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[JAEPO2018]「SHOOT AWAY PRO」プレイレポート。昔ながらのエレメカを,現代の技術でリニューアルしたクレー射撃ゲームが3月に登場
大型スクリーンに映し出される「クレー」と呼ばれる皿をショットガンで撃ち落とす,体感スタイルのスポーツ射撃ゲームなのだが,そのタイトルを聞いてピンときた古参ゲーマーも多いのではなかろうか。本作は,1977年にナムコからリリースされた「シュータウェイ」のリニューアル作品なのだ。
実物を取材して驚かされたのが,筐体前方にある100インチの画面はディスプレイではなくスクリーンであり,クレーは筐体側から投影されたものだということ。ビデオゲームではなく,オリジナルと同様に機械的な機構を主体とした「エレメカ」であり,筐体内部では機械制御された投影用のミラーなどが動いているのが確認できた。
備え付けのショットガンは射撃用の実物をイメージしたと思われるずっしりと重い仕様で,撃った反動が感じられるリコイル機能を搭載。銃口が2つあり,一方からは画面を撃った場所を表示するLEDの光が,一方からはヒット判定用の赤外線が同時に照射される仕組みだそうだ。
またクレーが割れたときのエフェクトは,パターンを機械的に切り替えるオリジナルと同様の演出で,当時を知っている人には懐かしく,知らない人には新鮮に感じられるのではないだろうか。
今回出展されたバージョンは,10回に分けて合計15枚投擲されるクレーを撃ち落とす「はじめての射撃」と,交互にクレーを撃って競う2人プレイの「2人で競う!」の2つのモードがプレイ可能だった。
撃てる弾の数は投擲されるクレーの枚数と同じなので,毎回正確な射撃が要求される。クレーの動きによるラグも生じるため,うまく狙えたと思っても意外に当たらなかったりするので,その感覚を掴むことも重要だ。
2018年にリリースされるゲームらしく,ゲーム内容はただクレー射撃をするだけでなく,難度の異なる段位に挑戦する「段位認定」や,限られたライフ数で連続100枚のクレー射撃に挑戦する「百発百中」などの複数のモードが用意され,より楽しめる内容となっていた(今回は選択不可だったが)。
ブースで取材対応してくれたバンダイナムコエンターテインメント AM事業部の田中彰一氏は,元祖シュータウェイを知らない若い営業スタッフから「クレー射撃のゲームがあったら面白いのではないか」という提案があったのが,開発のきっかけになったと語る。
それならばと,かつて人気を博したエレメカを当時に近い設計でリニューアルし,「昔ながらのあまり嘘っぽくないアナログな動きで,シンプルで誰でも分かりやすく楽しめる」ものとしてリリースするに至ったそうである。
ヒットの判定は赤外線を利用していて,屋内のロケーションなら基本的にどこでもプレイができるとのこと。また100インチスクリーンはオリジナルと同等のサイズで,前方に広い視界が広がる現実のクレー射撃の爽快さをそのまま継承している。
また2人プレイを1丁の銃で交互にプレイする仕様にしたことについては,「2人のプレイヤーに同じポジションでプレイしてもらうのと同時に,相手に見られている緊張感の演出や,交代するときの会話でゲームをより盛り上げるという意図がある」とのこと。実際に会場でもオペレーター諸氏が多人数で盛り上がっている様子が見られ,この仕様が正解だということも感じられた。
リリースは2018年3月を予定。この時代に蘇った昭和のエレメカを,ぜひJAEPO会場で楽しんでみてほしい。
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