をかけて,たくさんの「はい!」を返してもらう愉快な場面も見られた。

 左馬刻も荒々しくも熱い声かけをしたり,銃兎は優雅に「もっと声出せますか?」と声をかけたりと,各々キャラクターらしい煽りが目一杯見られたのも楽しい。

 また,キャストたちが客席を回る時間もあり,劇中では見られなかった穏やかな表情で,会場のファンに手を振る姿に微笑ましい気持ちになる(左馬刻は,終演まで終始クール!)。

 ラストを飾った,本舞台のテーマ曲「三心同体」では,曲中に猫のように「シャー!」と威嚇しあう幻太郎と帝統,幻太郎が銃兎にデコツンしたりと,キャラクター同士のアクションが満載で,取材ながらも思わず笑顔と声が出そうになってしまった……。非常に楽しい場面で溢れたライブパートとなった。

 どのキャラクターも,それぞれの個性を感じるラップや,ダンスで魅せてくれた本舞台。物語的には,乱数が好きな人にはとても切ない展開盛りだくさんで,涙腺を刺激されてしまう。彼を支える仲間たちの,優しくも本物の友情を感じられる気持ちにもほっこりしつつ,うるっともさせられて,観劇中の情緒が大変であった……。今後のバトルの行方が気になる舞台,Blu-ray&DVDの発売も予定されているので,気になる人は要チェックだ。


「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》」

<公演日時&会場>
【大阪】2023年 3月 2日(木)〜3月5日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール
【東京】2023年 3月9日(木)〜3月19日(日) TOKYO DOME CITY HALL

<出演者>※敬称略
シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”
飴村 乱数 安井 謙太郎
夢野 幻太郎 坂田 隆一郎
有栖川 帝統 滝澤 諒

ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”
碧棺 左馬刻 阿部顕嵐
入間 銃兎 水江建太
毒島 メイソン 理鶯 バーンズ勇気

ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”
Toyotaka
RYO
gash!
SHINSUKE
HILOMU
Dolton
KENTA
GeN
KIMUTAKU

<スタッフ>※敬称略
原作 EVIL LINE RECORDS
演出 植木 豪
脚本 亀田真二郎
主催 『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会




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