バンダイナムコエンターテインメントは,新作スマートフォン向けアプリ
「ドラゴンボール レジェンズ」(
iOS /
Android)を2018年夏に配信する予定だ。言わずと知れたアニメ/漫画の
「ドラゴンボール」シリーズをもとに作られた本作は,事前登録の受付開始から1か月足らずで
登録者数が250万人を突破するなど,注目度の高いタイトルだ。
4Gamerでは,4月中旬に開催された本作のクローズドβテスト(第2回)に参加する機会が得られたので,その主なゲーム内容を本稿で紹介しよう。
本作は,「ドラゴンボール」の歴代シリーズ作の主要キャラが勢揃いし,全宇宙最強を決める
“超時空バトルロイヤル”を戦い抜くという設定のゲームだ。スマホ端末の片手持ち&指一本での操作が可能で,まるでアニメ版のキャラを自在に動かすような,スピード感溢れるバトルが大きな見どころとなっている。
対戦は3vs.3によるチーム戦形式で,両チームから1名ずつが参加してのリアルタイムバトルを行う。バトル中はメンバーのチェンジも可能だ。
対戦中のキャラは舞空術で常に浮いており,上下左右へのフリック/スワイプで移動,画面中央のタップで通常攻撃,画面下部に出現するカードをタップすることで必殺技を繰り出すというのが基本操作となる。
画面を適当に連打するだけでも小気味よいコンボを繰り出せるほか,敵との距離に応じて打撃と射撃(いわゆる気功波,エネルギー弾)の使い分けも行ってくれる。上下のスワイプで相手との距離を調節でき,左右のフリックでは“バニシングステップ”なる回避行動も可能だ。
画面下部には最多で4枚の
“アーツカード”が出現し,これらをタップすることで,かめはめ波,気円斬,ファイナルフラッシュなど,キャラ固有の必殺技を繰り出せる。なお,アーツカードのなかには,その上部に“ドラゴンボール”(玉)が記されているものもある。このタイプのカードを使うと,画面右側にあるマークが1個点灯し,7個集まると超必殺技の
“ライジングラッシュ”が発動できるのだ。
もっとも,アーツカードの使用時には“気力”のゲージが必要になる。この気力ゲージは時間経過で自然回復するほか,画面のロングタップで急速回復させることが可能だ。ただしロングタップ時は無防備となるため,リアルタイムで進行する本作では,使うタイミングも駆け引きのひとつとなる。
本作はスマホ向けアプリということで,対戦格闘ゲームにおけるコマンド入力のような複雑な操作は必要ない。アーツカードも指一本でOKだ
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敵がエネルギー弾を発射したのを見てから,バニシングステップで避けるといったことも可能。操作システムはシンプルだが,腕の見せどころはたっぷりある
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両者の打撃攻撃が同じタイミングでぶつかると,“ドカバキインパクト”が発生。タイミングを合わせてタップするミニゲームを制した側が,ダメージを与えられる
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気力ゲージはチーム内で共有される。タフなキャラで気力ゲージを溜めてから,アタッカー系のキャラにチェンジして,強力なアーツカードを使うという戦術も
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ライジングラッシュは3名のチームメンバーが力を合わせてド派手な超必殺技を繰り出す。拮抗したバトルでドラゴンボールを7個集めるのは大変だが,決められれば勝利は目前だ
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鳥山 明氏がデザインした新キャラのシャロット
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本作の主なゲームモードは,
ストーリーモード,
イベントモード,
PvPモードの3種類だ。
ストーリーモードは,アニメ版
「ドラゴンボール超」の“力の大会”終了後という時代設定で,“超時空バトルロイヤル”なる舞台で繰り広げられる。オリジナルキャラの
“シャロット”が主人公で,
鳥山 明氏がこのキャラクターデザインを行っているとのことだ。
ちなみに超時空バトルロイヤルには,(その名のとおり)時空を超えた戦士たちが集結する。設定によるとシャロットは昔の時代のサイヤ人とのことで,孫悟空らと相まみえたときのジェネレーションギャップなども,ファンにとっては興味深いだろう。
もう一方のイベントモードは,原作アニメ/漫画における主要エピソードを追体験できるという内容である。ドラゴンボールは長年続いているシリーズだが,このイベントモードならプレイヤーの年代に関係なく,お気に入りのエピソードが見つかりそうだ。
いわゆる放置系のサブコンテンツも用意されている。今回のクローズドβテストでは,各種アイテムを入手できる“冒険”や,レベルアップに必要な経験値を獲得できる“修行”が確認できた
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超時空バトルロイヤルの設定からも分かるように,本作に登場するキャラは,歴代のシリーズ作からまんべんなくピックアップされている。
入手システムは少々独特で,ガシャやバトル報酬などを通じて,
キャラごとに用意された“Zパワー”を獲得。Zパワーが一定値に達すると,新キャラの入手や,入手済みキャラのレアリティ上昇が行われるというシステムだ。レアリティが上がることで,パラメータが上昇するほか,バトル中に出現するアーツカードもアンロックされる。
ワールドワイドで展開される本作では,PvP系のコンテンツも充実している。勝敗に応じてレーティングが増減し,これをもとにしたランキング/報酬システムなどが確認できた。
ちなみにPvPでは,事前に6キャラによるチームを組んでマッチングを行い,マッチングが成立すると,最初にお互いのメンバー構成を見せ合う。そのうえで,実際のバトルに赴く3名を選ぶという流れだ。アーツカードが個性的な本作では,キャラ単位での優劣は避けられそうにないが,相手を見てから3名を選ぶシステムである程度の戦力差を補えるかもしれない。
本作ではワールドワイド展開も重視しており,上述したバトル関連の各種システムも,タイムラグなどの影響を極力受けないように調整されているとのこと
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今回はごく短期間のテストプレイで,ゲームシステムやコンテンツを隅々まで体験できたわけではないが,
シンプルな操作で3Dキャラを自在に動かせるバトルには胸躍るモノがあった。本作のキャッチコピー
「来いよ,指1本で相手してやる」に偽りはない印象だ。
本作の
公式Twitterではプレイムービーが随時公開されているが,これを見るだけでも,3Dグラフィックスかつフルボイスで楽しめる本作のポテンシャルは感じられるだろう。
このように「ドラゴンボール レジェンズ」は,誰もが知るIPのドラゴンボールを,スペックが十二分に高まった現代のスマホ端末で楽しめる一作である。今夏の配信に向けてさらに注目を集めそうなので,もし興味を持ったらぜひ事前登録を行っておこう。
※開発中のバージョンを取材しているため,本稿に掲載しているスクリーンショットなどの情報は今後変更される可能性があります