プレイレポート
[gamescom]「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」プレイレポート。フロム・ソフトウェアの新作和風アクションは一撃必殺の爽快感が魅力
さっそくプレイしてきたので,そのレポートをお届けしよう。なお,今回の試遊では,Xbox Oneのコントローラを使用している。
「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」公式サイト
本作は,戦国末期の日本を舞台にしたアクションゲームだ。プレイヤーは「隻腕の狼」と呼ばれる忍となり,さまざまな忍具を組み込んだ「忍義手」と刀を駆使しつつ,苛烈な戦国末期を戦い抜くことになる。
今回のデモは,ステージのいたるところに敵が配置されており,1体ずつ倒しながら進んでいく流れになっていた。
戦闘では,右手に持つ刀で攻撃しつつ,状況に応じて左手の忍義手を使う。忍義手は,装着する忍具によって攻撃方法が変わるので,敵との距離が離れていれば手裏剣で牽制し,盾を持っている敵は斧で盾を破壊するといったように,相手や状況に合わせて忍具を切り替えながら戦うことが重要となりそうだ。
忍具はリアルタイムで切り替えが可能で,それに合わせて義手のギミックが動くという細かい演出があり,これがなかなかカッコよかった。
反撃されそうになったらガードするか,左右への素早いステップで回避していく。ステップ回避は,「Bloodborne」と同じ感覚で使用できるので,ステップで揺さぶりをかけ,相手が攻撃を空振りしたら,その隙を突くといった戦法も有効だった。
また,敵の攻撃をジャンプで避けつつ,空中から攻撃を繰り出すこともでき,戦闘のスピードはBloodborneよりも速い印象だ。
アクションの中で,とくにスカッとするのが「忍殺」だ。これは,相手の「体幹」ゲージを攻撃で削り切ると発動する一撃必殺の技であり,専用のモーションで相手を仕留めるというもの。発生時の効果音はソウルシリーズの「致命の一撃」に似ており,痛快なモーションも相まって爽快感抜群だ。
体幹ゲージは通常攻撃でも削れていくため,とくに体幹の少ない雑魚相手だと,大抵の場合は止めを刺すときに忍殺が発動する。複数の雑魚を相手にする場合は,殺陣(たて)のようなテンポで忍殺が発動するので,操作していても見ていても非常に気持ち良い。
一方で,体幹ゲージが多く硬い敵の場合は,通常攻撃だけで削り切るのは難しい。そこでポイントになるのが,ジャストガードで発動する“見切り”だ。見切りが発動すると,相手を怯ませたうえで体幹を大きく削り取れるので,強敵と戦うときは積極的に狙っていくことになる。
見切り判定のタイミングはシビアだが,早めに出して失敗しても通常のガードになるだけなので,ソウルシリーズのパリィと違って失敗時のリスクはそこまで高くない。刀同士がぶつかりあって火花を散らす様子はまさに“剣戟アクション”といった感じで,男心がくすぐられた。
正面切っての戦闘も良いが,忍らしく隠密プレイに徹するのも面白い。本作では,ボスを除くほとんどの敵が暗殺できるようなので,うまく行けば隠密プレイだけでボスのもとまで進むこともできるかもしれない。
そんな隠密プレイに欠かせないアイテムが「鉤縄」(かぎなわ)だ。ステージ内には,鉤縄を引っ掛けられる場所がそこかしこに存在し,そういったところに鉤縄を引っ掛けることで,建物の屋根や木の上に素早く移動できる。高所では索敵がしやすいうえ,下にいる敵に暗殺を仕掛けることも可能だ。ほかにも,戦闘から素早く離脱したり,攻撃の補助に使ったりといったこともできるので,忍具と同じく重要なアイテムと言えるだろう。
もちろんフロム・ソフトウェアのゲームなので,たとえ雑魚が相手でも油断をすればあっさりと死ぬ。ただし本作では,戦闘中に死亡してもコストを支払えばその場で復活できる「回生」というシステムがある。蘇るタイミングは自由なので,相手が油断したタイミングで復活して背後からの一撃を決めるといったことも可能だ。コストは,敵を倒すことでチャージされていく仕組みなので,積極的に敵を倒してコストを溜めることも攻略のカギになりそうだ。
なお,プレイヤーの生命線となる回復アイテムは,「DARK SOULS」シリーズのエスト瓶と似た方式になっており,ステージ上に点在する鬼仏にアクセスするとチャージされる。ただ,鬼仏に触れると敵も復活するので,むやみやたらに触らないほうが良さそうだ。
成長要素については確認できなかったが,フロム・ソフトウェアの北尾泰大氏によると,本作はステータスを割り振るようなものでなく,アクションをアンロックしていくような仕組みになっているそうだ。とくに忍義手はさまざまな改造が可能で,それによって戦術の幅が広がっていくという。
E3 2018で公開されたトレイラーを見たときは,これまでのソウルシリーズとは毛色の違う,スピーディにアクションが展開するゲームという印象だった本作だが,実際にはソウルシリーズと同じような感覚でプレイできた。なおかつ,剣戟による体幹ゲージの削り合いや,忍殺による痛快なフィニッシュムーブ,鉤縄を使った立体的な移動などの要素によって新鮮さもあるので,アクションゲームファンであれば十分に楽しめる一本といえるだろう。
今後は日本国内でも試遊できる機会があると思われるので,そのときはぜひプレイしてみてほしい。
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