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乙女ゲー初心者にオススメな「片恋いコントラスト」第3巻を紹介。教師と転校生，どちらを選ぶかはあなた次第！

2018/11/30 11:34 　アイディアファクトリーの女性向けブランド「オトメイト」とフロンティアワークスが贈る“三角関係”をテーマにしたプロジェクト「triAngle PROJECT」。その第2弾「片恋いコントラスト ―way of parting―」の最終巻にあたる第3巻が，2018年11月30日に発売されました。


　第3巻では，主人公の橘川冴子（※名前のみ変更可能）が通う「冠咲学園」の教師・楠見清孝（CV：鳥海浩輔）と，物語の途中で転校してくる楡居 凪（CV：吉野裕行）の2人が攻略対象のキャラクター。
　教師と転校生，2人の男性と主人公の三角関係な恋愛を少女漫画チックに描いた本作を紹介します。

教師への初恋と失恋を描いた「初恋編」と，突然現れた転校生との微妙な距離が楽しめる「傷恋編」

　ある出来事がキッカケで，特定の友達を作らずに1人で過ごしてきた主人公は，高校生になっても，友達を作る気がなく，できるだけ人と関わらないようにしようと思っていました。

　ところが，高校生の初日からハリネズミのマドちゃんに出会ったり，同じクラスの椎葉亜樹那（CV：緑川 光）に明らかに不味そうなガムを渡されそうになったり，生徒会長の桐阪 保（CV：森田成一）にひょんなことから生徒会に誘われたり……と何かと慌ただしい！
　人付き合いに不慣れな主人公は，これ以上なにかある前に……と，さっさと帰ろうとするのですが，帰り際にシールが貼られている懸賞用のチラシを拾ってしまいます。


　ただのチラシであれば気にはならないものの，シールが貼ってあるということで，落とし主が探していることも考え，主人公は職員室に届けようとします。人との関わりを避けているせいで，ぶっきらぼうに見える主人公ですが，実際は人のことを気に掛ける優しい子です。
　そういう経緯があり，職員室を訪れようとするのですが，途中でチラシの持ち主である清孝と遭遇します。

　チラシを渡してもぶっきらぼうな態度の清孝に対して，本当に教師？　と疑問を抱く主人公でしたが，ほか生徒からは“くっすー”と呼ばれ，慕われている教師のようです。そういえば，学生時代は先生に変なあだ名をつけていたなぁ……。

　その後，なぜか落とし物だったはずのチラシを清孝から渡され，さらっとシール集めの続きを任されてしまいます。

「続きは頼む」って無責任な……

　シール集めを任されたものの，やる気のない主人公でしたが，もらえるプレゼントが“パンケーキの形をした特大スイーツクッション”だと知り，シール集めに興味を持ち始めます。そんなとき，たまたま遭遇した清孝にシールをもらうのでした。
　最初はやる気がなさそうな清孝のことを怪しんでいた主人公でしたが，チラシを巡るやり取りをしているうちに，段々と彼に心を許しはじめます。

　夏休みのある日，3つの教科で赤点をとってしまった主人公は，補習を受けるために登校するのですが，日本史の補習を受けるのはクラスで主人公だけ……。というのも，日本史を教えているのは清孝で，授業のたびにテストに出る部分を生徒達に教えていたからでした。ぬるい。
　結局，清孝とふたりっきりの補習になってしまったわけですが，この補習で主人公は彼への印象を改めることになります。

　さらに「テストで50点以上取る」という条件で，清孝に勉強を見てもらうことになり，ほかの生徒よりもちょっと近い距離で清孝と接する機会が増えていきます。

　勉強を教えてもらう関係になり，清孝といろいろなやりとりをするようになった主人公は，次第に彼への想いを自覚するように。しかし，ある出来事がキッカケで，告白する前にフラれるような形になってしまいます。
　1人で落ち込んでした主人公でしたが，大好きなラジオ番組「アルカンジェ舞渡華の微睡みナイト」（通称，マドナイ）で聞いた言葉をキッカケに，結果は分かっていても告白しようと決意を固めます。

　後日，清孝に自分の想いを伝えますが，結果は予想通りの玉砕。結局主人公の初恋は，失恋で終わってしまうのですが，想いを伝えられたことで，すこし前向きな失恋に思えました。


　前向きな気持ちで終われたといっても，失恋は失恋。完全に吹っ切れたわけではない主人公の前に，ちょっとぶっきらぼうな転校生・凪が現れます。
　彼との出会いは，クラス発表を確認しに行ったとき。制服と鞄が新しく，見たことがない人ということで，主人公は凪のことを新入生と勘違いするのですが，それがキッカケで2人は犬猿の仲になってしまいます。

失恋した相手である清孝には担任になってほしくない，と願う主人公でしたが……

　同じクラス，隣の席ということで，自然に話す機会が増えていく主人公と凪の話題は，主に勉強のこと。凪はもともと大学附属の高校に通っていたこともあり，かなり勉強ができるようで，勉強が苦手な主人公をからかいつつも，ついには勉強を教えてくれるように！　頼もしい。

マドナイの公録イベントが開催されると決まり，盛り上がる主人公を凪がからかう場面も

　父親の仕事のため，これまで転校続きだったという凪は，理由は異なるものの，主人公と同じように“友達は必要ない”と考えているようですが，2人の様子は傍から見たらどう見ても友達です。

　一緒に勉強をしたことで凪との距離が縮まったころ，仲良くなった2人の様子をみた清孝に，凪と付き合っていると勘違いされていることが発覚します。
　主人公は勘違いされるようなことをしている自分にイラっとし，つい凪に対してぶっきらぼうな態度で接するのですが，その結果，主人公と清孝の間に何かがあったことを凪は察してしまったようで……。


　友達はいらないと豪語していた主人公と凪が，やがてお互いを友達と呼べる関係になり，次第に異性として意識しだすのですが，そこに今度は主人公をフッたはずの清孝が近づいてきます。

　初恋編，傷恋編のクリア後に解放される「三角関係編」では，大人の余裕がある清孝と，そんな清孝に主人公を取られたくない凪の主人公を巡るバトルが繰り広げられます。

　果たして主人公は，過去の恋と未来の恋――どちらの恋を選ぶのでしょうか。

本作は，これまでの2巻と同様，2周めからは攻略対象キャラクター視点の物語が新たに本編に追加されます。攻略対象のキャラクター達は，物語の中盤までそれぞれ“ある秘密”を抱えているのですが，彼ら視点の物語では，その秘密をより詳しく知ることができ，キャラクターの心情を深く読み解くことが可能です

　本作には，一般的な恋愛ゲームにある“ルート”と呼ばれるものはなく，初恋，失恋，新しい恋の予感……すべてを必ず経験して，最終的にたった1人の男性を選ぶことになるといった，ちょっと特殊な構成になっています。また，本作は第3巻ですが，1〜2巻をプレイしていなくても楽しめる内容となっています。

　大きなルート分岐もないので，シンプルな内容になっていますが，シンプルだからこそ，乙女ゲーム初心者でも楽しめる作品です。

「片恋いコントラスト ―way of parting―」公式サイト

（C）2017 IDEA FACTORY / Frontier Works

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