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PC向けオンラインゲーム「ガンダムヒーローズ」のプレス発表会&体験会をレポート。「ガンダムヒーローズ ユニバース」の生配信もスタート
第1部では今春サービスイン予定の新作PC向けオンラインゲーム「ガンダムヒーローズ」のゲーム内容や,今後の予定などが発表され,第2部は公式番組「ガンダムヒーローズ ユニバース」の第1回配信として豪華ゲストによるゲーム大会が行われた。本稿では,それらの模様をお届けしよう。
「ガンダムヒーローズ」公式サイト
「ガンダムヒーローズ」は今春サービス開始予定。4月上旬に第2回先行プレイヤー体験も開催
発表会は冒頭で最新PVが公開となり,ゼネラルマネージャー兼エグゼクティブプロデューサーの近藤貴浩氏による挨拶で始まった。
近藤氏は,本作はバンダイナムコオンラインとコーエーテクモゲームスとの共同で開発されたタイトルで,「3分間の大乱戦」というコンセプトのもと,歴代のガンダムシリーズに登場したモビルスーツやキャラクターが入り乱れて戦うリアルタイムバトルゲームであると紹介。プレイはもちろん,見ていても楽しいゲームを目指して,開発を進めているという。
続いて,本作のプロデューサーである木村基志氏より,ゲームの内容についての説明が行われた。
本作は,カードゲームのようにユニット(モビルスーツやモビルアーマー)とキャラクターを組み合わせたデッキを構築し,相手の旗艦の撃破を目指すリアルタイムストラテジーゲームだ。
勝利条件は,3分以内に相手の戦艦3隻のうち旗艦を撃破するか,終了時に相手のスコアを上回ること。ユニットは画面下部にあるエネルギーを消費して出撃させる。一度撃破されてしまったモビルスーツも,一定時間で再び出撃可能だ。エネルギーも一定時間ごとに回復するので,残量と出撃できるモビルスーツをチェックしながら,いかに効率よく,そして効果的にユニットを出撃させられるかが勝負のカギとなるだろう。
なお,近藤氏によると,今後の予定として2018年春にサービス開始を予定していると発表のこと。さらに,第2回先行プレイヤー体験を実施する予定だという。これはいわゆるオープンβテストに相当するもので,詳細は後日発表される。気になるファンは今後の情報に期待しよう。
ゲストの大原優乃さんと田口淳之介さんが「ガンダムヒーローズ」で激突!
続いてのコーナーは,スペシャルゲストにモデルや女優として活躍している大原優乃さんと,同じく俳優の田口淳之介さんを招いてトークショーやゲーム対戦会が行われた。
「ガンダムヒーローズ」について大原さんは,「Windowsでゲームを遊ぶのは初めて。ちょっと大人になった気分」とコメントしつつ,今回のゲーム体験会に向けて,しっかりと準備をしてきたそうだ。
田口さんは,これまでガンダムのゲームをいろいろと遊んできたと話し,自分が指揮官になって戦術が練れる「ガンダムヒーローズ」のシステムはのめり込んで楽しめると,並々ならぬ意欲を見せた。
大原さんと田口さんの対戦前には,木村氏からユニットの説明が行われた。ユニットは6種類あり,そのうち3つは「先鋒」「後衛」「遊撃」という3すくみの関係だ。それに加えて,攻撃特化の「飛行」,防御特化の「砲台」,狙ったユニットを攻撃して離脱する「爆撃」の3つが存在する。
これらを組み合わせてデッキを構築するのだが,セットできるユニットは10体まで。ユニットの☆の数が多いほど強いユニットだが,出撃時に消費するエネルギーが多いというデメリットもある。強いユニットばかりデッキに入れても,なかなか出撃できないことになってしまうので気を付けたほうがいいとのことだ。また,先鋒,後衛,遊撃をバランスよく組み込むことで,あらゆる状況に対応しやすくなると付け加えられた。
大原さんと田口さんの対戦会は,1,2戦めは,あらかじめセットされたデッキでの対戦。3戦めは,自由にデッキを組み替えての対戦となった。
1戦めは田口さんが攻め,それを大原さんが迎え撃つといった展開だ。田口さんのユニットを撃破して,スコアを稼いでいく大原さん。このまま大原さんのスコア勝ちかと思われたが,終盤に大攻勢をかけた田口さんが逆転勝利した。
2戦めは,スペースコロニー内でのバトル。1戦めと同様に田口さんの攻撃を迎え撃つ大原さんだったが,今度はユニットをうまく使いこなし,田口さんの戦艦3隻すべてを撃破して完全勝利を遂げた。「坊やだからさ」と自らの敗因を語る田口さんに,木村氏は「慌てていたせいか,ユニットの相性を無視した出撃があったので,そこを意識していれば勝てるのでは」とアドバイスを送った。
1勝1敗で迎えたラストラウンド,田口さんは開幕と同時にフリーダムガンダムを投入。容赦ない攻撃を行い,大原さんの戦艦を1隻撃破。さらに「俺のマウスが光って唸る!相手を倒せと轟き叫ぶ!!」と生アフレコを入れながら,田口さんは大好きなシャイニングガンダムを出撃させて攻め立てる。これまでうまく迎撃してきた大原さんだったが,強ユニットの波状攻撃を受け止めきれず,田口さんが勝利を掴んだ。
対戦後,シャイニングガンダムも使えて,さらにセリフまで言えてこんな楽しいことはないと熱く語った田口さん。大原さんも,最後の最後まで勝敗の行方が分からず,時間を忘れて楽しめたと感想を述べた。
ステージを終えたあとに,大原さんと田口さんへの合同インタビューの機会があったので,そこでもらったコメントを以下に紹介しよう。
大原優乃さん:
ゲームは大好きで,主にスマホとかで遊んでます。最近は,果物を育てる農家みたいなゲームを地道に遊んでいるところです。今日の田口さんとの対戦は,作戦が通じないぐらい隙がなくて,苦戦しながらの戦いでしたが,すごく熱い戦いができたんじゃないかと思います。3戦めは圧倒的な大差でやられちゃいましたが,本気で戦ってくれたのがすごく嬉しかったですね。
田口淳之介さん:
今日は,ガンダムとゲームという好きなものが被った発表会に呼んでいただけて,すごく嬉しいです。オンラインゲームも遊んでいて,普段は本名を出しては遊んではいないのですが,ガンダムヒーローズは正式サービス始まったら自分の名前で遊ぼうかなと思います。2戦めで完敗したのはすごくショックで,ゲームが好きと言いながら負けてしまったら今後に響きそうだなと思って,容赦なくやってしまいました。大人げなかったなと少し反省しています(笑)。
公式番組「ガンダムヒーローズ ユニバース」で正式サービス後に実装予定のユニットが公開
第2部では,公式番組「ガンダムヒーローズ ユニバース」の生配信が行われた。この番組は「ガンダムヒーローズ」の最新情報を公開していくというもので,今後,TwitchとPeriscope(ペリスコープ)にて定期的に配信を行っていく予定だ。
この日は初回の配信記念として,ゲストを招いてのゲーム大会が行われた。ステージに登場したのは,格闘ゲーム実況で有名なアール氏,MOBAの実況者eyes氏,DeToNatorのYamatoN氏,TCG解説で活躍中の桃太郎侍氏の4人。そうそうたる「ガンダム好き」なメンバーに,せんとすさんと堀内さんを加えた6人によるトーナメント形式で,ルールは3戦中先に2勝したプレイヤーが勝者となるBO3形式だ。
左からアール氏,eyes氏,YamatoN氏,桃太郎侍氏。活躍するステージが違うバラエティ豊かなメンバーだが,「ガンダム好き」という想いは共通のようだ |
プロデューサーの木村氏(右)と,宣伝担当の浜本氏(左)が,解説やサポート役としてステージに上がった |
対戦に先だって木村氏から,サービス後に実装が予定されているユニットが初公開されたので,ここで紹介しよう。
「機動戦士ガンダム00」からはガンダムエクシアが登場。先鋒タイプのユニットで,普通に使用する分にはあまり強さを感じられないとのこと。しかし,自分の艦船が1隻でも撃沈された状態で出撃すると,トランザム状態での出撃となり,移動スピードが大幅にアップ。一気に敵艦に迫ることができるという。
次は「機動新世紀ガンダムX」の主人公機,ガンダムX。サテライトキャノンを持つ砲台ユニットで,敵をまとめて殲滅することが可能だという。
「機動戦士Zガンダム」からは,サイコガンダムが登場。本作では敵戦艦の目の前にいきなり出撃させることができるという。ただし,出撃コスト(出撃時に消費するエネルギー)が非常に多く,使いどころが難しい上級者向けのユニットになるだろうとのことだ。
「機動戦士ガンダムSEED」からは,バクゥが実装される。バクゥは量産型の機体でもあることから,複数の機体で1ユニットとなる予定。地上戦でしか運用できないが,その分,ボーナスが付くという。
また第1回先行プレイヤー体験では未実装だった,「改造」機能が紹介された。
本作ではユニットを強化してレベルアップを図れるのだが,レベル上限に到達すると「改造」を行うことでレベルキャップを開放できる。この改造により,ユニットに新武装が追加されるのだという。
例えば改造前のキュベレイの武装はビームガンのみだが,改造に成功するとファンネルが追加される。プレイヤーはキュベレイを使用する際に,ビームガンで運用するか,ファンネルで運用するかを選択できる。同じユニットでも,戦場によって武装を変更することで,幅広い運用が可能になりそうだ。
せんとすさんとeyes氏による決勝戦。どちらが勝つか最後まで分からない展開だったが,僅差でせんとすさんが優勝の栄誉を掴んだ |
会場の一角には,「ガンダムヒーローズ」を実機でプレイできる体験コーナーも設置されていた。発表会では紹介されなかった機能などを見ていこう。
ユニットは,“ガシャ”やゲーム内イベント,生産によって入手できる。ガシャはバナコイン(有償コイン),ハロメダル(ゲーム内で手に入るコイン),GP(ゲーム内マネー)の3タイプが用意されている。
パイロットは「キャラクターガシャチケット」を使ってのガシャや,イベント報酬などで入手できる。キャラクターガシャチケットは,現在はゲーム内イベントなどでしか入手できない予定だそうで,ユニットより増やすのが難しいかもしれないとのことだった。
入手したユニットは,ほかのユニットやパイロットを消費してレベルを上げられる。それぞれレベルが上がると能力が向上するので,余裕があるなら強化すべきだろう。
ユニットとは少し異なるが,ゲームの勝敗を左右する艦船は最初から複数所持している。艦船によって微妙に能力差があり,どの艦船を編成するかも,勝負を分けるかもしれない。
移動力が高かったり,ユニットの射出速度が速かったりなど,艦船の能力もさまざま。グワジンやマゼランなどは宇宙ステージにしか出撃させられないなどの制限もある |
艦船の下にある「様子を見よ」「後退せよ」「前進せよ」は,プレイ中に艦隊に出せる指示だ。艦隊指示も数多く揃っており,艦隊選択画面で入れ替えることができる。いろいろ試してみて,自分の戦術にあった指示を組み込もう |
短い時間だったが,実際にプレイしてみると,マウス1つで気軽にプレイできるゲームといった感じだった。
一方,敵味方の状況やエネルギーゲージなど,プレイしながら見るべきところは多く,慣れないうちは少し難しく感じるかもしれない。だが,ユニットの動きを細かく指示できないもどかしさの一方で,思うように動いてくれた時の嬉しさは,リアルタイムストラテジーならではだ。ガンダムファンならずとも,リアルタイムストラテジーが好きだったり興味のある人は,ぜひ第2回先行プレイヤー体験に参加してみよう。
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