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力作の数々に保護者も感嘆!「Nintendo Labo」を使った小学生向けハッカソンの2日めをレポート
このイベントは,30人の小学生が,2日間という限られた時間の中で,「Nintendo Labo」を使う新しい「あそび」や「プログラミングおもちゃ」を発明するというもの。
Toy-Conを作ってNintendo Laboに慣れていく様子を中心に紹介した初日のレポートに続いて,本稿では2日めの模様をお届けしよう。
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工夫を凝らした作品が完成
2日めは,初日の午後から引き続いての「発明タイム」で作品を仕上げた後,「発表会」と「展示会」を行うというスケジュール。開始時間の10時近くになると,会場のTech Kids School渋谷校に子ども達がやってきた。
自由に作品を作れるよう,会場にはダンボールや厚紙,折り紙,セロファン紙などのさまざまな材料や道具が用意されていたが,持ち込みもオーケーということで,自宅から空き箱を持ってきた参加者もいたようだ。
そうして始まった2日めだが,おもしろいことに,実際に材料を使う工作の段階になって,男女による傾向の差がはっきりしてきた。やはり女子は外観にこだわりを見せている子が多く,ダンボールに絵を描いたり,細かい装飾を施したりしている。一方の男子はスケールを重視する傾向があるようで,ダンボールをたくさん使って大きな作品を作る子が多かった。
見ているだけでおもしろそうな作品が,次々と目の前で出来上がっていく。いずれも,子ども達が知恵をふりしぼり,たくさんの工夫を凝らした力作ばかりだ。
保護者や取材陣を前に,堂々と発表
発明タイムが終わると,次は展示会の準備。このハッカソンは発表ではなく,展示会がメインだという。つまり,作った作品を会場内に展示し,お互いがお客さんになって,みんなで遊ぶのが午後のメインイベントというわけだ。そのためには,お客さんに分かりやすいよう,自分の作品のポスターを作成しなければならない。
ポスターの書き方は自由。ダンボールにマジックで説明を書いたり,絵を貼り付けたりした見本を参考に,参加者それぞれが自分の作品をアピールするポスターを仕上げていく。
展示会の準備が終わったら,いよいよ保護者も観覧席についての発表タイム。6人ずつのグループにわかれ,1人ずつスクリーンの前で発表を行う。子ども達はマイクを持って自分の作品で工夫したところなどを話してくれた。中には,2人がそれぞれ開発した作品を一緒に遊べるように仕上げたグループもあった。
子どもの自由な発想がさく裂した展示会
全員の発表が終わると,展示会がスタート。参加者は半分に分かれてテーブルに作品とポスターを展示し,残りの子どもと保護者は会場を自由にまわり,体験したり,作者に質問したりした。
どの作品も本当にすばらしかったが,すべてを紹介しきれないので,その中からいくつかピックアップして紹介しよう。
Nintendo Laboの作品コンテストも開催中
今回のハッカソン,参加した子ども達は一様に「楽しかった!」「家でもやりたい」と話していたが,保護者はどう思ったのだろうか。そこで,会場で見学していた保護者の話を聞いてみたところ,小学5年生の子のお母さんは「普段からプログラミング教室に通っているけれど,『ものの仕組み』を学べるものづくりはプログラミングにも重要だと思っています。こういう機会があってよかったです」と話してくれた。
ほかにも「どんな作品を作るのかと思っていたら,親が予想していた以上のものを作り上げていた。息子もなかなかやるなと見直しましたね」という声があり,保護者も今回のハッカソンでの成果を感じていたようだ。
CA Tech Kids代表取締役社長の上野朝大氏は,「学びは遊びの延長にあります。今回は,『Nintendo Labo』を使って,遊びと学びの境界をあいまいにしてみました。最初はどんな結果になるのか予想もつきませんでしたが,子どもの創造力は大人の意図をいつも軽く超えてきます。私達は『場』を用意しただけですが,結果,子ども達の発想力が存分に発揮されたと思います」と話していた。
最後に参加者が感想を書いて,ハッカソンは終了。おみやげとして,2日間で作成したToy-Conや自分の作品をもらい,嬉しそうにに会場を後にした。
なお,任天堂は現在,「Nintendo Labo」を使った作品のコンテスト「#ラボ作品 コンテスト」の応募作品を募集中だ(関連記事)。
「小学生部門」と「一般部門」の2つのカテゴリーがあり,応募作品は「Toy-Conガレージ」を使ったあそびの発明,Toy-Conのデコレーション作品,Toy-Conを使った「新しいあそび」のいずれもオーケーとなっている。
応募締め切りは8月26日なので,夏休みの自由研究として作ってみたり,親子で挑戦したりするのもおすすめだ。
今回のハッカソンで作った作品も応募可ということなので,もしかしたら入賞作品がここから誕生するかもしれない。
「Nintendo Labo」公式サイト
「#ラボ作品 コンテスト」公式サイト
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