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Huawei,5G対応スマートフォン「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」を国内販売。Google Play非搭載端末は日本で受け入れられるか
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印刷2020/03/16 10:00

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Huawei,5G対応スマートフォン「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」を国内販売。Google Play非搭載端末は日本で受け入れられるか

 2020年3月16日,Huawei Technologiesの(以下,Huawei)の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは,5G対応の新型Androidスマートフォン「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」(以下,Mate 30 Pro)を国内発売すると発表した。
 HiSilicon Technologies製のハイエンド市場向けSoC(System-on-a-Chip)「Kirin 990 5G」や,4基のアウトカメラを採用するほか,Huawei独自のサービス基盤である「HUAWEI Mobile Service」(以下,HMS)の搭載が見どころとなる。
 3月下旬から4月上旬にかけて先行販売,4月中旬以降に一般販売を行う予定で,メーカー想定売価は12万8800円(税込14万1680円)だ。

Mate 30 Proの前面(左)と背面(右)。グローバルモデルは6色のカラバリを用意するが,国内モデルはオレンジのみとなる
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Mate 30 Proは,Huaweiが2019年9月に開催したプライベートイベントで発表となった
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 Mate 30 Proは,2019年9月に世界市場へ向けて発表となったフラッグシップ端末だ。中国市場をはじめ欧州市場の一部で,すでに販売が始まっている。国内投入されるモデルは,グローバル市場向け製品と同等のスペックで,アンテナの配置などを日本の環境に合わせてカスタマイズしたうえで,日本国内の各種認証を受けた製品となる。
 ディスプレイには6.53インチサイズの有機ELパネルを採用。解像度は1176×2400ドットで,アスペクト比は18.4:9となる。最近のスマートフォンは,縦長アスペクト比を採用する製品が増えているが,Mate 30 Proはそれらに比べると横方向に気持ち広いといったところか。

6.53インチサイズの有機ELディスプレイは,Huaweiが「ウォーターフォールディスプレイ」と呼ぶ,いわゆる2.5Dの曲面ディスプレイとなっている
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 アウトカメラは,HuaweiがLeicaと共同開発する「Leica Quad Camera System」を採用している。これは,約4000万画素で開放F値1.8のメインカメラと,同じく約4800万画素で開放F値1.6の広角カメラ,約800万画素で開放F値2.4の望遠カメラ,それに深度センサーを組み合わせたものだ。ISO感度にして最大40万9600という超高感度への対応や,4K/60fpsの動画撮影,7680fpsのハイスピード撮影といった豊富な機能を備えるのが特徴である。

Leicaと共同開発するアウトカメラは,標準と広角,望遠,深度センサーを組み合わせた4眼式だ
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動画向けにも豊富な機能を備える
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 一方のインカメラは,約3200万画素で開放F値2.0となっており,ディスプレイ上部に切り欠きを設けたいわゆる「ノッチ」タイプとなっている。

 このほかのスペックも確認しておくと,メインメモリ容量は8GBで,内蔵ストレージ容量は256GB。バッテリー容量は約4500mAhである。また,デュアルSIMデュアルスタンバイに対応しており,5Gと4Gの同時待ち受けが可能だ。

5Gの対応バンド。国内で展開が見込まれるn3/n28/n41/n77/n78/n79に対応する
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片方のSIMスロットには,Huawei独自のメモリーカードであるMNカードも搭載可能だ。容量256GBまでとなる
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アプリはHuawei独自の「App Gallery」からインストール


 Mate 30 Proにおける最大のポイント,というかネックは,Google関連サービスを利用するために必要な「GMS」(Google Mobile Service)を搭載しない点にある。搭載OSは,Androidをベースにカスタマイズした「EMUI」で,これは既存のHuawei製スマートフォンと変わらない。しかし,Mate 30シリーズ以降の製品では,米国政府からの制裁措置によって,「Google Map」や「Gmail」「YouTube」といったGoogle製のアプリを端末に搭載できないうえ,アプリストアである「Google Play」も利用できないのだ。
 そこで,GMSの代わりとして,Mate 30 Proに搭載するのが,冒頭でも触れたHMSというわけだ。HMSでは,アプリストアとしてHuawei独自の「App Gallery」を用意している。日本国内で販売しているHuawei端末の中には,すでにApp Galleryをプリインストールしているものもあるが,今まではあくまでセレクトショップ的な位置付けだった。しかし,Mate 30 Proでは,App Galleryが唯一のアプリストアとなるので,ユーザーにとっては大きな影響があるだろう。

地域に合わせて人気アプリを配信する。たとえばアジア向けには,BIC CAMERAアプリやLINE,乗り換え案内なども配信
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 Huaweiは,App GalleyをGoogle PlayやAppleの「App Store」に並ぶ配信プラットホームに育てると意気込むが,規模の面では大きな差があるというのが実情だ。ゲーマーにとっては,アプリの本数というよりは,遊びたいゲームが配信されるかどうかが重要なわけだが,現時点で確認できる人気ゲームとしては,「Fortnite」や「アスファルト9:Legends」の名が挙がっている。

App Galleryの立ち位置。Huaweiは,Google PlayやApp Storeに並ぶストアにと意気込むが,規模では2大プラットフォームとかなり差が開いている
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先行販売は限定100台。4月中旬から一般発売も


 さて,Mate 30 Proの国内販売は,事前申込制の先行販売と,一般販売の2段階を予定しているという。先行販売は,3月16日から3月25日にかけて,Huaweiの公式Webサイトで申し込みを受け付ける。販売予定数はわずか100台で,申込数が100を超える場合は抽選になるそうだ。それに加えて,3月28日から30日までは東京・銀座の,4月4日から6日までは大阪・梅田のHuaweiカスタマーサービスセンターでしか受け取れないそうで,いずれかの店舗に足を運ぶ必要があることに注意したい。
 なお,先行販売の特典として,本体価格から1万円を割り引くほか完全ワイヤレスイヤフォンの「HUAWEI FreeBuds 3」や,「HUAWEI Super Charge Wireless Charger(27W)」などの純正アクセサリがもらえるとのことだ。

 続く一般販売は,ヨドバシカメラやビックカメラの店舗内にある「ファーウェイ・ショップ」や,ファーウェイ楽天市場店,ファーウェイ PayPayモール店で4月中旬からスタートする。一般販売では,製品保証期間の延長や保護フィルム貼り付けサービス,App Galleryで利用できる500円分のポイントを特典として用意するという。

 Mate 30 Proは,5Gに対応するSIMロックフリースマートフォンの先駆けであり,日本国内では初のGMS非搭載という挑戦的な製品だ。本製品が日本のゲーマーに受け入れられるかはまったく未知数なだけに,売れ行きやユーザーの評価には注目が集まりそうである。

●Mate 30 Proの主なスペック
メーカー Huawei Technologies
OS Android 10(EMUI 10)
ディスプレイパネル 6.53インチ有機EL,解像度1176×2400ドット,アスペクト比 9:18.4
プロセッサ HiSilicon Technologies製「Kirin 990 5G」
・CPUコア:Cortex-A76×2(最大2.86GHz)
Cortex-A76×2(最大2.36GHz)
Cortex-A55×4(最大1.8GHz)
・GPUコア:Mali-G76
・AI処理プロセッサ「NPU」:Bigコア×2,Tinyコア×1
メインメモリ容量 8GB
ストレージ 256GB
アウトカメラ ・標準:約4000万画素,F1.8,画角未公開
・広角:約4000万画素,F1.6,画角未公開
・望遠:約800万画素,F2.4,画角未公開
・深度センサー
インカメラ 約3200万画素,F2.0
対応5Gバンド NR FDD Band n1/n3/n28
NR TDD n77/n78/n79
対応LTEバンド FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32
TD-LTE Band 34/38/39/40/41
対応3Gバンド WCDMA Band 1/2/4/5/6/8/19
無線LAN対応 IEEE 802.11ac
Bluetooth対応 5.1
連続待受時間 未公開
連続通話時間 未公開
バッテリー容量 4500mAh
USBポート USB 3.1 Type-C
公称本体サイズ 73.1(W)×158.1(D)×8.8〜9.5(H)mm
公称本体重量 約198g
本体カラー オレンジ

HuaweiのMate 30 Pro製品情報ページ(英語)

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