プレイレポート
“推しと始める”デスゲーム生活。「クリムゾンクラン」で生き残りを賭けて戦う準備はOK?
タイトーとアイディアファクトリーが共同開発する女性向けスマホアプリ「クリムゾンクラン」(iOS / Android)。本作は,謎のアプリ「CRIMSON CLAN」によって命を賭けたデスゲームに巻き込まれた主人公たちが,大切な仲間と生き残るために戦いを繰り広げる,現代を舞台としたダークファンタジー作品だ。女性向け恋愛ゲームブランド「オトメイト」の作品でお馴染みの人気イラストレーター,きなみ由希氏,紫あや氏,川人やすたけ氏,水輿ゆい氏,ナガオカ氏がキャラクターイラストを手がけ,キャラクターたちのボイスは梶 裕貴さんをはじめとする豪華声優陣が担当していることでも注目を集めている。事前登録者数が111万人を突破していることからも,その期待の高さがうかがえるだろう。
こちらの記事でお伝えしたとおり,本作は2019年6月27日から“SSR確定無料10連ガチャ付先行ダウンロード”が行われているので,どのキャラクターを推しにするかをこれから決める人も多いのではないだろうか。今回,7月4日のサービス開始に先駆けてゲームをプレイする機会を得たので,本稿では世界観やキャラクター,ゲームシステムを紹介しよう。まだ推しキャラを決めていない人は,これを機に推しを決めてデスゲーム生活に備えてほしい。
「クリムゾンクラン」公式サイト
「クリムゾンクラン」ダウンロードページ
「クリムゾンクラン」ダウンロードページ
※本稿のスクリーンショットはすべて開発中のものです。
命がけの“ゲーム”の幕が上がる――
まずは,「クリムゾンクラン」のあらすじを紹介しよう。本作の主人公は,関東近郊の大学に通うごく普通の女子大生だ。変わらぬ日々を送るなか,ある夜に異変は起きた。友人と歩くバイトの帰り道で正体不明の怪物に襲われ,深手を負ってしまうのだ。薄れゆく意識の中で,主人公は謎の声を耳にする。
するとスマートフォンから眩い光が溢れ出て,主人公の服は,まるでアニメかゲームの登場人物のような不思議な衣装に変わっていた。
戸惑う主人公のもとに1人の青年が駆けつけると,「CRIMSON CLAN」というアプリの“プレイヤー”になったのだと告げられる。そして彼自身もまた,ゲームのプレイヤーであると――。
こうしてあなた(プレイヤー)は,「CRIMSON CLAN」の参加者になってしまった主人公となり,現実世界を舞台に毎夜繰り広げられるデスゲームに身を投じることになる。「CRIMSON CLAN」の目的とは,ゲーム内での死が及ぼす現実世界への影響とは,デスゲームを終わらせる方法とは……謎が渦巻くこの世界でどのような物語が展開するかは,とても気になるところだ。
■クラン&キャラクターを紹介。あなたなら誰を“推し”にする?
「クリムゾンクラン」には,“クラン”と呼ばれるグループが多数存在する。これは,ゲーム内に登場するアプリ「CRIMSON CLAN」で発生するクエストを効率よくクリアするため,同じ目的をもったプレイヤー同士で組織された集団のことだ。
現時点で5つの有力なクランがあり,ゲームのクリアを目指して激しい抗争を繰り広げているという。ここでは,これからプレイする人の“推し”を見つける参考に,筆者の所感を交えつつそれぞれのクランと所属するキャラクターを紹介しよう。
<S.L.C.(エスエルシー)>
皐ヶ丘大学を拠点とする,学生中心のクラン。主人公が最初に身を寄せることになるクランだが,同じ大学に通う生徒が多く含まれていることもあり,非常に親しみやすいイメージだ。「正統派」という言葉が合いそうな雰囲気だが,本クランには“ある秘密”を抱えたメンバーがおり,それが正統派に留まらない印象も与えているように感じられる。
ノブレス・オブリージュ
有里 諒(ありさと りょう)/ CV:梶 裕貴
皐ヶ丘大学考古学部の2年生で「S.L.C.」のマスター。有名な名家の跡取り息子で,その名に恥じない高貴な心の持ち主だ。主人公が最初に出会うキャラクターで,とても真っ直ぐで爽やかな印象があるが,“明るく元気いっぱいな主人公ポジ”ではない。若さゆえの未熟さや強すぎる責任感がそこはかとない陰を感じさせ,魅力的だ。
S.L.C.の頼れる兄貴分
八坂ハヤト(やさか はやと)/ CV:佐藤拓也
皐ヶ丘大学経済学部の3年生。諒とは高校時代からの親友で,「兄貴肌」なキャラクターだ。周囲からは「思ったことは何でも言ってしまうデリカシーのない人間」と認識されているが,内面はとても世話好きで気遣いもでき,ただ口下手で不器用なだけということが伝わってくる。とても頼りがいがあり,包容力を感じさせるキャラクター。実家が青果店というところもイチオシのポイントだ。
病弱ムードメーカー
遠野和希(とおの かずき) / CV:花江夏樹
皐ヶ丘大学考古学部の2年生。実は重い病気を抱えているのだが,本人はむしろそれをネタにしており,“笑えない冗談”を飛ばしてくる少々困ったムードメーカー。彼もまた一筋縄ではいかないキャラクターという印象。病気のせいで引っ込み思案だった彼は,メンバーと親しくなってから明るくなった経緯があるため,彼の中では仲間に対し,おそらく一方ならぬ恩義があるのだろう。そうした彼の愛情は,ときに自己犠牲という形で現れている。
猫かぶり系年下プレイボーイ
谷 悠真(たに ゆうま) / CV:斉藤壮馬
白陵学園高校の2年生で,諒の家に居候中。かなりの小悪魔系プレイボーイで,主人公に会うたびモーションをかけてくる。「ちょっと生意気な年下男子」な彼は,見た目だけでなく成績もかなり良く,非常にハイスペックなキャラクターだ。ニコニコと主人公に接する姿は子犬っぽい愛らしさがあり,癒やされる。一方,戦闘時や会話の端々からは,物事に対する責任感の強さも感じられ,ただかわいいだけではない一面も。
<秩序の騎士団(オーダーナイツ)>
「不幸なき世界」の実現のため,皐ヶ丘教会の神父が中心となって結成されたクラン。白を基調とした衣装や教会を拠点に活動をしていることから,とても清廉な印象を受ける。所属メンバーと接してみると,それぞれが第一印象と異なる内面を持っていることが分かる。筆者的には,一番“大人”に感じたクランだった。
秩序を司る,若き聖騎士
結城 凪(ゆうき なぎ) / CV:松岡禎丞
皐ヶ丘大学法学部の准教授。その外見や穏やかな性格で学生たちに人気だが,敵対者の前では冷酷かつ苛烈な騎士となる。さらに内面は非常にプライドが高く,上下関係にも非常にシビアなところがある。一見すると聖人君子のようだが,その実,かなりの激しさを秘めているところがこのキャラクターの魅力だろう。物語の中でヒロインと関わりを持つうちに,どのような変化が生まれるかに注目したい。
騎士団作戦参謀
一之瀬京介(いちのせ きょうすけ) / CV:鈴村健一
教会付属の児童養護施設の教員で,クランでは作戦参謀を務める。毒舌で無駄を嫌う,見た目通りのクールなキャラクターだ。施設の子供たちにも容赦なく接するが,実は子供好きで,最終的には甘くなってしまう(しかし表情は崩さない)のが萌えるポイント。殺伐とした空気のあるクランだが,彼の存在によってバランスが取れているようにも感じられる。
おっとり神父
榊 伊織(さかき いおり) / CV:野島健児
教会の見習い神父。“人畜無害”といった感じの,癒し系でおっとりした性格……と思いきや,目的のためには手段を選ばないシビアな面がある。クラン内ではやや特異な立場にいるのだが,その実態はぜひ自身の目で確かめてみてほしい。こうした人格を形成させた背景や過去など,謎めいた部分がどのように明らかになるか楽しみなキャラクターだ。
騎士たちを従える者
御子神総士(みこがみ そうし) / CV:鳥海浩輔
人々のために尽くす人格者で,教会と児童養護施設を運営している。その反面,治安を乱す者には実力行使も辞さないリアリスト。このクランが「不幸なき世界」という理想を掲げて活動する姿は,彼の持つ印象と重なる。人々に慕われながらもどこかに謙虚さが垣間見え,彼がいることでクランの存在に説得力が生まれるように感じられる。
<インフェルノ>
ホストクラブ「インフェルノ」のオーナー,久世蓮夜を中心にホストやアウトローたちが集ったクラン。ひと目見ただけで,一般市民は近づかないほうがいいかも……と思わせるメンバー構成だが,ストーリーを進めるほど,彼らの人間臭さや魅力が明らかになっていく。個人的に,第一印象から最もイメージが変わったクランだ。
愉悦の夜王
久世蓮夜(くぜ れんや) / CV:三木眞一郎
「楽しければOK」がモットーのホスト。砕けた性格でくだらない冗談を口にする一方,自分に敬意を払わない相手やつまらないものには容赦をしない激しさもある。ホストという職業柄か,人好きのする接し方に長けているため油断しそうになるが,ストーリーを引っ掻き回す狂言回し的な一面もある。目が離せない魅力的なキャラクターだ。
苦労人系不良少年
早乙女 櫂(さおとめ かい) / CV:寺島拓篤
無感動で冷めた性格の少年。蓮夜の経営するホストクラブで調理担当として働いており,もともとはS.L.C.の仲間だったが,ある理由から脱退している。どこか斜に構えて世の中を見ているのは,育った環境によるもののようだ。ぶっきらぼうだが常識人なので,ぶっとんだメンバー揃いのクランでは苦労人になりがち。
スーパー【ライフ】ハッカー
真嶋春道(まじま はるみち) / CV:下野 紘
とにかく楽をしたがる天才ハッカー。皐ヶ丘大学の学生だが,その記録はハッキングによるもので,本当は入学試験すら受けていないという謎多きキャラクターだ。バトル衣装では顔の部分が仮面で覆われており,本作のキャラクターの中で最も“ヤバそう”な印象を受ける。なかなか内面は見せてくれなさそうだが,キャラクターの深掘りが楽しみな1人だ。
任侠系天然サムライ
御剣源次郎(みつるぎ げんじろう) / CV:杉田智和
剣術修行の旅の途中,空腹で倒れているところを蓮夜に拾われた……というなかなか突飛な経緯を持つキャラクター。忠義を重んじる真面目な性格で,蓮夜のことを“若”と呼んでいる。天然なところもある,いわゆるサムライ枠というか武士的なキャラクターだが,彼もまた蓮夜のホストクラブで働いているらしい。ぜひ接客されてみたい。
<APPLE☆MINT(アップル☆ミント)>
皐ヶ丘市の誇る人気アイドルグループで,グループがそのままクランになっている。目的不明で,時折クエストに乱入しては歌を披露していく謎のプレイヤー集団として有名らしい。音楽に(おそらく)しっかりと向きあっているグループと思われ,メンバーそれぞれは非常に個性的だが,どこか統一感がある。見た目的には最も華やかな印象。
ゴーイングマイウェイ
北丸 奏(きたまる かなで) / CV:古川 慎
アイドルグループであり,クランでもある「APPLE☆MINT」のリーダー。自分の世界に生きているタイプの人間で,他人には理解できないような発言が多いとプロフィールにあるとおり,いきなり登場して斜め上の言葉選びでセリフを発する。マイペース極まりなく,独自の世界観が一周回ってコミカルに映る。登場するたびに何を言うのかワクワクさせられるキャラクターだ。
不幸系ドMアイドル
千代崎夕弦(ちよざき ゆづる) / CV:奥山敬人
シンガーソングライターを目指して上京したはずが,不幸な手違いでアイドルになってしまったキャラクター。しかしその不幸すら“芸の肥やし”として楽しんでいるドM気質の持ち主。よって,デスゲームに巻き込まれてプレイヤーになってしまった状況も,自分への試練として彼なりに満喫しているらしい。ある意味でポジティブなのかも……?
ブロードウェイ発,時代劇オタク
アーサー・ロングエーカー / CV:鈴木裕斗
ニューヨーク出身のハーフ。母の影響で時代劇に興味を持ち,役者になるべく来日したのだが,気付けばアイドルに。女性の扱いに関しては紳士的。とにかく明るくてちょっと大雑把で,絵に描いたような“アメリカン”だ。服装などのセンスがとてもいいため,アイドルとしての人気は高いらしい。あまり陰を感じさせない分,これからの深掘りに期待。
隠れゲーマー二世アイドル
西町楽叶(にしまち がくと) / CV:土岐隼一
超有名芸能人を両親に持つ二世アイドル。親譲りで才能はあるのだが,プライドが高くわがままで協調性はゼロ。実は隠れゲーマーであり,オフの日はずっと引きこもっているらしい。世界は自分を中心に回っているとでもいいたげな物言いをするのだが,承認欲求が強いということは,愛情を求めていることの裏返しなのかもしれない。
<アルジェント・カーネ>
殺し屋3人と怪盗1人で構成された謎の多国籍裏稼業クラン。依頼によって皐ヶ丘を訪れた彼らは“ある人物”と“ある物”を探しているらしいのだが,その理由は不明。黒ずくめのバトル衣装と武器からは底知れぬ闇のようなものが感じられる。そもそも彼らに団結力はあるのだろうか……? ストーリー展開が非常に楽しみなクランだ。
機関車系ゴッドファーザー
ルーカ・アナスタージオ / CV:津田健次郎
イタリア人,職業は殺し屋。元マフィアであり,当時のファミリーでのあだ名は“機関車男”。これは“思い込んだら一直線で融通が利かない頑固者”という意味だそうだ。まさにゴッドファーザーというべき重厚な見た目と声からは,アダルトな魅力を感じずにはいられない。
セレブな若手ヒットマン
レオン・スタンスフィールド / CV:保志総一朗
アメリカ人,職業は殺し屋。新進気鋭のヒットマンとして裏社会で名を馳せる,気のいい伊達男だ。かなりのセレブでプライベートでは派手な生活を送っているが,仕事では派手さを求めない堅実派という二面性が魅力。ヒロインへの接し方もスマートかつ親切で,彼にハマるプレイヤーが多そうな予感がしている。
暗殺者一族出身の狂犬
胡 十暁(ふー しーしゃお) / CV:高橋直純
中国人,職業は殺し屋。中国の奥地で暮らす暗殺者一族の人間で,暗器の扱いに長ける。そんな経歴のためか,クランの中でもとくに協調性がないらしい。言ってみれば“狂犬”のようなイメージだが,純粋なところがあり,時折とても可愛らしい一面を覗かせるのも魅力的だ。
ジェンダーフリー怪盗
星宮瑞帆(ほしみや みずほ) / CV:子安武人
国籍不明,職業は怪盗兼美容系会社社長。アルジェント・カーネの紅一点……ではなく,男性で性癖もノーマル。服装も「この方が美しいから」という理由で,美しいものを見つけるとつい“粗相”(盗み)をしてしまう。おしゃべり上手でコミュニケーション能力が抜群(ボイスも素晴らしい)。彼も内面をもっと知りたくなるキャラクターだ。
最後に,本作の主人公(プレイヤーキャラクター)とそのガーディアンも紹介しておこう。
主人公
朱崎未来(あかさき みらい)※名前変更可能
皐ヶ丘大学に通うごく普通の女子大生。ある夜,デブリと呼ばれる怪物に襲われ,デスゲーム「CRIMSON CLAN」のプレイヤーとなってしまった。謎のクラス【クイーン】が与えられた特異な存在で,その能力を得たがために他プレイヤーから狙われることになる。
ガーディアン
フェニックス / CV:黒田崇矢
主人公のことを気にかけており,なにかと世話を焼いてくれる。チュートリアルではナビゲーターとして登場。小鳥を思わせる可愛らしい見た目だが,声はとても渋く,このうえなくダンディである。
“推し”をゲットするべく奮闘してみた
最初の10連チュートリアルガチャは,プロローグの1話目終了後に無料で引くことができ,なんと最高レアリティであるSSRカードを必ず1枚入手可能だ。このガチャではキャラクター全員が描かれたSSRカードも出現するそうで,こちらは通常ガチャでは手に入らない特別なカードとのこと。
今後SSRカードのコンプリートを目標にするのであれば手に入れておきたいところではあるが,今回は“推し”狙いでいきたいと思う。ストーリーの関係上,登場していないキャラクターのほうが多いのだが,プロフィールを吟味して決めてみた。推しはずばり,胡 十暁である。見た目と声と肩書で決定してみた。性格はまだよく分からないが,とりあえずいってみよう!
「クリムゾンクラン」のガチャでは,一部を除くSR以上はボイス付きのセリフによる演出がある。最初に出たSSRはこちらのキャラクターだった。
これは苦労人系不良少年の早乙女 櫂……! 思わず手を差し伸べたくなるシチューションのスチルだが,十暁の高レアは出なかったので再チャレンジすることに。アプリをアンインストールして再DLし,またはじめからスタートする。10連ガチャのタイミングまでに名前の入力を行うのだが,名前はあとからでも変更可能なので,無駄を省きたいプレイヤーはテキトーな名前を入力しておいてもOKだ。
……再びガチャを回してみるも,十暁はなかなか現れない。やはりアサシンだからなのか。ちなみにリトライして出たSSRのキャラクターはこちら。
これはまた(野菜スティックまでもが)とても美しい……。ここでいったん,推しの変更もありか? とも考えたのだが,やはり初志を貫くことにした。ちなみにこのときに気づいたのは,ガチャの演出でクランのアイコンが赤くなると,そのクランに所属するキャラのSSRカードが出現する(黄色はSR)。狙っているキャラがいるときは,クランのマークに注目してやり直しをすると(多少だが)時短になるだろう。
そして格闘すること数十分……ついに!
SSR十暁をゲット!! とてもかわいい……頑張ってよかった……報われた……。余談だが,ここまでにSRの十暁が何枚か出ていたことを報告しておきたい。
「推しキャラはSR以上ならOK」の場合は比較的時間をかけずに達成できるが,今回のように「推しのSSR一本狙い」の場合は,そこそこの時間が必要になるかもしれないことを念頭に置くべきかと思う。とはいえ,本作はチュートリアルガチャでSSRカードを必ず入手でき,リセマラ自体もそこまで大変ではない印象だったので,最初から推しと一緒にいたい人はチャレンジしてみるといいだろう。
事前登録報酬でガチャ15回分のクリムゾンクリスタルの配布が決定しているので,チュートリアル終了後のタイミングで再度ガチャにチャレンジしてみてももちろんOKだ。そのほか,公式サイトにて配信日前日まで実施されているミニゲームでガチャチケットを1〜10枚(運が良ければ)手に入れることもできる。
バトルでプレイヤーRANKを上げてストーリーを読み進めよう
本作のゲームシステムは,「ストーリー」「クエスト/バトル」「育成」のパートに分けられている。ストーリーにはいくつか種類があり,中心となる「メインストーリー」はプレイヤーRANKによって開放される。クエストまたはバトルをプレイすることで経験値を得られ,一定以上の経験値が溜まるとプレイヤーRANKが上昇する形だ。
ストーリーを読み進めてプレイヤーRANKが足りなくなったら,編成したパーティでバトルやクエストをこなしてレベルを上げ,再びストーリーを読み進めて……という流れが主なプレイサイクルになる。バトルで勝つためには,デッキに編成したキャラクターの強化も重要なポイントになるので,バトルをこなしながらデッキの強化も並行して行っていこう。
なお,ゲーム開始直後はストーリーの「プロローグ」のみが開放されている。プロローグはチュートリアルを兼ねた内容で,読み進めていくと物語の流れに沿ってバトルパートへ突入し,基本のプレイ方法を学べる。
■バトル
バトルでは,画面右上のボタンで「オート」モードに切り換えられる。仲間が繰り出す通常攻撃は,手動/オートに関係なく自動で行われるため,手動の場合でも指示を出すのは「スキル」と「ガーディアン」の発動のみ。バトルがあると聞くと複雑そうなイメージを受けるかもしれないが,プレイヤーが操作する部分は少ないのでオートでなくても遊びやすい印象だ。
スキルは,画面下のカードを上にスワイプすると発動する。カードはKEEPエリアに複数枚ストックしてから上にスワイプすることもでき,この場合は2人以上の仲間が協力して攻撃を繰り出す「リンケージ」を発動できる。カード1枚の状態でこまめにスキルを発動するか,ストックして強力なリンケージを狙うかは戦況に合わせて判断しよう。スキルのほかにも,キャラクターの下の赤いゲージが溜まるとガーディアンを呼び出せるので,発動させるのを忘れずに!
「オート」モードにすると,通常攻撃のみならず単発スキル(カード1枚を消費してのスキル攻撃)も発動されるようだ。今回プレイした感じだと,ある程度のところまでは「オート」で敗北することなく進めたので,とくに戦闘スタイルにこだわりがない,あるいはストーリーを早く読み進めたいプレイヤーは「オート」に任せてしまっても問題ないだろう。また,モード切替ボタン横の倍速ボタンを3倍にしておくと,かなりの時短になるはずだ。
■ストーリー
ストーリーは4種類あり,それぞれ読み進めるための条件が異なっている。
- メインストーリー……デスゲーム「CRIMSON CLAN」に巻き込まれてしまった主人公をめぐる,本作のメインの物語。プレイヤーRANKを上げることでエピソードが開放されていく。
- キャラクターストーリー……一部を除くレアリティSR以上のカードに用意されている個別のストーリーで,キャラクターの意外な一面を垣間見られるものだ。カードを育成すると読み進められる。
- クロスストーリー……特定のカード2枚を取得すると読むことができる,2人のキャラクターをフィーチャーしたストーリー。
- イベントストーリー……期間限定のストーリー。
このほかにも,カードにある「エクストラボード」のマスを埋めてストーリーやボイスを開放するシステムや,キャラクターを特定のスポットへ派遣してカードを育成できる「自主練」,キャラクターとの親密度を上げたり,経験値や報酬を取得できたりする「クエスト」,家具を配置して部屋作りを楽しめる「クランホーム」など,盛りだくさんのコンテンツが用意されている。
ストーリーをメインにした女性向けタイトルが多いなか,本作はストーリーを読む以外にもゲーム内でやれることが多い部類に入るのではないかと思う。とっつきにくさを感じるプレイヤーもいるかもしれないが,本作はバトルの難度がちょうど良く,オートプレイの快適さなどもあって,ストレスなくプレイすることができた。
また,デスゲームをテーマとしたダークなストーリーは後を引く面白さで,かつテンポよく読み進められるため,気付けば筆者はすっかり本作に“ハマって”しまっていた。推しキャラを決めたことによって,ゲームへの思い入れが強まったのも1つの要因だろう。開放されているメインストーリーはすべて読み終わってしまったため,早く続きが読みたくて仕方ない状況だ。
ストーリーは面白そうだけど,バトルのあるゲームは面倒そう……と敬遠しがちな人にも,ぜひプレイしてみてほしい。この夏,おすすめの一作だと太鼓判を押したい。