このゲームの読者の評価
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ターンバトルのJRPG 45 - 投稿者:キリコ(女性/30代)
- 投稿日:2019/08/28
- 良い点
- ■キャラクター
少し時代遅れな感じもありますが、パーティーメンバーは物語の中で重要な背景を持つキャラが多く、しっかりとシナリオに絡んでいます。
また不快なキャラもおらず、どのキャラも割りと見たままなのでとっつきやすいです。
ただ…、RF社長令嬢のアリサ、帝国知事を父親に持つマキアス、四大名門といわれる大貴族のユーシス、謎に包まれつつも何やらストーリー上の中核機関との関わりを匂わせるミリアムやエマ、こういったメンバーの中で、大自然の部族から何のコネもなくやってきたガイウスだけ物語の大きな流れの外にいて、若干不遇な気はします(笑)
■BGM
ファルコムのサウンドはいつもどこか哀愁が漂っていて良いですね。
特にノルド高原のBGMなんかは雄大な雰囲気が伝わってきて没入感が高まりました。
■ボリューム
プレイ時間にすると一周をかなり急いでやっても50〜60時間はかかる大ボリュームです。トロコンなら短く見ても100〜120時間といったところでしょう。
このプレイ時間には賛否割れるとは思いますが、単純な費用対効果は優れています。
■舞台設定
世界観は作りこんであり、それぞれの勢力について上手く描かれています。
■キャラのカスタマイズ
どのアーツ(魔法)を覚えさせるのか、どのステをブーストしていくのか、クオーツを使って好きなようなカスタマイズが可能です。
キャラ性能に若干差があるので、効率を求めると使用キャラは固定化されていくきらいはありますが、一応どうカスタマイズしても攻略は可能なバランス調整はされていると思います。 - 悪い点
- ■ゲームバランス
私は初周ハード>二周目ハード>最後ナイトメアでプレイしました。
序盤〜中盤はかなりシビアなバランスですが、中盤〜後半にかけて急激に強くなっていく味方キャラたちに敵のスペックが追い付きません。
基本的にはタクティカルなターン制バトルといっていいのですが、後半のボスはワンサイドゲームで戦略も何もあったものではありませんでした。
クラフト・Sクラフトが強力なのは爽快感にも繋がるのですが、状態異常はやり過ぎだと思います。特に「遅延」が有効なボスはほとんど一度も行動せずに終わってしまいます。
■露骨なプレイ時間稼ぎ
何をするにも面倒くさく、時間がかかるようにできています。
・ファストトラベルがなく、来た道を往復する無意味な徒歩移動。
特にノルド高原で繰り返されるゼンダー門の往復には嫌気がさすプレイヤーも多いと予想します。
・シンボルエンカウントの先制攻撃システム。
敵の索敵範囲が広すぎるため、結局一度タゲを受けてからタゲが切れるまで逃げることで、敵が元の場所へ戻っていくところを殴らないと先制攻撃が取れません。
・いちいち剥がされる装備品
このゲームは通常の装備品、即ち「武器」「服」「靴」「アクセ*2」のほかに、クオーツとしては8個もの装備があり、これが本作の魅力であるキャラカスタマイズを支えているわけです。ところが、ストーリー進行が強制固定メンバーで進んでいく中で、その固定メンバーから外れたキャラの装備品が勝手に外されてしまいます。そのため、章が始まるたびにキャラの装備を付けなおさなければなりません。
■自由度のなさ
行先の選択肢は常に一択であり、パーティーメンバーも選べるのは終章くらいです。
そしてイベント進行以外では町から出ることすら許されない半強制的なゲーム進行は、RPGというよりもAVGにRPG的ダンジョンと戦闘をおまけでつけた、ような印象を受けます。冒険する感覚はほぼありません。
■多すぎる取りこぼし要素
一度クリアしたエリアへ戻ることが基本的にできないため、モンスター情報や宝箱、隠しクエストなどの取りこぼしが頻発します。
かなり短いタイミングでしか回収できない要素が多く、かつ取りこぼした場合は周回するしかないという鬼畜仕様なので、常に取りこぼしがないか気にしながらのプレイになりました。
攻略サイトを見ながらやってもかなり注意深く確認していかないと取りこぼすので、ストーリーへの没入が阻害されるレベルでした。
選択肢1つ、行動1つ間違えれば即取りこぼしが確定し、感謝のもう一周を強いられる仕様には強いストレスを感じました。
■連作
この作品単体では全くスッキリしないシナリオです。
主人公たちの戦いは結局何も解決に導くことはなく、後味の悪さだけが残るラストシーンにポカンとしました。作品として販売するのであれば最低限の達成感は欲しいです。
■ラスボス戦
それまでの戦いで培ってきたタクティカルなメソッドが全く使えません。
アーツ?クラフト?リンク?何それ?という状態です。
ラスボス戦というのはそれまでの総決算のはずですが、本作の場合はそれまでのメソッドはなかったことにされ、いきなり全然別のゲームをやらされた感覚です。
これでは撃破しても達成感はありません。
■周回
絆イベントのキャラが多すぎるため、3周はしないとコンプリートできません。
AVGパートが非常に多いこのゲームで3周は苦痛以外の何物でもありません。
多すぎる取りこぼし要素を考慮すると、さらなる周回が必要になる可能性も高く、こうなればほとんどのプレイヤーは投げてしまうことになるかと思います。
■釣り
あえてこのミニゲームは単体で批判します。
全19種類を釣らなければならないのですが、目当ての餌が釣れる確率は恐ろしく低確率で、100階トライしても出てこないこともザラです。
そして本ゲームでは餌を補充する手段が、まさかなのですが、ありません。つまり、「ハイ!その魚を釣るためだけにもう一周最初からどうぞ!!」ということです。
これはクリエイターがプレイする人の立場に立っていないと評するほかありません。 - 総評
- 戦闘システム自体は良く、シナリオも途中で終わることを次作への期待とすれば、悪くはないです。
ただ、プレイ時間を稼ぐために余計な要素を入れて薄めて伸ばして結果駄作になってしまった、という感じです。本作単体をRPGとして評価すると酷評するしかありませんが、このシリーズを全部やる気があるのならこの作品からスタートするのが一番現実的かと思います。(2Dグラフィックに耐えられるならこれ以前の作品から始めた方が楽しめますが…)
AVG50%、RPG50%くらいの塩梅で、会話イベントを楽しめないと進行が辛くなると思います。
またトロフィーを取りに行く場合は相当なストレスを覚悟しなければなりません。一本道のシナリオを最低3周という苦行が待っているわけですが、その中で釣り、料理、宝箱、モンスター図鑑、ありとあらゆる局面で嫌がらせのように取りこぼし要素が用意されています。
何をするにも「もう一周最初からどうぞ」という作りなので場合によっては5〜6周してもまだ取りこぼしが残っている可能性も十分あります。
といいますか、たぶんそこまでやるまでに、普通は飽きます。 - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 2 5 4 1 5 -
信者ビジネス 30 - 投稿者:WizU(男性/40代)
- 投稿日:2018/08/22
- 良い点
- 高速モード・マップ移動でお使いがラク
シリーズのストーリーの新たな側面を見られる - 悪い点
- 戦闘が単調(HARDだけプレイ)
グラフィック・モーションがひどい
建物の角や出っ張りに引っかかる
セーブ→イベント→ボス戦→イベント→セーブに高速モードで1時間かかる。最近のゲーム機は中断できるとは言えユーザーアンフレンドリー
中途半端なパートボイス
ぶつ切りシナリオ
クエストの期間が短いので町の人とのふれあいが不足、学園生とはまぁそこそこ交流しているが、シリーズのイベントを通じて世界に溶け込む感覚が失われている
見せ場になるはずの学園祭のイベント、キャラの見た目と音楽が全く合致していなくて脱力 - 総評
- 制作のためのリソースが全く足りていない。続編や他作品に使い回すこと前提で開発してたのだろうが、この作品からシリーズをプレイした人はこの会社のゲームを二度とプレイすまいと思うのでは。
空FCは続編の発売を一日千秋の思いで待ったものだが、閃はこれ本当にあと3作もやらないと完結しないの?という感覚。高速モードのある閃2は良いが、閃3はかなり辛そう。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 1 2 2 3 2
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