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ASRock,Z790搭載ゲーマー向けマザーボード計7製品を国内発表。最上位の「Z790 Taichi」やMini-ITXモデルに注目だ
製品ラインナップは以下のとおり。具体的な価格や発売日は明らかになっていない。
- Z790 Taichi:E-ATX
- Z790 Taichi Carrara:E-ATX
- Z790 PG Riptide:ATX
- Z790 PG Lightning:ATX
- Z790 PG Lightning/D4:ATX,DDR4メモリ対応
- Z790M PG Lightning/D4:MicroATX,DDR4メモリ対応
- Z790 PG-ITX/TB4:Mini-ITX
Z790チップセットは,第13世代Coreプロセッサに対応する最上位製品だ。前世代の「Intel Z690」と比べて,PCI Express(以下,PCIe)4.0のレーン数が増加しており,マザーボードにより多くのUSBポートを搭載できるという。一方で,CPUソケットをはじめとして,そのほかの違いは少なく,基本的にはZ690のマイナーアップデートという理解でいいだろう。
ASRock製Z790マザーボードの最上位モデルとなるZ790 Taichiは,24フェーズの電源回路を備えるのが見どころとなっている。大型のヒートシンクと組み合わせることで,CPUの周辺にパーツの熱を冷却するそうだ。
インタフェースでは,USB Power Delivery 3.0(以下,USB PD 3.0)に対応したUSBピンヘッダや,組み込み用途向けのDisplayPort規格である「eDP」(embedded DisplayPort)のピンヘッダといったユニークな機能が目につく。
eDPピンヘッダは,海外の自作PCファンの間でPCケース内にディスプレイを搭載するニーズが増えていることから搭載したとのこと。ASRockによると,PCケースに内蔵するディスプレイパネルのキットを販売する計画もあるそうだ。
このほかにも,Thunderbolt 4とUSB4に対応したType-Cポートや,高速なポーリングレートで通信するゲーマー向けデバイス用のUSBポート「Lightning Gaming Ports」なども搭載する。
さらに,「X670E Taichi」と同様に,Z790 Taichiにも,ASRockの創立20周年を記念した特別モデルであるZ790 Taichi Carraraを用意している。チップセットやI/O部分のカバーに大理石風のデザインを採用したのが特徴だ。
ASRockのゲーマー向けブランド「Phantom Gaming」では,Mini-ITXモデルのZ790 PG-ITX/TB4に注目したい。小型ながら,2基のUSB4ポートなど豊富なインタフェースを搭載するのが見どころとなっている。
また,Phantom Gamingの下位グレードとなる「PG Lightning」からは,Z790 PG LightningとZ790 PG Lightning/D4,Z790M PG Lightning/D4という3製品が登場した。Z790 PG Lightning/D4は,Z790 PG LightningのDDR4メモリ対応版,Z790M PG Lightningは,そのMicroATXモデルとなる。
PG Lightningの前身だった「Phantom Gaming 4」は,電源回路のフェーズ数などを削減することで,できるだけコストを抑えていた。それに対して,Z790 PG Lightningは,電源回路を上位モデルと遜色ないものに変更したのに加えて,ピンヘッダを含む15個ものUSBポートを備えるのが特徴だ。今どきのマザーボードでは珍しいPS/2ポートを搭載するのもユニークだ。また,こちらにもeDPピンヘッダを備える。
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