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  • 任天堂
  • 発売日:2018/04/20
  • 価格:VARIETY KIT:6980円(税抜)
    ROBOT KIT:7980円(税抜)
    Nintendo Labo デコるセット:980円(税抜)
    VR Kit:7980円(税抜)
    VR Kit ちょびっと版:3980円(税抜)
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本日発売「Nintendo Labo」の親子体験記【基本編】。驚きと感心の連続で,作る過程から面白い!
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印刷2018/04/20 00:00

プレイレポート

本日発売「Nintendo Labo」の親子体験記【基本編】。驚きと感心の連続で,作る過程から面白い!

 ダンボール製のゴーグルを装備した途端,世界が一変した。9歳の息子がロボットになったのだ。
 パンチする,空を飛ぶ,高速で走る……我が子の動きにあわせて,画面の中のロボットが縦横無尽に動き回っている。それを見て,「すごい時代になったなぁ……」と思わずにはいられなかった。

画像集 No.027のサムネイル画像 / 本日発売「Nintendo Labo」の親子体験記【基本編】。驚きと感心の連続で,作る過程から面白い!

 本日(2018年4月20日),任天堂から発売されたNintendo Switch用ゲームキット「Nintendo Labo」シリーズ。1月に発表されたときから,親子ともどもワクワクが止まらないといった状態だったが,ついに触ることができたので,思う存分遊んでみた感想が,冒頭の言葉だ。

 ダンボールのシートが,ロボットになり,楽器になり,バイクになる。そして,工夫次第では,身の回りの物すべてがアイデアと発明の材料になるのだ。あまりに遊びの幅が広く,1つの記事ですべてをお伝えするのが難しいと感じたので,今回は「基本編」として,キットに入っているToy-Conやロボットを実際に作りあげ,遊んでみた感想をまとめていく。

 後日掲載する「応用編」では,キット以外のものを使った,自分だけの楽しみ方ができることを紹介する予定なので,そちらも楽しみにしてほしい。


遊びは作ることから始まっている!


 本日発売されたNintendo Laboのキットは「Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit」(以下,バラエティキット)と「Nintendo Labo Toy-Con 02: Robot Kit」(以下,ロボットキット)の2種類だ。

「Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit」(左)と「Nintendo Labo Toy-Con 02: Robot Kit」(右)。シールやマスキングテープなどが入った「デコるセット」も同日発売
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 バラエティキットに入っているダンボールシートは28枚,ロボットキットは19枚と,かなりのボリューム。さらに紐やシール,ハトメなどの小物が付属している。
 パッケージには,それぞれのToy-Conを作るために必要な目安の作業時間が明記されており,2キットのToy-Conをすべて作った場合は約15時間(※)になる。のんびりとやれば,作るだけでも1〜2週間は楽しめそうだ。

※10歳の子供が作った場合の目安

 実際に作ってみると,バラエティキットの「つりToy-Con」だけでも2時間ほどかかり,ロボットキットは1日がかりの大作となった。
 しかし,作る過程も楽しいため,苦には感じなかった。平らな一枚のダンボールを折ったり丸めたりしていくと,あっという間に箱になったり,ゴーグルになったり,ネジになったりする。このあたりの“演出”がとても巧みで,飽きないのだ。


バラエティキットのつりToy-Conを作ってみた


 では,キットの詳しい内容をバラエティキットから紹介していこう。こちらは,「リモコンカー」「つり」「おうち」「バイク」「ピアノ」という5種類のToy-Conキットがセットになったものだが,そのほかにも,アイデア次第でさまざまなものが作れる材料がいくつか入っている。

 画面の指示に従い,チュートリアルとして最初に作るのは,Nintendo SwitchのJoy-Conを収納するケースだ。ここで基本の作り方を学んだら,いよいよキットの組み立てが始まる。
 息子が飛びついたのは,つりToy-Con。制作時間の目安は90〜150分となかなかの大作だ。画面で指定されるシートを取り出し,パーツを切り出していく。

チュートリアルとして「Joy-Conケース」を作った後は,好きなものを選んで作れる
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 パーツを切り出し始めてまず感じたのが,とても作業しやすいということ。ダンボールにミシン目がしっかり入っているので,ハサミは不要だし,かといってうっかり破ってしまったり,表面がはがれてしまったりということがほとんどなかった。折り目もあらかじめしっかりついているので,どの部分を折ればいいのかで迷うこともなく,スムーズに作業できた。

Nintendo Laboのダンボールシートは,梱包用のものより薄く,切り取りや工作がしやすくなっている
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すべてのキットは,画面の指示に沿って作っていく。かなり複雑なので,画面を見ずに作るのはおすすめしない
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 さらにすごいのが,ノリやテープなどを一切使わないこと。強度が必要な部分は,二重のはめ込みをするようになっている。つりToy-Conの場合は,3種類の四角柱パーツをマトリョーシカのようにはめこみ,三重にすることで丈夫な釣り竿になった。強度が保てるだけでなく,長さの調節も可能になっている。

 黙々と作り続け,約2時間が経過したあたりで,つりToy-Conが完成。さっそく,「あそぶ」を選択すると,海の画面に切り替わった。Nintendo Switch本体をスタンドに取り付けて釣り糸を垂らすと,画面が海の深いところへと進んでいく。

 深さによって釣れる魚が変わり,浅瀬のほうが簡単だという解説があったので,まずは浅瀬で釣ってみようかな……などと考えていたところ,「エイが釣れたよ!」と,子どもが騒ぎ出した。なんと釣り好き小学生は,最初に釣った小さい魚を餌にして,大物のエイを釣り上げていたのだ。

 そんな釣り方があったのかと驚く親を尻目に,子どもは夢中で魚を釣り上げていく。どうやら,つりToy-Conはリアルの釣りと同様に奥が深そうだ。

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高さ調整のため,Nintendo Switchの本体を椅子の上にのせてみたが,本体を取り付けた土台と釣り竿は釣り糸でつながっていて,激しく釣り竿を動かすと落下する可能性があるので注意したい。広いテーブルや床などの安定した場所に置くほうがよさそう
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釣った魚は「アクアリウム」で鑑賞することも可能だ
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ロボットゲーム好き感涙のロボットキット


 次に挑戦したのはロボットキットだ。実を言うと筆者は,かつて巨大ロボット対戦ゲームにはまり,毎日のようにゲームセンターに通い続けた過去がある。なので,このロボットキットには心が躍り,初めてデモを見た瞬間は,まさに夢がかなったと感動したほどだ。

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 というわけで,目安の時間が3〜4時間のロボット作りがスタートした。
 最初に作るのは,頭に装着するゴーグルだ。このゴーグルはシンプルながら,Joy-Conを取り付ける重要なパーツである。ゴーグルと言っても,目にあたる部分は穴が開いているので,眼鏡をかけたままでも安心して装着できる。

ゴーグルの向かって右側のフレームにJoy-Conを装着する
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 次に,背中に背負うメインボディを作る。ランドセルを思わせる大きさと形で,左右の手足の動きを検知する装置を内蔵する。
 その仕組みとは,手足のパーツ(ロボットハンドとシューズ)と紐でつながった反射テープ付きのおもりが,それぞれに用意されたパイプの中で動くのを,Joy-ConのモーションIRカメラで検知するというものだ。もちろん,このおもりも紙製。一枚の紙を蛇腹式に折りたたむだけでおもりにする発想には感服した。

左右の手足の動きを検知するために使うおもり。付属の反射テープを取り付けるのがポイントだ
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 次にロボットハンドシューズを作って,ドックから延びている紐につなぎ,ドックの中央にJoy-Conを取り付ける。これで,手足の動きが感知できるようになった。

ロボット完成まであと少し。ドックに取り付けたロボットハンドが正常に動くかをチェック
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 最後に作るのはネジだ。これも紙製で,ドックに差し込んで回すと,画面でロボットのカラーリングをカスタマイズできるのだ。

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 これでパーツが完成となって,いよいよ装着だ。最初のパイロットは子どもに任せた。身長に合わせてロボットハンドとシューズの調整ができるので,子どもから大人まで楽しめる。
 Nintendo Switch本体の画面でもプレイできるが,ぜひテレビモードにして遊ぶことをおすすめしたい。そのほうが迫力もあるし,ロボットの動きも格段にわかりやすいのだ。

息子がロボットになった瞬間。ドックを背負い,シューズは足にはめ込むだけと,装着は実に簡単
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 手を前に出すとパンチし,両手を真横に伸ばすと空を飛び,しゃがむとタイヤがついた車のような形態になり,高速移動が可能になる。
 さらに楽しいのが,ロボットの巨大化モードだ。時間は限られるが,強さもアップして,ビルや敵に強烈なパンチをおみまいできる。ゲームを進めていくと経験値が溜まり,巨大化の時間が長くなるといったパワーアップができるのも楽しい。

 息子はもちろん大興奮で,「自分で動いてロボットを動かすのがすごい。自分の好きな動きを思う存分にできるから,これまでのゲームと全然違うよ」と話してくれた。

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巨大なビルを壊したり,敵をやっつけたりと,やりたい放題。子どもは,ロボットになりきって,のびのびと遊んでいた。仕組みはわかっているのに,実際に動いているのを見ると,感無量だ
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 続いて筆者も挑戦してみた。シューズやハンドに巻き付けてある紐を調整して,自分の体に合うようにできる作りは,単純だが素晴らしい。
 ゲームが始まって手足を動かすと,画面のロボットが動く。違和感はまったくない。とりあえず,やってみたかったパンチでのビル壊しに勤しむ。これは楽しい! ストレス解消になりそう。次に両手広げて空を飛んでみる。そのまま上体を前に倒すと前に進むのだが,これも気持ちいい! 端から見たらすごいビジュアルかもしれないが,自宅ならまったく気にならない。

母も遊ぶ。楽しい。とにかく楽しい。このために体力をつけることも厭わないほど楽しい
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 しかし,子どもは軽々と操作していたのに,自分でやってみると意外と疲れることが判明。1ゲームやったところで,すでに息が上がっているのが情けなかった。
 毎日やれば,ダイエットになるかもしれない!……と思ったら,付いてましたよ,カロリー計算。これまでのゲームでのカロリーを自動で計算し,表示してくれるという親切設計。確かにこれなら毎日続きそうだ。「ダイエットはロボットでやってます!」なんて言ってみたい。

 大げさかもしれないが,ゲームセンターに行かなくても,高価な装置を使わなくても,ダンボールと家庭用ゲーム機だけで,ロボットになりきって遊べる。そんなスゴイ時代がやってきちゃったんだと,本当に実感した瞬間でもあった。

2ゲームでのカロリーはこのぐらい。ゲーム中の動きによって,カロリーも変わってきそうだ
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まず買うならバラエティキット,でもロボットキットの醍醐味も味わってほしい


 どちらのキットを買うか迷っている人には,まずバラエティキットをおすすめしたい。とても簡単に作れるお手軽なリモコンカーから,女の子でも楽しめそうなおうちなど,バラエティ豊かなキットが入っているため,誰でも気軽に楽しめるだろう。

バラエティキットのメニュー画面。一度Toy-Conを作ったら、あとはJoy-ConやNintendo Switch本体を差し替えるだけで,いつでもすぐに遊ぶことができる
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 一方のロボットキットはロボットオンリーだが,その分,体全体を使ってダイナミックに楽しめるのが醍醐味となっている。しかも,手足を動かしたときの効果音をアレンジすれば楽器になるなど,遊び方を自分で作り出せるのだ。
 さらに,ロボットキットとJoy-Conを2セットそろえれば,夢のロボット対戦が自宅で実現する! ダンボールだけのセットも任天堂の公式サイト(マイニンテンドーストア)で販売予定とのことなので,至れり尽くせりだ。
 ロボット好きなら,ぜひ体験してほしい。そう切に願う。

 今回は基本編をお届けしたが,Nintendo Laboの楽しさはこれだけではない。「Toy-Conガレージ」では,ユーザーが自由に作品を作るモードも用意されている。
 次回の応用編では,小学生とその母がアイデアと妄想の限りを尽くして,Toy-Conガレージで作った作品を紹介する予定だ。

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「Nintendo Labo」公式サイト

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