連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:年末特別回「陶芸デートのお誘い」
コーエーテクモゲームスのプロデューサーである天野幸芳さんから「新宿で会いませんか?」って!
というわけで,約束の時間に待ち合わせ場所に行ったわけですが。何かがおかしい。待ち合わせ場所に,どういうわけだか4Gamer編集部のおれっちがいるではありませんか。私の顔を見るなり,「早いっすね」。
……いやいや。なんであんたがいるのよ。さては……これが噂の三角関係? 私と天野さんの恋路を邪魔しようと!?
……ああ,そう。そういうことですか。そうですよね。今までモテてこなかった私に,突然ネオロマンス的展開が訪れるわけなんてないのよ。分かってる。あ,でもちょっと待ってね。
(キー―――!!!! 気ぃもたせやがって! 机の中に手紙が入っていたから待ち合わせ場所に行ってみたら同級生のいたずらだった的な! 何という思わせぶりよ!)
ええ,大丈夫よ。そんな,仕事先の人に恋愛感情とかそんな気持ちでね,接するわけないじゃないですか。私,ゲイム業界の人はリスペクトしてますから。そういう不純な気持ちで取材をしたことはないですから! この時期は年の瀬で忙しいしね。あ,ちょっと待って。
(12月でこれからいろんな恋人達のイベントがある時期にわざわざ! 恥かかせやがって!! ムキキ―――――!!)
実は私,昔からシミュレーションゲイムが好きでね,本当にゲイマーとしてお世話になってきたのよ,コーエーテクモゲームスには。それこそ,光栄時代からね。コーエーテクモゲームスが発売したシミュレーションゲイムは,大体プレイしてきたわ。
ところで,「リコエイションゲーム」って言葉,今のゲイマーは知らないでしょ? これ,光栄(当時)が作った造語で,RPG的要素とシミュレーション要素が組み合わさったゲイムジャンルのことなの。いつの間にか使われなくなったけどね。「太閤立志伝」シリーズや「大航海時代」シリーズがそれに当たるわね。まあ,今回紹介する「信長の野望」シリーズはリコエイションゲイムではないから,わざわざこのワードを出したのは古参アピールをしてみたかっただけなんだけども。
で,ですよ。言わずと知れた歴史シミュレーションゲイム,「信長の野望」シリーズの中でも,スーパーファミコン版の武将風雲録って,私が一番多くの時間を費やして遊んだタイトルだということもあって,思い入れも深いのね。だから,キャンペーンで茶器を作るんだと言われてしまえば,そりゃもう納得せざるを得ないのよ。だって武将風雲録では,茶器がものすごく重要なアイテムだからね。
信長の野望って,いつしか作品ごとにテーマが描かれるようになったわ。ある時は道だったり,ある時は内政だったり,最新作の「信長の野望・大志」(PC / PS4 / Nintendo Switch。iOS版は2018年1月上旬,Android版は2018年内配信予定)では経済と武将の志だったり。そういうテーマ性が初めて盛り込まれたのが,この武将風雲録じゃないかしら。で,武将風雲録のテーマは「文化と技術」なのね。その,文化の部分を担うのが,茶器というアイテムなわけ。
実は以前も別の取材で,陶芸のさわりの部分だけは体験したことがあるんだけど,今回,初めて本格的にチャレンジしたのよ。実際に体験してみて思ったのは,土を触っている時間は,自分と向かい合うことができて,想像していたよりも数倍楽しい! ってことね。カメラが回っていたから何となくしゃべってはいたんだけど,会話がなくても作業だけで楽しめるのよ。
……伝わらないのがもどかしいわ。ほら,なんか編み物とかプラモデル作りとか,そういう作り上げてくための単純作業って,独特の精神状態に入れて楽しかったりするじゃない。あんな感じ。んー,やっぱ言葉では伝わんないかなあ。
まあいいわ。今回はそうやってデートっぽい時間を楽しみつつも,ゲイムにも出てくる天目茶碗を作ってみたわ。いやー,実際にできあがりを見てみたら名品に見えなくもないわね。私からあふれ出る,隠せない才能が怖い。
それはともかく,茶器はいつの時代も変わらないけども,時代の移り変わりってものは恐ろしいものよね。なんせ,スマホでシミュレーションゲイムがプレイできる世の中なんだもん。
今回,スマホの武将風雲録をちらっと触ってみたんだけど,何がすごいって,日本地図で勢力を表す全国マップ画面も,戦闘画面もコンパクトに表示できているの。ゲイム内容はシンプルで完成されたシステムだから安定感があるんだけど,ストレスなくスマホでサクサクとプレイできる工夫が昔と比べて多くなされている印象ね。
武将風雲録はちょいちょいリメイクされてきた印象があるけど,ひょっとしたら,このスマホ版が一番プレイしやすいのかもしれない。だって,スマホ用だから。あとは,歴史上の特定のシチュエーションを体験できる「群雄争覇」モードもあるから,信長シリーズファンもしっかりと遊べそうな感じ。
そういえば陶芸をヤってみたからそう思うだけかもしれないけど,国力を上げていくゲイムでの内政の作業感は,陶芸っぽい面白さに似ている気がしてきた。うん,武将風雲録は,陶芸の面白さと通じるものがあるわ!
陶磁器の価値とは何か。今回,私達を指導してくれた陶芸教室の先生はこう言ったわ。「欲しい人がいれば,それがその陶磁器の価値なんですよ」と。
剣道,柔道,空手道,華道,茶道etc...日本には古来よりいろんな道があるけれども,この言葉ってどんな道にもつながるんじゃないかと私は思っていてね。「どういうモノを作るか」ではなく,「求められるモノを作る」こと,ひいては「自分の技を人のためにどう役立てるかを考える」ことが大事だって意味なんじゃないかなって。……っていうのは私が考え過ぎかしら。
ともかく,私の作った天目茶碗が誰かに欲しがられるといいな,と思うわけですよ。キャンペーンのためとはいえ,せっかく作ったんだし。そんなわけで。私が作った天目茶碗を! 世の中にたった一つの天目茶碗を! 愛を持ってプレゼントしようではありませんか! プレゼントの詳細は,2018年のWeekly 4Gamerで紹介する予定よあ,ちょっと待って。
(本当は二人の愛の巣で使う予定だったのに! ムキ―――!!)
さてさて,武将風雲録。シンプルであることと,戦略的であることと,内政の陶芸的作業感が楽しいってこと。これらのバランスが秀逸で,今プレイしても楽しめると思うわ。シミュレーション好きや信長の野望シリーズファンはもちろんのこと,今までヤったことない人に一度プレイしてもらいたいわね。スマホでいつでも遊べるわけだしね。あと,陶芸もぜひ一度試してみて。
P.S.
誰のいたずらか,そして何を思って誰がその行動に出たのか! 私が作った茶碗を! 信長の野望シリーズの生みの親でありコーエーテクモゲームスの大プロデューサーでもあるシブサワ・コウ氏に見せに行ったみたい……やめたげて……。
しかし! と言うべきか,なんと! と言うべきか! ゲイムに登場させてくれるんですって! そのうえ,茶器としては最高ランクの一等級に認定されちゃった! 最高価格の金7500よ! ビックリ!
かの千利休が小姓と戯れたあとにこれで茶を点てたと言われる伝説の一品「四亀天目茶碗」(※完全に脳内設定です)を,ぜひゲイム内でも使ってみてね!
■配布期間
2017年12月28日00:00〜2018年4月30日23:59
■入手方法
茶器「四亀天目茶碗」は,上記期間中に「信長の野望・武将風雲録」を起動後,[マイページ]でデータの受け取りが完了すると,ゲーム内に登場するようになります。なお,入手するには,[内政]→[取引]→[茶器]にて商人から購入する必要があり,商人から茶器を売ってもらうには,武将の教養や領国の発展,茶器購入額相当の金7500(ゲーム内マネー)が必要になります。
「信長の野望・武将風雲録」ダウンロードページ
「信長の野望・武将風雲録」ダウンロードページ
取材協力先
COM陶芸教室
一日体験専用サイトURL:http://www.6-9-6.com
教室電話番号:03-3362-0803
所在地:東京都新宿区西新宿7-6-6 久川ビル5階
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信長の野望・武将風雲録
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