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インタビュー
リズムゲームで話題のRayarkとはいったいどんな会社なのか? 台湾本社の開発現場をレポート&インタビュー
今回4Gamerは,Rayarkから直々に台湾本社への招待を受け,開発現場の取材を行えた。CEOのMing-Yang氏(以下,ミンヤン氏)や,「Cytus II」(iOS/Android)開発チームにもインタビューを行え,「Rayarkってどんな会社?」「今後のアップデート情報は?」「あのCytus Ωってどうなりました?」 など,いろいろと話を聞くことができたので,その内容をお届けしよう。
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まず初めに,Rayarkがどんな会社なのか,ざっくりと紹介していこう。
Rayarkが設立されたのは2011年9月。現在CEOを務めるミンヤン氏と,その学生時代の友人など,計6名から同社はスタートした。ちなみに,この6名はいずれもプログラマー出身とのことで,技術面に関してはかなりうるさいそうだ。
設立当初のスタッフは15名程だったが,今回取材した2018年3月現在では約150名ものスタッフが同社で働いている。ちなみに,平均年齢は27歳ととても若い!
今までにリリースしてきたタイトルは10個,そして現在開発中のプロジェクトは5つ。これまでにリリースしたタイトルの総ダウンロード数は7000万にも及ぶという。主に遊ばれている地域は,アメリカ,中国,韓国,台湾,日本でこの5地域で85%のDLを占めているそうだ。
会社の説明を受けた後,さっそくオフィス内を案内してもらった。まず最初に案内されたオフィスの入り口は,まるでBARのような空間。お酒はもらい物が多いそうで,仕事中も飲んでOK(!?)らしい。
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BARカウンターの向かいにはダーツやパックマン,そして「DJMAX TECHNIKA」が。飾りではなく,本当に遊んで良いらしく結構な利用率なのだとか。
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入口横には,同社のゲームグッズがずらり。「DEEMO」とコラボした「オルタンシア・サーガ −蒼の騎士団−」のサイン色紙も。そして台湾のゲームメディア「Bahamut」から贈られたトロフィーが並んでいた。
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会議室はいくつも用意されており,それぞれにコンセプトが設けられている。例えば,壁にマンドラがプリントされていたり,「DEEMO」をイメージして木のオブジェが飾られていたり。
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こちらはスタッフの写真が飾られた会議室。Rayarkはスタッフを大事にしているので,こうして写真を飾っているのだそうだ。ちなみに,この会議室では先日ホットヨガのサークルが活動していたそう。ほかにもゲームサークルや,ラーメンサークルなど,複数のサークルが存在する模様。
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さて,ここからはゲームの開発現場へ案内してもらった。Rayarkのオフィスは隣接する2つのビルに跨っており,バラバラな階にプロジェクトごとの開発室が入っている。
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開発室は,いずれもそこまで大きな部屋ではなかった,というのが個人的な印象だ。約15〜20台ほどの席がいずれの部屋にも並んでいた。カメラを向けるとサッと自分の席に戻っていたが,基本的に和気あいあいと会話しながら仕事を進めているような雰囲気だった。聞くところによると,昼食には10人前後の大勢で行くこともあったり,忘年会ではコスプレパーティをするほどの仲の良さなのだという。
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空席が目立つのは,出社が何時でもOKだからだそうだ。遅くに出社して,日付が変わった頃に帰る人も多いらしい。ちなみに,今回案内してくれたスタッフの通勤時間は片道約15分。羨ましい……
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開発室脇には必ずスタッフ自慢のコレクションが置かれていた。なんとなく置かれている作品が,それぞれのプロジェクトによって異なるのが面白い。
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開発室には,ゲームが遊べるスペースや仮眠室も用意されていた。「MONSTER HUNTER: WORLD」が発売したらすぐに入手して会社でプレイしていたらしい。やっぱりゲーマーの集まりだった。
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各プロジェクトの入っているオフィスには,キッチンと,無料の飲み物やお菓子が必ず用意されている。取材中にもキッチンで昼食を作っている人が多かったので,とても羨ましい。写真はないが,シャワー室も完備されている。
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オフィスの入っているビルの1階には,Rayarkのコンセプトショップと,同社のリズムゲーム「VOEZ」(iOS/Android/Switch)をモチーフにしたカフェも入っている。
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入ってすぐ目の前には,あの「DEEMO」の木をイメージしたカウンターが。そして,各タイトルをイメージした空間に,それぞれのゲームグッズが置かれている。
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台湾限定グッズにはやはり目移りする。サントラ,日本でも発売してくださいね。
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コンセプトショップの店員さんは,Deemoと少女(アリス)をモチーフにした服装をしている。いずれもRayark社員なので,ゲームタイトルについて詳しく教えてくれた。
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コンセプトカフェと聞くと,ゲームをイメージした料理ばかりかと思ったが,ほとんどが普通の料理だった。すべてのメニューがカフェで1から手作りで丁寧に作られている。
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これから様々なジャンルのゲームを出して行く。CEOミンヤン氏インタビュー
4Gamer:
お忙しいところ,お時間をいただきありがとうございます。2017年にも日本のプレパーティーでインタビューをさせていただき,その時はスタッフ数が120名程と聞いた気がするのですが,先ほどの説明では150名まで増えていてちょっと驚きました。
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「Sdorica」や「Soul of Eden」のリリースがもうすぐということもあって,一気に人数が増えましたね。
4Gamer:
なるほど。今後もどんどんスタッフは増えていきそうですね。
ミンヤン氏:
ただ単に会社を大きくする意味で人数を増やしているわけではありませんよ。素晴らしいゲームを作るために必要だから増やすといった感じです。今のところは200名まで達したら,そこでひと段落かなと思っています。
4Gamer:
ミンヤンさんは現在,CEO兼総括ディレクターですよね。ゲーム開発に関してどのように携わっていらっしゃるのでしょうか。
ミンヤン氏:
数年前まではプロデューサーとして,ゲーム開発の全てに関わっていたのですが,最近はそれぞれのタイトルにプロデューサーがいますから,そのプロデューサー達とコミュニケーションを取ったり,自分の経験を踏まえて色々教えてあげています。
4Gamer:
プログラマー出身ということもあって,クオリティに対する要求はかなり高いと聞きました。
ミンヤン氏:
そうですね(笑)。
あと,私はストーリーの構想が好きなので,開発初期の段階で世界観を決めたり,ストーリーを決める際にも参加して,プロデューサーと一緒に話し合っています。開発の初期と,リリース直前にしっかり関わっているといった感じです。それと,2週間に1回はプロデューサー会議というのを行っていて,私や創設者の6人全員が参加して,開発状況などの話し合いもします。
4Gamer:
現在も5つのゲームを開発中と先ほど紹介していただきましたが,未発表のタイトルもありますか?
ミンヤン氏:
未発表の物は1つありますが,まだ秘密です。この作品は早くても今年のRayarkCon,もしくは来年発表になるかなと思います。
4Gamer:
楽しみにしています。
Rayarkさんのゲームは,どれも世界観やストーリーが魅力的だなと感じるのですが,こういった設定は開発の一番最初にするのでしょうか。
ミンヤン氏:
ゲームによりますね。今開発中のゲームは,先に世界観や設定を考えましたが,「Soul of Eden」だったら先にシステムを考えてから開発しています。
4Gamer:
「Soul of Eden」は今年リリース予定ですよね。RayarkCon 2017の発表では,デザイン面をガラッと変更していましたが,プレイヤーから「クラッシュロワイヤル」に似ているとのフィードバックが多かったのも理由の1つだとか。
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ミンヤン氏:
そうですね。あのフィードバックにはチーム全体がすごいショックを受けました……。作り始めていたのに,全く同じではないですけど,ほぼ似たようなゲームが出てしまったことでチーム全体に強い衝撃が走りました。
私たちは「クラッシュロワイヤル」にはいないユニットもたくさん作っていたのですが,「クラッシュロワイヤル」がアップデートしていくにしたがって,同じようなスキルを持ったユニットもどんどん出てきてしまったんです。
4Gamer:
うわぁ……。すごい辛いですね。
ミンヤン氏:
しんどいですね(苦笑)。いくらこちらが先にデザインしていたと言っても,後から出してしまっては,そりゃもう真似したって言われてしまいますから。
ちなみに,「Suel of Eden」が「クラッシュロワイヤル」と異なる点は,カードゲームに近いという部分にあります。「Hearthstone」のように,カードを組み合わせて戦略を固めていくようなイメージです。
4Gamer:
以前にもおっしゃっていましたが,やはりeスポーツを意識して開発しているんでしょうか。
ミンヤン氏:
それはもちろん。eスポーツとしてやっていけるようなゲームになればいいなと思います。
4Gamer:
少し話は逸れてしまいますが,台湾でeスポーツは盛り上がっていますか? 日本はまだまだこれからだなと言った感じですが。
ミンヤン氏:
日本も1,2年前と比べると発展したかなという印象を受けますよ。台湾は2,3年ぐらい前からかなり盛り上がっています。元々はみんな見るのが好きなイメージだったんですが,ここ2年ぐらいは台湾でも規模の大きい大会が開かれています。
4Gamer:
eスポーツというと,FPSとかですか?
ミンヤン氏:
一番盛り上がってるのはMOBAですね。台湾で一番人気なのは「リーグ・オブ・レジェンド」です。あとは先ほど言った「Hearthstone」とか。
4Gamer:
やっぱり人気ですね「リーグ・オブ・レジェンド」。ちなみに,ミンヤンさん自身はゲームをプレイしますか。
ミンヤン氏:
最近は仕事が忙しくて,ここ数年本気でゲームはできていないですね。でも小さいころから日本のゲームは遊びまくっていたんですよ。特に「デビルメイクライ」シリーズが大好きでした。あとは,「バイオハザード」とか,「サイレントヒル」とか。
4Gamer:
けっこうホラーゲームとか,そういった感じのゲームがお好きなんですね。現在開発されている「プロジェクトMO(仮称)」も,確かそういう雰囲気のゲームでした。
ミンヤン氏:
「プロジェクトMO(仮称)」は,主人公が敵に寄生することによって,その敵の能力を使うことが出来ます。なので,主人公単体ではいけない場所だったり,ギミックだったりを寄生することで攻略して,ステージを進んで行くゲームです。
4Gamer:
開発は学生さんのチームだったと思いますが,個人的に気になったのはBGMですね。あれはRayarkさん提供の音楽ですか。
ミンヤン氏:
おっしゃるとおり,BGMはRayarkが提供しました。開発自体は学生のチームがしていて,Rayarkはその監修であったり,技術を伝える役目を担っています。
4Gamer:
何故そういったプロジェクトを起こそうと思ったのか,その経緯を教えてください。
ミンヤン氏:
この開発チームと知り合ったきっかけは,私がゲームのコンテストに審査員として参加した時なんですが,すごい優秀なチームだなと思って,こちらから声をかけさせてもらいました。学生のゲーム開発チームって,卒業するともうゲーム開発に携わらなかったり,ゲーム開発自体やめてしまったりすることが多いんです。なので,この優秀なチームもそうなってしまうのは勿体ないなという気持ちから,応援することにしました。
4Gamer:
ゲーム開発自体,台湾では活発なのでしょうか。コンテストのお話などを聞いていると,結構な盛り上がりなのかなと。
ミンヤン氏:
学生や,独立したチームでしたら盛り上がっていますね。ただビジネスとして自分たちでゲームを開発しているという会社は,どんどん減っていっています。
4Gamer:
減っていっているんですか……。ちょっと意外です。
ミンヤン氏:
台湾人の本質として,色々な文化の影響を受けやすいところがあるんです。他の国のゲームを受け入れやすくて,その中で戦っていこうとしたらかなり厳しくて……。それでどんどんゲーム開発会社は減っていますね。
例えば,ゲームのランキングなどを見ると一目瞭然ですよ。たぶん日本だと,日本のゲームがランキング上位に来ると思うのですが,台湾だとアメリカのゲーム,韓国のゲーム,日本のゲームといった感じで,世界中のゲームがランキングに集まっています(笑)。
4Gamer:
それはそれで面白いですね。でもやはりビジネスとしては厳しそうです。
ミンヤン氏:
最近だと,自分で開発するというより,ほとんどの会社が他国のゲームを受注してパブリッシャとして台湾に出して行くという形になっていますね。
4Gamer:
なるほど。ちなみに,「プロジェクトMO(仮称)」開発チームの学生さん達は,卒業後Rayarkに迎え入れるのでしょうか。
ミンヤン氏:
うーん。確かに欲しいですが(笑)。
でも,絶対にRayarkに欲しいというわけでもないですよ。もし彼らが自分たちでゲーム会社を作るなりして,それがどんどん発展していけば,それは台湾のゲーム業界にとって良い影響を及ぼすと思っていますから。
4Gamer:
卒業後もできればゲーム開発に携わって欲しいですね。
少し話題を変えさせてもらいますが,Rayarkさんはリズムゲームでかなりの実績を残しています。その強い部分をどんどん尖らせていくのかと思いきや,いろいろなジャンルにも挑戦されていて,どういうゲーム会社になろうとしているのか,将来について気になります。
ミンヤン氏:
リズムゲームは作り慣れているのもありますから,それでリリースが早いのもありますが,将来ですか……。どのジャンルのゲームでもトップになりたいですね!(笑)
4Gamer:
すごい野望ですね(笑)。では,今後もさまざまなジャンルのゲームをだしていくということでしょうか。
ミンヤン氏:
はい。これからは色々なジャンルのゲームを開発していきますので,楽しみにしていてください。
4Gamer:
最近だと「Nintendo Switch」向けのタイトルや,「PS VR」に対応した「DEEMO -Reborn-(仮称)」も発表されていますよね。コンシューマ機向けのゲーム開発も今後は増やしていくのでしょうか。
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ミンヤン氏:
やはり最高のゲーム体験をしようと思ったら,スマホよりはコンシューマゲームのほうが良いと思いますし,これからコンシューマ機向けの比率を上げていくと思います。
4Gamer:
話題の数に事欠かないのですが,「IMPLOSION」(iOS/android)の映画化の話も挙がっていましたよね。日本にはあまり情報が流れてこなかったので,かなり驚きました。
ミンヤン氏:
製作が終われば日本でも公開したいなと思っています。YouTubeには5分間の予告動画も上がっているので,ぜひご覧になってください。
4Gamer:
Rayarkは今後,ゲーム開発以外にも活躍の場を広げていく予定などはありますか。
ミンヤン氏:
もちろんあります。例えば,「Sdorica」であったら,日本には出していないのですが,先に小説が出ています。ゲームがリリースされた後に,小説も続編を出して行く予定があります。あとは,「Sdorica」が成功したら,アニメ化なんかもできたら良いなと思っていますね。
4Gamer:
その「Sdorica」なんですが,ガチャシステムが入っていますよね。Rayarkでガチャというのは今回が初めてだと思います。日本ではだいぶ浸透していますが,アメリカなどでは規制の話も出てきています。ミンヤンさんはガチャについてどう思われますか。
ミンヤン氏:
アメリカでも,最近は徐々に日本ゲームの影響で受け入れられて来ているように感じます。例えば,ドラゴンボールのアプリが人気だったりしていますしね。「Sdorica」もそこまで過酷なガチャにはしませんし,ちゃんと確率表示はしますので,あまり心配しないでください。
4Gamer:
一番レアリティの高いキャラクターは,そこそこ確率を絞っていたりしますか。
ミンヤン氏:
そうとも限らないですが,期間限定キャラとかは出したりします。
「Sdorica」の特徴も紹介させてもらうと,よくあるRPGってキャラクターが出てきて,そのキャラクターの絵は動かずに会話だけが流れていくじゃないですか。「Sdorica」では,2Dキャラクターがちゃんと動いて,ストーリーが進んで行くんです。ちなみにストーリーは毎週更新していく予定です。
4Gamer:
毎週ですか? それってすごい頻度ですね。
ストーリーはリリースした時点で完結まで描かれていますか。
ミンヤン氏:
今回リリースで出すのはシーズン1に当たる部分ですね。ここではまだ完結せず,今後シーズン2,シーズン3と続いていきます。その都度,ゲームタイトルの副題が変わっていきます。
4Gamer:
なるほど。海外の連続ドラマみたいな感じですね。
ミンヤン氏:
まさにそんな感じです。現在シーズン2を作り始めていますが,ここまでで4年かかっていますし,完結までにはまだ少し時間がかかると思います。
4Gamer:
ちなみに,「Sdorica」の世界観や,ストーリーはミンヤンさんが考えたのでしょうか。
ミンヤン氏:
いいえ,このプロジェクトも最初とリリース直前に参加しただけですね。ほとんどは開発チームの中で決めています。
4Gamer:
すでに発表されているニュースを見ると,日本語ボイスの声優さんが豪華ですよね。これは日本だけ特別ということですか。
![]() プギ(CV:釘宮理恵) |
![]() 砕牙(CV:中田譲治) |
![]() ジャハーン(CV:子安武人) |
![]() リー(CV:佐倉綾音) |
ミンヤン氏:
世界中でリリースしますが,ボイスは全部日本語なんですよ。
4Gamer:
そうなんですね。
ミンヤン氏:
台湾のプレイヤーも日本人の声優が大好きなので(笑)。
もしアメリカなどで人気が出たら,英語版の声優を起用するなんてこともあるかもしれません。
4Gamer:
ちなみにこの配役ってどなたが決めていらっしゃるんですか。
ミンヤン氏:
開発チーム内に声優が大好きなスタッフが結構いるので,そのスタッフたちがこの声優さんにやってもらいたいというリストを作って,その中から受けてくださる声優さんがいればお願いしています。私としては,今の形がベストだと思っています。
4Gamer:
他のタイトルについても,質問をさせてください。ちょっとこれは野暮な質問になるかと思いますが,すでにストーリーが完結している「DEEMO」に,今後ストーリーが追加されるということはありますか。
ミンヤン氏:
これからもアップデートは続けていきますが,今のところストーリーの追加は予定していないですね。ストーリーは今の段階で綺麗に収まったかなと思っているのと,やはりこれ以上下手に追加してしまうと蛇足になってしまうのが怖くて,ゲームに良い影響をおよぼさないんじゃないかと思います。
「DEEMO」ファンには,新作の「DEEMO -Reborn-(仮称)」に期待してもらえたら嬉しいです。
4Gamer:
「Cytus」には,つい最近続編の「Cytus II」が出ましたが,「DEEMO」の続編が出る,なんていうことはありませんか。
ミンヤン氏:
秘密です(笑)。
4Gamer:
秘密ということは,なくもない……?
ミンヤン氏:
ありえないってことはないですね。
4Gamer:
ひそかに期待して待ちたいと思います。
先ほど面白い話を耳にしたのですが,なんでもコンセプトショップがなかった時代に,オフィスの住所を調べたファンが直接会いに来たとか(笑)。
ミンヤン氏:
ああ,ありましたね(笑)。オフィスの前でじーっと見ている人がいるなーと思ったら,プレイヤーだったみたいな。こちらも声をかけるべきかちょっと迷いましたね。
4Gamer:
Rayarkのファンは熱い人が多いイメージです。明日にはコンセプトショップで「Cytus II」の大会を実施するとも聞きましたが,やはりプレイヤーとの交流は重要視していますか。
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ミンヤン氏:
もちろん,かなり重視しています。ネット上でのゲームに対する意見などは常にチェックしていますし,何か問題があればその場ですぐに返事を返したりするようにしています。
あとは,以前ファンの方が結婚式をする時に,マンドラのぬいぐるみを飾りたいとおっしゃってくれて,その時は私自ら結婚式場に届けに行きました。
4Gamer:
それはさぞ喜ばれ……というより,驚かれたのでは?
ミンヤン氏:
ええ,とても喜んでもらえました。あとは,結婚式で「DEEMO」の楽曲を流したいという話もありました。その時のカップルは,旦那さんが日本人で,奥さんが台湾人でしたが,旦那さんが「DEEMO」のファンでしたね。
4Gamer:
日本人のファンから,コンセプトショップを日本にも欲しいという声がけっこうあるようです。
ミンヤン氏:
実は今年企画しているイベントの中で,似たような方向性の物を企画しているので,楽しみにしていてください。
4Gamer:
分かりました。Rayarkは日本支社もありますが,今後何か日本での展開はありますか?
ミンヤン氏:
去年も東京でプレパーティーを行いましたが,それが日本で初めてのオフラインイベントでした。そういったイベントをもう少し規模を大きくして開催したいですね。また詳細は企画中なのでお話しできませんが,今年絶対に日本でイベントをするということだけは保証できます。
4Gamer:
絶対ということなので,日本で楽しみにお待ちしています。
そろそろお時間のようなので,日本のファンにメッセージをお願いします。
ミンヤン氏:
日本プレイヤーの皆さんにはずっと応援していただいて,すごく感謝しています。今年は日本でもオフラインイベントを行って,もっと皆さんと接する機会を作りたいと思います。皆様に感謝を込めて,これからもより良いゲームを作っていきます。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
2ページ目には「Cytus II」プロデューサーGULUJAM-CHANG氏と,サウンドディレクター兼プロデューサーさらには脚本ディレクターも担当するKIVA-WU氏のインタビューを掲載
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(C)2012, Rayark Inc.
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